サハリン州政府、3月5日から北海道との定期便停止を連邦政府に要請
(ロシア)
モスクワ発
2020年03月03日
ロシアのサハリン州政府は2月29日、非常事態委員会を開催、北海道で緊急事態宣言が28日に出されたことを受け、連邦政府に対して3月5日からサハリン州と北海道を結ぶ定期便の運航停止を要請したと発表した。同地域間では現在、ユジノサハリンスクと新千歳(札幌)間でオーロラ航空が定期便を運航している。
サハリン州政府の発表によると、北海道から同州に到着する全ての乗客は検査対象となり、感染の兆候がない場合、サハリン州の住民は自宅で14日間の健康観察、外国人は所定の医療機関で14日間観察を受ける。州政府のウラジミル・ユシチュク保健相によると、少しでも兆候がある場合は隔離施設に収容されるという(現地メディア「イースト・ロシア」3月2日)。
在ユジノサハリンスク日本総領事館の発表(3月2日)によると、同館が現地外交当局に確認したところ、3月1日以降、札幌発ユジノサハリンスク着のオーロラ航空便には外国人の搭乗が認められないという。なお、オーロラ航空が運航する成田~ユジノサハリンスク便は通常どおり運航される見込み。
このほか、ウラル航空はロシアおよび中国政府によるロ中間の観光客往来制限の影響を理由に、1月29日にウラジオストク~新千歳間の定期便の運航停止を発表し、2月に運航を停止した。
ジェトロが3月2日までに在ウラジオストク、ハバロフスク、ユジノサハリンスク関係者に聞いたところ、それぞれの空港の国際線を利用した際、到着時の機内で検温が行われたという。
(タギール・フジヤトフ、浅元薫哉)
(ロシア)
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