ウルグアイから大麦とトウモロコシを対中輸出
(ウルグアイ、中国)
ブエノスアイレス発
2019年02月20日
ロイター(2月19日付)によると、中国税関総署から2月15日にウルグアイ産の大麦、18日に同国産のトウモロコシの輸入が認められた。これらの農産品の輸出に関しては、2018年12月に中国税関総署の倪岳峰署長(閣僚級)を筆頭としたミッションがウルグアイを訪れ、バスケス大統領を表敬訪問した際に合意していたものだ。今回の措置については、2018年からの米中間の貿易摩擦を踏まえ、中国が供給元の多角化を目指してきたことが背景にある、と報じられている。
しかし、2018年のウルグアイからの大麦の輸出は約194万ドルと対中輸出額全体のわずか1.2%、トウモロコシに至っては約24万ドルで全体の0.1%にすぎない。今回の輸出の効果が本格化するまでには時間を要するだろう。
ウルグアイにとって、貿易相手国としての中国のプレゼンスは年々高まっており、2015年に初めて最大の輸出相手国になった。そして、2017年以降もその地位を保っている。2017年の対中輸出の品目別シェアをみると、大豆が43.6%、冷凍牛肉が34.2%と、この2つで全体の8割弱を占めており、これからも農産品の主要輸出先として期待されている。
(紀井寿雄)
(ウルグアイ、中国)
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