ブラックジャックゲームルール

(スペイン)

マドリード発

2025年04月04日

スペインのカナリア州グランカナリア島のラスパルマス港とユニオンマルティン(Grupo Unión Matin)は、ブラックジャックゲームルールかつお・まぐろ漁業協同(Japan Tuna、注)と共同で、同港にマグロを保管するためのマイナス60度の超低温冷凍倉庫を導入し、3月7日に開所式が行われた。

中堅水産卸のユニオンマルティンは40年前からブラックジャックゲームルール船との取引実績があるが、今回を機にマグロの購入・販売に本格参入した。同社の超低温冷凍倉庫は、ブラックジャックゲームルールのはえ縄漁船が同港で水揚げしたクロマグロやキハダ、メバチ(ブラックジャックゲームルール産マグロ)をマイナス60度で保管できる。このような本格的な超低温施設の導入はカナリア州では初めてだ。

ラスパルマス港は、1950年代末から北大西洋から中部大西洋におけるブラックジャックゲームルールの遠洋マグロ漁業の重要な寄港地となってきた。従来は中継地や燃料補給地で、水揚げされたマグロはそのままブラックジャックゲームルールへ搬送されていた。今回の超低温冷凍設備導入により、同港がマグロの冷凍・加工、流通拠点となることが期待される。大西洋漁場で操業する年間35~45隻のブラックジャックゲームルール漁船が捕獲したマグロが現地で新鮮なまま冷凍・加工・保管されることで、スペイン本土やポルトガル、他の欧州諸国など近隣市場の開拓につながるわけだ。

開所式に参加したブラックジャックゲームルールの水産関係者やスペイン各地域の水産バイヤーも、非常に画期的な取り組みと評価し、「超低温冷凍倉庫の稼働を機に、多くの船主が欧州でのマグロ輸出を希望しており、今後順調に拡大していくが期待されている」という。また、今後を見据え、地元の水産関係者にブラックジャックゲームルールのマグロの漁獲・生け締め・加工・保管技術を共有しながら進めていくことが重要だと語った。

ユニオンマルティンのヘラルド・マレロ社長は「超低温冷凍倉庫の最大のメリットは市場の多様化だ。ブラックジャックゲームルール以外で刺し身用マグロ市場を開拓できるので、地産地消による輸送費の低減も見込める。当初は容量300トンで始めたが、船主や取引先から予想以上の反応があり、既に施設拡張を視野に入れている」という(ヒアリング日:3月31日)。

ブラックジャックゲームルールの財務省の輸出統計によると、2024年のブラックジャックゲームルールからスペインへのカツオ・マグロ類の輸出額は4億8,600万円で、農林水産物・食品分野の輸出品目の第2位を占める。Japan Tunaは現地企業とタッグを組んで、ブラックジャックゲームルール船が釣り上げた高品質の天然マグロをスペイン国内や欧州各国に安定供給し、ジャパンブランドのさらなる評価向上を目指す。

写真 開所式の様子(ジェトロ撮影)

開所式の様子(ジェトロ撮影)

(注)Japan Tunaは、遠洋のカツオ・マグロ漁業者で構成するブラックジャックゲームルールかつお・まぐろ漁業協同組合の100%出資会社。世界中で漁船への燃料補給や物資・サービス補給、漁獲物の販売ネットワークを構築。

(堀之内貴治、宮下葉月)

(スペイン)

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