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(オーストラリア)
シドニー発
2019年01月17日
オーストラリア連邦政府は2018年12月11日、オーストラリア宇宙庁(ASA)を南オーストラリア州アデレードに創設した。宇宙産業を強化していく方針を発表し、今後、2019年半ばまでに20人の正規職員を雇用して、正式な機関をかたち作っていくとしている。
オーストラリア政府は、2018年5月に発表した2018/2019年度(2018年7月~2019年6月)予算案の中で、宇宙機関の設立を表明し、4年間で2,600万オーストラリア・ドル(約20億2,800万円、豪ドル、1豪ドル=約78円)を投じるとしていた。
産業・科学・技術省の2018年12月12日付プレスリリースによると、スコット・モリソン首相は今回のアデレードでのASA創設に関し、「南オーストラリア州は、国内における宇宙産業・技術の基幹基地としての位置付けを既に確立しており、関連技術のイノベーションに理想的な場所となるだろう」と言及した。
さらに、同首相は「地元企業をはじめ、オーストラリアが、3,450億米ドル規模といわれる国際宇宙産業へ参入するチャンスが生まれる」とした上で、「オーストラリアの宇宙ビジネスの市場規模は、2030年までに現在の3倍の120億豪ドルとなり、最大2万人の雇用をもたらす」と期待を表明した。
スティーブン・マーシャル南オーストラリア州首相も「州都アデレードや宇宙産業と防衛産業に関わる地元企業が恩恵を受ける」とした。
カレン・アンドリュース産業・科学・技術相は「科学・研究・技術分野はオーストラリア企業の競争力を高める点でも重要」とし、「オーストラリアの宇宙産業は成長し、2億6,000万豪ドルを投じて、世界をリードする人工衛星の開発を進めることにより、GPSは精緻を極めるだろう」と述べた。
(小柳智美)
(オーストラリア)
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