世界最大級モバイル展示会「MWC 2023」開催、スタートアップイベントに日本から16社参加

(スペイン、日本)

マドリード発

2023年04月05日

世界最大級の移動体通信展示会「モバイル・ワールド・コングレス(MWC外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます2023」が227日から32日にかけて、スペインのバルセロナ市で開催された。主催者の移動体通信業界団体GSMAの発表によると、MWC2023では202カ国・地域、2,400社を超える企業が出展し、来場者数は約88,500人で、MWC2022の約61,000人を大きく上回った。来場者の約半数が企業や政府の幹部級らで占められていることもMWCの特徴だ。

会場のフィラ・グラン・ビアの敷地面積は24万平方メートルで、8つのホールで構成される。会場内では華為技術(ファーウェイ)をはじめとする中国系企業、サムスン電子などの韓国系企業のブース出展が目立ち、両国の勢いが感じられた。中でもファーウェイは第1ホールの約半分を使用した大規模なブースを設置して注目を集めた。なお、日本の総務省が運営したジャパンパビリオンにも日系企業11社が出展した。

21 トランプは、MWCと併催されたスタートアップイベント「4 Years From Now(4YFN)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」でジャパンパビリオンを設置し、16の出展を支援外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。加えて、現地アクセラレーターのペニンシュラの協力の下、ジャパンパビリオン出展企業の欧州、スペインへの進出に向けたメンタリングや、BtoBマッチング支援を行った。出展企業の積極的な参画もあり、イベント終了時点で約1,200件以上の商談が実現した。出展企業のうち7社は4YFN会場内のピッチステージで、100人以上の聴衆に向けて各社数分間の事業内容に関するピッチを行い、イベント終了後は日本のスタートアップに関心を持った企業、投資家らの多くがジャパンパビリオンを訪れた。

また、同イベント初日には、開催国スペインのパビリオンで、経済・デジタル変革省のカルメ・アルティガ・デジタル化・人工知能(AI)担当長官や、中前隆博・駐スペイン日本大使らも参加し、スペイン企業と4YFNジャパンパビリオンに出展した日本のスタートアップとの交流イベントが開催された。

官民が一体となってスタートアップ進出を後押しする4YFN、次回開催は202422629日の予定だ。

写真 4YFNのジャパンパビリオン(21 トランプ撮影)

4YFNのジャパンパビリオン(21 トランプ撮影)

写真 21 トランプ主催のピッチイベント(21 トランプ撮影)

21 トランプ主催のピッチイベント(21 トランプ撮影)

(高氏朋佳)

(スペイン、日本)

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