トランプ氏がハリス氏をわずかにリード、米大統領選世論調査
(米国)
調査部米州課
2024年07月23日
11月の米国大統領選挙の民主党候補とみられていたジョー・バイデン大統領が7月21日、選挙戦から撤退し、カマラ・ハリス副大統領を民主党候補として支持することを表明した(米大統領選、バイデン氏が撤退表明、ブラック)。ハリス氏と共和党候補者のドナルド・トランプ前大統領の対決を想定した世論調査では、トランプ氏がハリス氏をわずかにリードしている。
コネティカット州のキニピアク大学は7月22日、大統領選などに関する世論調査結果(注)を発表した。それによると、大統領選でハリス氏とトランプ氏の直接対決を想定した問いでは、トランプ氏支持率が49%と、ハリス氏(47%)を2ポイント上回った。第三政党の候補者なども含めた想定では、トランプ氏45%、ハリス氏41%で、4ポイント差、それにロバート・ケネディ・ジュニア氏(6%、無所属)、ジル・スタイン氏(2%、緑の党)が続いた。
民主党支持者を対象に、同候補者の可能性がある人物として名前が挙がっている人々の中で誰を支持するか聞いたところ、ハリス氏の支持率が45%と最も高く、ギャビン・ニューサム・カリフォルニア州知事(12%)、グレッチェン・ウィットマー・ミシガン州知事(7%)が続いた。
また先日、共和党の副大統領候補にJ.D.バンス氏が指名されたことについては()、「良い選択」が46%と「悪い選択」(33%)を上回った。
政治専門紙「ザ・ヒル」(7月23日)が2023年以降のハリス氏とトランプ氏の直接対決を想定した全米72の世論調査結果を集計した平均値では、トランプ氏の支持率が48.1%と、ハリス氏(45.6%)を2.5ポイントリードしている。
民主党戦略担当のマイケル・スター・ホプキンス氏は「世論調査でハリス氏がトランプ氏に完全に勝っていると示されるとは予想していない」としながらも、バイデン氏が直面した健康面での問題を抱えることはないと語った(「ザ・ヒル」紙7月21日)。
共和党陣営では、バイデン氏撤退の動きに合わせて、ハリス氏に焦点を絞った選挙戦を検討しているという(CNN7月21日)。
(注)実施時期は7月19~21日、対象者は全米の登録有権者1,257人(うち民主党支持者542人含む)。
(松岡智恵子)
(米国)
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