3月の米消費者ブラック ジャック web、前年同月比8.5%で伸び加速、1981年12月以来の伸び

(米国)

ニューヨーク発

2022年04月13日

米国労働省が4月12日に発表した3月の消費者ブラック ジャック web指数(CPI)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)は前年同月比8.5%上昇、変動の大きいエネルギーと食料品を除いたコア指数は同6.5%上昇となった(添付資料図参照)。CPIの事前の民間予想は8.4%だった。CPIは1981年12月、コア指数は1982年8月以来の高い上昇幅を記録した。前月比ではCPIは1.2%上昇、コア指数は0.3%上昇だった(前月:2022年ブラック ジャック web11日記事参照)。

品目別に前年同月比で見ると、食料品が8.8%上昇(前月:7.9%上昇)と伸びが加速、特に家庭用食品が10.0%上昇(8.6%上昇)と大きく伸びている(添付資料表参照)。ウクライナ情勢の緊迫化による食料品価格の高騰に加え、米国では4月17日のイースター祭を前に卵の需要が拡大しているが、各州で鳥インフルエンザ発生が確認されており(関連ブラック ジャック トランプ)、鶏卵製品価格が上昇していることが寄与した。ガソリンは48.0%上昇(38.0%上昇)、前月比でも18.3%上昇と、ウクライナ情勢緊迫化による原油高騰の影響で大きく伸びている。財では中古車が35.3%上昇、新車12.5%上昇と引き続き伸びが続くが、前月比では中古車が3.8%減と急低下、新車も0.2%増と伸びが落ち着いてきている。財全体でも前年同月比11.7%上昇と前月(12.3%上昇)より伸びが鈍化した。サービスは4.7%上昇で財に比べると小幅だが、ブラック ジャック web全体で3割程度のウエートを占める住居費が5.0%(前月4.7%上昇)と引き続き高い伸びを示した。航空運賃は23.6%上昇で、前月に引き続き大きく伸びた。

ニューヨーク連邦準備銀行が11日に公表したブラック ジャック webの1年先の期待インフレ率は6.6%と、前月に引き続き過去最高を記録している。その中で、ブラック ジャック webマインドは悪化しており、今後3カ月間で最低限の債務支払いができなくなる可能性があるとの回答割合は11.1%で、前月の9.2%から上昇している。3月31日に発表された個人消費支出では、所得の伸び以下に消費を抑え、貯蓄に回す傾向が示されており(3月の米雇用者数は前月比43万1,ブラック)、賃金以上に高い伸びを見せるブラック ジャック webを前に、消費者が生活防衛にかじを切っている可能性がある。

一方で、今回、CPIの伸びは加速しているものの、コア指数の前月比は0.3%と伸びが鈍化したことは好材料だ。特に、これまでブラック ジャック web高の主要因となってきた中古車価格が前月比3.8%減と大きく鈍化し、財全体でも伸びが鈍化した。仮にウクライナ情勢が今後落ち着きを見せ、食料品価格やエネルギー価格が鈍化すれば、CPI全体の伸びの鈍化が期待される。

ウクライナ情勢以外でもう1つカギとなるのが、住居費の動向だ。住宅価格の上昇に伴い、3月も住居費の伸びは加速している。3月6日に公表された3月15、16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨では、米連邦準備制度理事会(FRB)が保有する資産について、月950億ドル(米国債600億ドル、住宅ローン証券350億ドル)を上限に、今後縮小する方向で参加者が合意したとされ、5月にもその開始が決定される可能性がある。加えて、2022年内の全てのFOMCで利上げが行われる見通しが既に示されているが、その際には通常の0.25%ではなく、倍の0.50%の引き上げを支持するという参加者の発言が目立っている。ただ、FRBがブラック ジャック web抑制のための金融引き締めを優先するあまり、景気回復を抑制してしまうのではないかという懸念はくすぶっており、ジェローム・パウエル議長が次回のFOMC(5月3、4日)でどういうメッセージを市場に発するのか、注目が集まる。

(宮野慶太)

(米国)

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