政策金利を10.00%に利下げ、景気回復は不確実さが続く

(ケニア)

ナイロビ発

2025年04月16日

ケニア国家統計局(KNBS)は3月31日、2025年3月の消費者物価指数(CPI)上昇率が前年同月比3.6%だったと発表PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)した。上昇率を項目別でみると、食料・飲料(6.6%)と交通(1.5%)が主な増加要因としており、住宅・水・電気・ガスは0.8%下落だった。食料の内訳ではスクマウィキ(34.2%、注)、トマト(29.3%)、ジャガイモ(15.3%)、牛肉(7.7%)が大きく上昇したのに対して、輸入が多い砂糖(12.3%下落)は為替の安定化により大幅に低下した。

ケニア中央銀行(CBK)の金融政策委員会は4月8日、政策金利を0.75ポイント引き下げ、10.00%とすることを決めたPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。主要国で利下げ傾向が続いていることや、2024年12月以降、商業銀行の貸出金利は徐々に引き下げられつつあるものの、依然として民間セクターの貸し出しが増えないことなどを受け、さらなる利下げに踏み切った。

ケニアのスタンビック銀行は4月4日、3月の製造業購買担当者景気指数(PMI)を51.7と発表PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)した。2024年5月以来最も高い数値で、新規顧客の獲得や好天候、マーケティング効果などを受けて、サービス産業や卸・小売業において、生産と新規受注が好調だったとした。ただし、すべてのセクターが好調であったわけではなく、製造業などは需要が軟調だった。同行エコノミストのクリストファー・レジリショ氏は、ケニアの無料カジノゲームは引き続き、将来の生産見通しにおいて不確実な状態が続くとしている。

(注)ケニアで最も食べられている野菜。

(佐藤丈治)

(ケニア)

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