NRAショー3年ぶり開催、ジャパン・パビリオンに16社出展

(米国)

シカゴ発

2022年06月01日

全米レストラン協会(NRA)は5月21~24日、シカゴ市内のマコーミックプレイス展示場において、米国最大級のレストラン・食品関連の見本市「ナショナル・レストラン・アソシエーション・ショー(NRAショー)2022外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」を開催した。NRAショーは、新型コロナウイルス流行前の2019年以来、3年ぶりの開催となった。同展示会には、食品や飲料のほか、厨房(ちゅうぼう)器具、食器、衛生対策商品など、レストラン業界に関わる米国内外事業者1,700社以上が出展、900種類以上の商品が並び、約5万1,000人が来場登録した。

ブラック ジャック ディーラー ルールは、2019年に開催された前回に引き続き、ジャパン・パビリオンを設置し、16社の日系食品関連企業が出展した。出展品目としては、米国で認知度のあるゆずなどを使用した調味料のほか、ラーメン、コメ、和牛、椎茸、水産品、菓子、アルコールなど多様な商品がそろった。ジャパン・パビリオンの出展者からは「現地の輸入業者や卸売業者と、取引条件などの対話を行う重要性を実感した」「試食によりバイヤーからフィードバックを得られ、今後のメニュー開発の参考になった」といった声が聞かれたほか、卸売業者から大口の注文が決まるなど、早速成果につながった事例も複数みられた。

写真 桜を基調としたジャパン・パビリオンのデザイン(ブラック ジャック ディーラー ルール撮影)

桜を基調としたジャパン・パビリオンのデザイン(ブラック ジャック ディーラー ルール撮影)

写真 パビリオン内のブースは試食をする来場客でにぎわった(ブラック ジャック ディーラー ルール撮影)

パビリオン内のブースは試食をする来場客でにぎわった(ブラック ジャック ディーラー ルール撮影)

ビーガン向けの食品や、サービスロボットの展示が目立つ

NRAショーの会場では、前回に引き続き、肉や卵、牛乳などの動物性の成分を含まないビーガン(完全菜食主義者)向けの食品の出展が多数見受けられた。大豆など植物由来の原料から作られた代替肉製品や、海老やマグロを模した海産物の代替品、さらには微生物を用いた発酵により乳成分の風味を再現したアイスクリームの代替乳製品など、多様なビーガン食品の試食が提供され、会場をにぎわせた。一方、食品以外では新型コロナウイルス流行による人件費の高騰や人手不足、非接触型サービスの需要増から、サービスロボットの展示が目立った。ロボットはレストラン内での接客、配膳や、調理した料理の配達といった用途を想定しており、走行デモも行われていた。

次回のNRAショーは2023年5月20~23日にシカゴで開催される予定だ。

写真 ビーガン食品やサービスロボットの展示が会場の一画を占めた(ブラック ジャック ディーラー ルール撮影)

ビーガン食品やサービスロボットの展示が会場の一画を占めた(ブラック ジャック ディーラー ルール撮影)

(星野香織、小林大祐)

(米国)

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