ハリス氏支持率、激戦ペンシルベニア州でトランプ氏上回る、米大統領選世論調査
(米国)
調査部米州課
2024年08月15日
11月の米国大統領選挙に向けて、カマラ・ハリス副大統領の支持率は、全米世論調査の平均値で、共和党候補のドナルド・トランプ前大統領を上回っている(ブラック ジャック ブラック)。激戦州(スイングステート(0.0B))で選挙人の数が19人と比較的多く、重視されるペンシルベニア州での最近の世論調査でも、ハリス氏の支持率がトランプ氏を上回った。
コネティカット州のキニピアク大学は8月14日、ペンシルベニア州での大統領選などに関する世論調査結果(注1)を発表した。それによると、第三政党の候補者なども含めた大統領選を想定した問いで、ハリス氏の支持率は48%と、トランプ氏(45%)を上回った。ロバート・ケネディ・ジュニア氏の4%が続いた。支持政党別では、民主党支持者の91%がハリス氏、共和党支持者の88%がトランプ氏を支持し、無党派層ではハリス氏が46%で、トランプ氏(42%)を上回った。
副大統領候補の人選によって、大統領候補をより応援したくなるかという問いでは、民主党副大統領候補にティム・ウォルズ・ミネソタ州知事が選ばれたことで、「(ハリス氏を)より応援したくなる」が30%で、共和党副大統領候補にJ.D.バンス氏が選ばれたことで「(トランプ氏を)より応援したくなる」(21%)を上回った。キニピアク大学世論調査アナリストのティム・マロイ氏は「長期的な影響はわからないが、ウォルズ氏は、バンス氏がトランプ氏を助ける以上にハリス氏を助ける」と述べた。
米シンクタンクのピュー・リサーチ・センターが8月に実施した全米の世論調査(注2)では、民主党支持者はハリス氏が民主党候補であることに大多数の88%が満足している(非常に満足48%、まあ満足40%)という結果が出た。大統領選を想定した問いでは、ハリス氏の支持率が46%と、トランプ氏(45%)を上回った。ケネディ氏(7%)が続いた。7月の調査時はケネディ氏の支持率が15%だったことから、同氏の支持者の一部がハリス氏への支持に移ったことを指摘する。
(注1)実施時期は8月8~12日、対象者はペンシルベニア州の投票予定者1,738人。
(注2)実施時期は8月5~11日、対象者は全米の成人9,201人(登録有権者7,569人含む)。
(松岡智恵子)
(米国)
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