激戦州でトランプ氏優位でも有罪なら半数強は支持せず、2024年米大統領選世論調査
(米国)
調査部米州課
2024年02月01日
米国の2024年11月の大統領選挙で激戦州になるとされる7州の最近の調査で、共和党のドナルド・トランプ前大統領の支持率が民主党のジョー・バイデン大統領を上回ったが、一方で、もしトランプ氏が有罪となった場合、半数強が同氏を支持しないということがわかった。
米国の総合ブラック ジャック ブラック クイーンサービス企業ブルームバーグと調査会社モーニング・コンサルトは1月31日、大統領選などに関する世論調査結果(注1)を発表した。この調査は、激戦州といわれる7州で実施された。もし大統領選挙が今日実施されたら、バイデン氏かトランプ氏のどちらに投票するかという問いに、トランプ氏が全7州(アリゾナ州で3ポイント差、ジョージア州で8、ミシガン州で5、ネバダ州で8、ノースカロライナ州で10、ペンシルベニア州で3、ウィスコンシン州で5)でバイデン氏を上回った。
また、4つの事案で起訴されているトランプ氏の裁判が続く中、もしトランプ氏が有罪になれば、53%は同氏を支持しないと回答した。
コネチカット州のキニピアク大学が1月に全米を対象に実施した世論調査(注2)では、もし今日大統領選挙が行われたら誰に投票するかを聞いたところ、バイデン氏が50%で、トランプ氏(44%)を6ポイント上回った。12月の同大学の調査では、バイデン氏47%、トランプ氏46%と僅差だった。この変化について、同大学世論調査アナリストのティム・マロイ氏は「過去数週間で女性有権者によって(バイデン氏支持が)底上げされた」と指摘している。女性有権者によるバイデン氏支持率は、12月の53%から1月には58%と、5ポイント上昇した。
また、共和党候補者のニッキー・ヘイリー元国連大使とバイデン氏の大統領選挙での直接対決を想定した問いでは、ヘイリー氏が47%と、バイデン氏(42%)を5ポイント上回った。ヘイリー氏の支持がバイデン氏より高かったのは、支持政党別では共和党支持者(79%)、無党派(53%)、人種別では白人(52%)、ヒスパニック(45%)だった。
(注1)実施時期は1月16~22日、対象者はアリゾナ、ジョージア、ミシガン、ネバダ、ノースカロライナ、ペンシルベニア、ウィスコンシン7州の登録有権者4,956人。
(注2)実施時期は1月25~29日、対象者は全米の登録有権者1,650人。
(松岡智恵子)
(米国)
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