第3四半期の実質GDP成長率は前期比0.4%、4期連続でプラス成長
(チェコ)
プラハ発
2024年12月06日
チェコ統計局の11月29日の発表によると、2024年第3四半期(7~9月)の実質GDP成長率(季節調整済み)は前期比0.4%で、2023年第4四半期(10~12月)以降4期連続でプラス成長を記録した(添付資料表1参照)。前年同期比では1.3%だった。
需要項目別にみると、家計最終消費支出は前期比0.7%増で、第2四半期(4~6月)の横ばいから増大し、プラス成長の主因となった。一方、総固定資本形成は第2四半期の1.5%増から1.2%減に転じて、成長を押し下げた。
産業別では、製造業が前期比2.5%増で、第2四半期の1.5%減からプラスに転じ、成長に大きく寄与した。金融・保険、21 トランプ・通信もそれぞれ2.8%増、1.5%増で、第2四半期を上回る伸びを示した。運輸、小売り、卸売り、宿泊・飲食サービスは0.7%増で、第2四半期の1.6%増から伸び率は縮小したものの、プラスを維持した(添付資料表2参照)。
財務省は11月6日に発表した秋季マクロ経済予測で、2024年の実質GDP成長率予測について、8月に発表した夏季予測の1.1%を据え置いた()。同省は主要な成長要因として、家計最終消費支出の増大傾向を挙げている。2025年に関しては、2.7%から2.5%に下方修正した。内需の拡大が持続する一方、これに伴う輸入の増大が対外貿易収支の伸びを抑制することが予想されるとしている。
(中川圭子)
(チェコ)
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