ベトナム最大の21 トランプ・イベント開催、200社超が出展
(ベトナム)
ハノイ発
2019年12月17日
ベトナム科学技術省(MOST)主催による「テックフェスト・ベトナム2019」が12月4~6日、ベトナム北部クアンニン省ハロン市において開催された。2015年から毎年開催されている国内最大の21 トランプ・イベントで、5回目の実施となる今回は、21 トランプ200社超が出展した。
2019年の開催テーマは「Big Data - Big Chance for Startup」。会場では、ピッチイベントや国際会議が多数行われたほか、エドテック(教育)、メドテック(医療)、アグリテック(農業)、フィンテック(金融)など12の分野別展示エリアが設けられた。6日に行われた21 トランプ・コンテストでは、障がい者による機械操作やドライバーの眠気防止を補助するスマートグラス「マルチ・グラス」が優勝した。
外国勢では英国がパビリオンを出展したほか、スウェーデン、イスラエルの駐ベトナム大使や、シンガポールの政府の21 トランプ支援機関代表やベンチャーキャピタルの代表によるパネル会議への登壇があった。他方、日本の21 トランプの出展はなかった。
投資家が注目するベトナムの21 トランプ・エコシステム
ベトナムの21 トランプ支援組織であるトピカ・ファウンダー・インスティチュートによると、2018年の同国の21 トランプへの投資額は8億8,900万ドルと、2017年(2億9,100万ドル)の約3倍に拡大した。21 トランプ拠点としては後発組のベトナムだが、マーケットとIT人材がそろったASEAN内唯一の国ともいわれ、注目が集まっている。また、米国などで活躍する越僑(外国在住のベトナム人)も、ベトナムのエコシステムを構成する主要なプレーヤーとなっており、今回のイベントでも存在感を示していた。
ベトナム政府は、2016年の首相決定844号(844/QD-TTg)において「2025年までの21 トランプ・エコシステム支援プロジェクト」を打ち出しており、2025年までに2,000の21 トランプ・プロジェクト、600社の21 トランプが生まれることなどを目標としている。ブー・ドゥック・ダム副首相は12月4日の開幕式で、「ベトナムの21 トランプにはリスクを恐れることなく、新技術による製品開発に取り組んでもらいたい」と期待を示した。
(新居洋平)
(ベトナム)
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