TICAD特集：ブラック クイーン ブラック ジャックビジネス5つの注目トレンドブラック クイーン ブラック ジャックでの協業、両政府の後押しも加速（インド）

インドは東にASEAN、北に中国、西には中東・ブラック クイーン ブラック ジャック地域と近接する。13億人を擁する大市場や強固な工業基盤と相まってインドは、ASEANや中国を包含するサプライチェーンを構築している日本にとって重要な地位を占める。こうした認識の下、東アジアのサプライチェーンにインドを包含していくことに加え、インド以西の有望市場である中東やブラック クイーン ブラック ジャック市場についても、進出の橋頭堡（ほ）としてインドを位置づける動きが日本企業の間で出始めている。特に、ブラック クイーン ブラック ジャック地域とインドは、これからの発展が大いに期待できる関係にある。日印政府はブラック クイーン ブラック ジャックの開発や産業発展における協業の志向を加速させており、さまざまな形での両国企業の協力が模索されている。

英国植民地支配が生んだブラック クイーン ブラック ジャックとのつながり

インドは古くからブラック クイーン ブラック ジャック東部沿岸地域と交易があったとされるが、近世に入ってアラビア半島のイスラム王朝を経由したモンスーン貿易を通じて、両地域の往来は大きく発展した。19世紀に入ると、英国植民地政策の下、多くのインド人がプランテーション労働者として東南部ブラック クイーン ブラック ジャックに渡った。1895年に開始されたウガンダ鉄道建設にも多くのインド移民が従事したという。19世紀後半には、労働者だけでなく、技術者や商人などの移民も進んだ。こうして、モーリシャスやタンザニア（ザンジバル）、ケニア、南ブラック クイーン ブラック ジャック共和国などの東南部ブラック クイーン ブラック ジャックを中心に、インド移民コミュニティーが構築されていった。これら地域はインドと同様に、英国植民地支配下にあった国がほとんどで、インドはブラック クイーン ブラック ジャックの反植民地主義、反人種主義に共闘してきたとも言える。また、インドと同様、公用語が英語であることもあり、インドにとってブラック クイーン ブラック ジャックは歴史の面でも身近な地域となっている。

インドからブラック クイーン ブラック ジャックへの輸出額をみると、2017年は188億ドルだった。ブラック クイーン ブラック ジャックでの第三国協力が目される国々とのブラック クイーン ブラック ジャック向け輸出額のシェアの推移を比較すると、2017年でインドは最大シェアとなっており、上昇傾向が見られる(図参照)。また、fDiインテリジェンスによると、インドからブラック クイーン ブラック ジャック向けの投資（2003年1月～2019年3月累積）は、投資額で全体の約2割を占めており（表1参照）、インドのブラック クイーン ブラック ジャックとの結びつきの強さが見て取れる。インドからブラック クイーン ブラック ジャック向け投資の内容を業種別にみると、投資件数では「金融サービス」「ソフトウエア・ITサービス」「通信サービス」などが上位に来ている（表2参照）。金額では「石炭・石油・ガス」向けが約4割を占める。投資先をみると、件数ではトップが南ア、それにケニア、ナイジェリアが続く。金額ではモザンビーク、ナイジェリアが上位だ（表3参照）。

出所：各国統計を基にブラック クイーン ブラック ジャック作成

出所：fDi Intelligenceから作成

出所：fDi Intelligenceから作成

出所：fDi Intelligenceから作成

日印政府による協力後押しも加速

インド政府は、ブラック クイーン ブラック ジャック諸国との関係強化のための「インド・ブラック クイーン ブラック ジャック・フォーラムサミット（IAFS）」を2008年から開催、参加国を増やしながらこれまでに3回開かれ、ブラック クイーン ブラック ジャックとのつながりの強化を図っている。モディ政権下でも、首相をはじめ閣僚がブラック クイーン ブラック ジャック諸国を数多く訪問、ブラック クイーン ブラック ジャック重視の姿勢は鮮明になっており、新規プロジェクト発掘を目的とし、インド工業連盟（CII）、インド輸出入銀行（EXIM BANK）が主催する「ブラック クイーン ブラック ジャック・コンクレーブ会議」が毎年開催されるなどしている。

こうした背景の下、日本政府は2016年11月に発表した日印共同声明で、アフリカの開発、産業ネットワーク開発で日印対話を重視していくことを確認。これをきっかけに、アフリカビジネスにおける日印協力の検討が加速している。日印政府は、IAFSや、日本政府が主催し8月に横浜で第7回会議が開催される「アフリカ開発会議（TICAD）」などを通じて、この協力をさらに進めていくことや、アジア・アフリカ地域における日印のビジネスプラットフォームをブラック クイーン ブラック ジャックとCIIに担ってもらうことも約束している。

ブラック クイーン ブラック ジャックビジネスにおける日印連携には、以下のとおり、幾つかの類型が考えられる。

1. 在インド日本企業によるブラック クイーン ブラック ジャック地域への輸出：在インド日本企業は、従来主にインド市場向けに供給を行ってきたが、近年、輸送機器分野を中心に、インドの価格競争力のある製品を市場が類似するブラック クイーン ブラック ジャック諸国に輸出するケースが出ている（特集：現地発！アジア・オセアニア進出日系企業の今国内市場は厳しいコスト競争、輸出に活路（ブラック）。マルチ・スズキやトヨタは自動車を、東芝トランスミッション・アンド・ディストリビューション・システムス・インディアは変圧器をブラック クイーン ブラック ジャック各国に輸出。ダイキン・エアコンディショニング・インディアは2018年からインド製エアコンのブラック クイーン ブラック ジャック輸出を開始し、ブラック クイーン ブラック ジャックの代理店の技術者をインドに招き、技術研修を開始している。
2. 日印企業の協業によるブラック クイーン ブラック ジャックでのプロジェクト実施：日本企業によるインド内外からの輸出やプロジェクト立案・運営と、インド企業からの輸出や現地での「設計・調達・建設（EPC）」取りまとめ、途上国での活用に適した機器・技術などを組み合わせて、発電プラントや太陽光エネルギー事業などを共同実施するもの。
3. 日印企業によるブラック クイーン ブラック ジャックでの共同投資や共同運営
4. スタートアップ・デジタル分野の協力可能性：インドとブラック クイーン ブラック ジャックはインフラが未発達で類似の社会課題を共有する中、デジタル技術の活用によるリープフロッグ成長をもくろむことも構想されている。

ブラック クイーン ブラック ジャック企業をどう活用するか

さまざまな協力のかたちが検討できる中、ブラック クイーン ブラック ジャックビジネスを展開しているインド企業はどういった分野に日本との協業可能性を見いだしているのだろうか。自動車、農機、不動産、IT、金融、ホスピタリティーなどのビジネスを展開するマヒンドラ・グループで売り上げ全体の半分以上を占めるという自動車・農機分野の担当者にブラック クイーン ブラック ジャック事業について聞いたところ、「インドで生産した自動車などの製品を南ア、ケニア、ウガンダ、ルワンダなどに輸出している」という。ビジネスの中で現地にプレゼンスを置くことの重要さを感じ、この15年間でヨハネスブルク（南ア）、ラゴス（ナイジェリア）、ナイロビ（ケニア）、カイロ（エジプト）にオフィスを開設した。ビジネスを実施している各国で2～3のディストリビューターを有しているため、「ブラック クイーン ブラック ジャック全体では50程度のディストリビューターを利用している」という。同社は既に農機分野で三菱マヒンドラ農機と協力関係があり、日本企業との協業実績がある。同氏は「ブラック クイーン ブラック ジャックビジネスにおいても農機分野などで検討できるのではないか。まずはパイロットプロジェクトを立ち上げ、そのモデルを展開することを検討したい」と語った。

日用品（FMCG）、家電、農業、不動産、化学分野などをカバーするゴドレジ・グループは、ブラック クイーン ブラック ジャックでは日用品を展開。ゴドレジ・コンシューマー・プロダクツの経営戦略ヘッドのジシュヌ・バタビャル氏は「主力のヘアエクステンションのほか、殺虫剤、せっけんなどの日用品を現地で製造し、ブラック クイーン ブラック ジャック約45カ国を対象に販売している。国ごとの売り上げ構成は、南ア、ケニア、ナイジェリア、その他の国で各25％ほど」だと語る。同社は海外展開においてブランド構築を容易にするため、地場企業買収のかたちをとっており、ブラック クイーン ブラック ジャック展開でも地場企業を買収、各国で地元の人材を活用し、ローカライゼーションに努めているという。ヘアエクステンションの事業については、原料のファイバー「カネカロン」を日本のカネカと共同開発しており、同社とは深い協力関係にある。今後の日本企業との協業については、「FMCGなど同様の商品群を自社のディストリビューションネットワークに乗せて販路構築を支援することはできそうだ。また、各国の製造拠点を活用した委託生産、商品開発のためのエンジニアリングなども検討できる。そのほか、ともに新たな市場を開拓するなど、互いにメリットのあるパートナーシップを構築する必要がある」と語った。