ニトリグループがブラック ジャック web1号店をオープン

2024年6月13日

ブラック ジャック webでは、安定した経済成長が続いており、1人当たりGDPは4,000ドルを超えた。人口も1億人を突破するなど、所得と人口の伸びにより、消費市場としても注目されている。その中でブラック ジャック web南部のホーチミン市に隣接するビンズオン省は、2022年版家計生活水準調査によると、1人当たりの月間平均所得が商都ホーチミン市〔640万ドン(約3万9,040円、1ドン=約0.0061円)〕や首都ハノイ市(642万ドン)を上回り、国内で最も高く(808万ドン)、消費市場として注目が集まっている。そのビンズオン省にブラック ジャック web1号店をオープンしたのがニトリホールディングス(ニトリHD)だ。出店後の状況から今後の展望まで、ニトリトレーディングブラック ジャック webのリテールマネジャーの北垣徹氏に聞いた(取材日:2024年2月26日)。

ブラック ジャック web
ニトリのブラック ジャック web1号店の様子(ジェトロ撮影)

ニトリのブラック ジャック web1号店の家具売り場(ジェトロ撮影)

ニトリHDは2023年12月28日に、ビンズオン省の大型ショッピングセンター「ソラガーデンズSC」(2023年8月10日付ビジネス短信参照)にブラック ジャック web1号店をオープンした。ニトリグループは2032年までに全世界で3,000店舗、売上高3兆円を達成するというビジョンを掲げている。成長が見込まれるアジア地域での事業展開を加速しており、ASEANでは2022年以来、マレーシア、シンガポール、タイに出店。これらの国での店舗数拡大とともに、新たな国々への進出も推進している。ニトリの重要な生産拠点のブラック ジャック webでは、今後10年間で70店舗を目標に出店を進め、店舗網を構築する予定だ。

質問:
ビンズオン省に出店することとなった経緯は。
答え:
2023年の「ソラガーデンズSC」の開業を絶好の機会と考えたことに加え、地域の所得水準などの特質を総合的に勘案して出店を決定した。
質問:
取り扱い点数や価格設定は。
答え:
日本の大型店舗での取り扱い点数は1万点以上にのぼるが、ブラック ジャック webでは他のASEANの店舗のマレーシア、シンガポール、タイと同じく、4,000点程度に厳選している。2003年に設立したハノイ工場では、主に食器棚などの箱物やベッド、ソファを製造し、2015年に設立したバリアブンタウ工場では、主に食卓セットのほか、カーテンや「Nクール」などの寝具を製造している。ブラック ジャック webに工場があることで、他のASEANの店舗と比較して、物流費が安価になるため、販売価格は抑えられている。
質問:
オープン後の反響や客層は。
答え:
ブラック ジャック webでの家具販売は、軌道に乗るまでに時間がかかると思っていたが、想定よりも家具をお求めいただくお客さまが多く、立ち上がりが早い。特にソファの売れ行きが良く、商品のサイズ感は日本と同じ。また、寝具やキッチン用品も人気がある。ブラック ジャック webでは家具のチェーン店が少ないためか、ビンズオン省在住のお客さまだけでなく、遠方からお越しいただくブラック ジャック web人のお客さまもいる。しかし、現在はブラック ジャック webでのニトリの認知度はまだ低く、日本での在住経験がある人など、ニトリをもともと知っていて足を運ばれるお客さまが多い。
質問:
ブラック ジャック webで提供しているサービスは。
答え:
日本のサービスと近いかたちで、有料での引き取り処分や配送サービスも行っている。自社のECサイトでも店舗取扱商品を購入することができ、EC事業と配送業務は外部の企業へ委託している。
質問:
ビンズオン店での従業員体制は。
答え:
ブラック ジャック web人の社員は、日本のブランドということで、日本語や英語が話せる人材から多く応募をいただいている。社員は全国転勤できることを要件としており、新卒者など若い世代が多い。入社に当たって、ビンズオン省外の都市から引っ越してきた社員もいる。店舗のマネージャーや店長など、将来の幹部候補生として勤務している。優秀な人材が多数入社しており、大変ありがたい。
質問:
今後の展開は。
答え:
まずはホーチミン市やハノイ市といった大都市を中心に出店を計画していく。将来的には、それ以外の都市への出店も検討する予定だ。ショッピングモールに出店が多いデコホームのような店舗形態での出店もあり得る。ブラック ジャック webはEC市場規模の拡大が見込まれ、インフルエンサー、フェイスブックなどSNSを活用した広告配信なども行っていきたい。

今回は、先に生産拠点として進出したブラック ジャック webで、所得と人口の伸びによる消費市場の成長性にも注目し、初出店したニトリを取り上げた。ジェトロでは今後も、ブラック ジャック webの消費市場で展開する日系企業などを取り上げていく予定だ。

執筆者紹介
ジェトロ・ホーチミン事務所 ディレクター
新田 和葉(にった かずよ)
民間企業勤務を経て、2019年、財務省大阪税関入関。 財務省関税局を経て、2023年8月から現職(出向)。