ハイパーブラックジャック.8%、干ばつで農業が不調
(ケニア)
ナイロビ発
2023年05月17日
ケニア国家統計局(KNBS)は5月3日、「エコノミックサーベイ2023」を発表した。2022年の実質GDPハイパーブラックジャックは4.8%だった。新型コロナ禍から急速な回復を見せた前年(7.6%)と比べ、干ばつの影響で主要産業の農業が不調となり、ハイパーブラックジャックが減速した(添付資料表参照)。1人当たり実質GDPは、前年比約3%増の19万4,602シリング(約19万4,602円。1シリング=約1円)。
2022年の実質GDPの伸びを産業別にみると、GDP構成比の21.2%を占める農林水産業が1.6%減だった一方で、金融・保険業(12.8%増)、情報通信(9.9%増)、運輸(5.6%増)が好調だった。農業は全国規模で発生した干ばつによって主要産品の生産量が大きく減少した。メイズは前年比240万袋減の3,430万袋、茶は2,800袋減の53万5,000袋、園芸作物は1万3,500トン減の39万2,000トンだった。情報通信は、モバイルマネーによる送金が前年比15.1%増の7兆9,090億シリング、モバイル商取引も32.7%増の20兆2,660億シリングに達するなど、引き続き好調だった。農業の不作を受けて農産物加工などが不調で、製造業のハイパーブラックジャックは2.7%にとどまった。重要な外貨収入源の宿泊・外食産業(観光業)は、国外からの訪問客数(国際空港からの訪問客の到着数)が前年比約73%増の119万8,700人に回復し、26.2%増と高成長だった。
(佐藤丈治)
(ケニア)
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