IMF支援による財政再建2年目(2024年)の予算書を中間報告

(ガーナ)

アクラ発

2024年07月31日

ガーナのモハメド・アミン=アダム財務相は7月24日、2024年政府予算書の中間報告を発表PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)した。

2022年12月に事実上のデフォルトに陥ったことにより、2023~2026年の期間に、IMFから3カ年の指導支援融資を受け入れ、この2年間に政府の財政健全化、経済の安定と成長の道を取り戻すべく多くの断固たる措置に着手した結果、2024年の経済は予想以上に回復していると説明した。2024年当初の政府予算書の発表は関連ブラック ジャック web

また、2024年第1四半期のGDP成長率は前年同期比4.7%(前年同期3.1%)、インフレ率は6月末時点で22.8%(2023年12月時点53.8%)に改善し、外貨準備高は輸入の3.1カ月分(前年同月は2.5カ月分)に増加したことを発表。さらに、2024年7月にIMF拡大クレジットファシリティーの3回目の融資約3億6,000万ドルが実行され、指導支援の3カ年計画(2023~2026年)の総額30億ドルのうち、累計で16億ドルの融資が完了しているとしている。

債務再編については、ガーナ政府は、2024年6月に2国間債務再編、およびユーロ債務再編の債権者などと、IMF指導支援融資期間中の債務返済の軽減などにおいて合意に達し、重要な流動性支援が提供されたことを報告した。

中間報告において、政府の2024年の主な経済運営目標値が次のとおり更新された。

  • 実質GDP成長率2.8%以上→3.1%以上
  • 非石油実質GDP成長率2.1%以上→2.8%以上
  • インフレ率12月末までに15.0%→変更なし
  • コミットメントベースの基礎的財政収支(プライマリー・バランス)がGDP比0.5%の黒字であること→変更なし
  • 外貨準備高:66億ドル(輸入の3.0カ月分)以上→変更なし

(関根広亮)

(ガーナ)

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