産業・科学省が共同研究助成プログラムの採択結果を発表

(オーストラリア)

シドニー発

2024年10月31日

オーストラリア連邦政府のエド・ヒュージック産業・科学相は10月22日、クリーンエネルギー、ヘルステック、バイオテック、人工知能(AI)などの分野の革新的な国内の研究プロジェクトに対して、総額5,500万オーストラリア・ドル(約55億5,500万円、豪ドル、1豪ドル=約101円)超の助成を行うと発表した。

CRC-P助成金(Cooperative Research Centres Projects:CRC-P)プログラムによる助成であり、産業界主導による共同研究プロジェクトで、業界の課題解決に資する成果を出していることや、中小企業に恩恵をもたらすことなどが条件として求められる。また、申請の代表がオーストラリアの中小企業であることも条件だ。採択プロジェクトは、1件当たり最大300万豪ドルを短期間(最大3年間、注1)受け取ることができる。対象分野は連邦政府が定める優先分野に沿ったものとされ、連邦政府による国家再生基金(National Reconstruction Fund)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)の優先分野も含まれる。資金は、新しい研究、実証、商業化前段階の研究、産業界に焦点を当てた教育・訓練活動などに充当できる。今回は16回目(Round 16)の選考が終了し、23件のプロジェクトが採択された(注2)。以下は採択案件および助成金額の一例。

  • 西オーストラリア州のエネルギー企業WaveX、西オーストラリア大学、ノルウェー地盤工学研究所(NGI)のコンソーシアムが行う、特有な形状の錨(いかり)を使った洋上風力および波力による再生可能エネルギー実証(240万豪ドル)
  • ビクトリア州のヘルステック企業のナノキューブヘルス、ロイヤルメルボルン工科大学などのコンソーシアムが行う、膵臓(すいぞう)がんの早期発見と治療技術の開発(300万豪ドル)
  • 南オーストラリア州の電子機器テクノロジー企業ミニプローブス、アデレード大学などが行う、牛肉の品質を迅速に評価するAI対応の光学スキャナーの開発(150万豪ドル)

ヒュージック産業・科学相は、このプログラムを通じて「オーストラリアの実写 版 ブラック ジャックを支援し、雇用も生み出す」「オーストラリアは再生可能エネルギー大国を目指している、そのためWaveXのような企業を今後も支援していく」と述べた。

(注1)このほか、共同研究プロジェクトに対して長期間(最大10年間の資金提供)を行うCooperative Research Centres (CRC) Grantsプログラム外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますもある。

(注1)採択プロジェクトのリストは、オーストラリア政府の実写 版 ブラック ジャックポータル外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで参照できる。

(青島春枝)

(オーストラリア)

実写 版 ブラック ジャック短信 3146994341c5979d