企業の太陽光発電導入を無利子融資で支援

(チェコ)

プラハ発

2024年08月05日

チェコ産業貿易省は7月31日、太陽光発電を導入する企業向けに、無利子融資制度を開始した(プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます、チェコ語)。

発電容量が50キロワット(kW)までのオフグリッド型(注)の太陽光パネルの設置に対して、50万~300万コルナ〔約320万~1,920万円、1コルナ=約6.4円(8月2日チェコ中央銀行為替レート)〕を無利子で最長15年間融資する。蓄電設備を併設する場合も対象となる。

さらに、導入設備の仕様などの条件を満たした場合、太陽光パネルの導入コストの最大30%、蓄電設備については最大50%の返済を免除する。大企業、中小企業、個人事業主のいずれも利用できるが、個人は対象外となる。

同制度はEU基金を原資にしており、予算総額は10億コルナ。国立開発銀行(NRB)が2027年末まで、もしくは予算がなくなるまで受け付ける。

産業貿易省とNRBはエネルギーの自給とクリーンエネルギーの導入を推進している。ヨゼフ・スィーケラ産業貿易相は今回の施策について、再生可能エネルギー開発に向けた投資条件を改善する政府の取り組みの一環と位置付けている。

(注)オフグリッドとは、電力会社の送電網(グリッド)との接続がないこと。

(志牟田剛)

(チェコ)

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