ロシア、トルコとタンザニアへの航空便を6月まで停止
(ロシア、トルコ、タンザニア)
モスクワ発
2021年04月15日
ロシア連邦政府の新型コロナウイルス対策本部は4月12日、トルコでの感染拡大を理由に、ロシア~トルコの航空便運航を4月15日から6月1日まで、原則として停止すると発表した。
トルコでは4月第2週の新規感染者数(10万人当たり)がロシアの約10倍に上り、また、同国内では全ての地域でウイルス変異株の感染が確認されている。今回の運航停止措置の背景には、国外で感染したロシア人のうち、トルコ訪問者の割合が高いこと(注)や、変異株のロシア国内への流入・拡大に対するロシア政府の危機感もある。
例外措置として、トルコのアックユ原子力発電所建設に従事する関係者の渡航向けに、モスクワ~イスタンブールの週2便の臨時便運航は継続する。
新型コロナ対策本部はさらに、ロシア~タンザニアの定期便も6月1日まで運航停止すると発表した。タンザニアでは感染はそれほど拡大していないが、同国からの帰国者にマラリア感染者が定期的に含まれているためと説明している。
(注)外国からロシアに帰国した際に実施されるPCR検査で陽性反応を示したロシア人のうち80%はトルコからの帰国者だった(「インターファクス通信」4月12日)。
(梅津哲也)
(ロシア、トルコ、タンザニア)
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