ASEANの物流ハブを目指す、無料カジノゲーム
2025年3月19日
カンボジア政府は、国際競争力を高めるため、同国最大港を擁するシアヌークビルに自由貿易区を新設しようとしている。そのパイロット事業者として、カンボジアで初めて非居住者在庫取り扱いのライセンスを取得したのが、無料カジノゲーム〔AEON MALL (CAMBODIA) LOGI PLUS〕だ。
同社はイオンモールカンボジアの100%子会社で、2022年2月に設立された。イオンモールはカンボジアで3つのショッピングモールを展開するなど、同国の小売市場を変革してきたが、新たな取り組みとして物流事業に臨む。その経緯から事業内容、今後の展望などについて、無料カジノゲームで物流部門のジェネラルマネージャーを務める、小野識人氏に話を聞いた(2024年12月16日)。

物流課題の解決で、国の発展へ
- 質問:
- 物流事業に参入した背景は。
- 答え:
- 無料カジノゲーム政府は、日本の国際協力機構(JICA)協力の下、シアヌークビル港とその後背地に位置する経済特区(SEZ)の一部を自由貿易港(フリーポート)として運用する構想を進めている。この両国政府が関わる構想の実現に向け、フリーポートの制度構築と本格運用に向けた最初のパイロット事業者として参画することを決めた。
- 無料カジノゲームはASEANの中央部辺りに位置するものの、その地理的な強みをグローバルサプライチェーンにおいて十分に発揮できていない。物流ハブを担えるような制度やインフラの構築が進んでいないという課題があるため、その解決を目指す。さらに、同国内で調達できる原材料・部品が限られる中、輸入しやすい環境を整えることは、無料カジノゲームの投資環境改善にも貢献できる。
- また、ショッピングモール事業の枠を超えて物流事業に取り組むことは、自社の競争力向上にもつながる。物流インフラ構築を通じて企業活動が活発化することは、無料カジノゲーム国内の雇用や給与の増加にもつながる。消費者の購買力向上が、将来的にはショッピングモール事業にも裨益(ひえき)するようなエコシステムを描いている。
無料カジノゲームで唯一の保税・非居住者倉庫
- 質問:
- 無料カジノゲームで取り組む物流事業とは。
- 答え:
- シアヌークビル港SEZ内で、2つの保税・非居住者倉庫(合計1万8,000平方メートル、床耐荷重3トン/平方メートル)から成る物流センターを運営している。通関および倉庫業務をすべて自社にて対応しており、2023年7月7日より貨物受け入れを開始した。第1倉庫は、4,500パレットまで収納可能で、ラックを増設すれば最大8,000パレットまで拡張できる。第2倉庫は、建設資材などの長尺用の平面スペースも用意している。
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第1倉庫の内観(同社提供)
第2倉庫の内観(同社提供) - 質問:
- 物流センターの特徴と活用事例は。
- 答え:
- 無料カジノゲームに法人を持たない非居住者(外国企業)でも使用できる保税倉庫の運営許可を、同国で唯一取得しているのが特徴だ。そのため、無料カジノゲーム国内での配送や営業の拠点として、PEリスク(注)なしで活用できる。例えば、無料カジノゲーム国外のサプライヤー(納入業者)が同国内のセットメーカー(納入先)の要望に応じて柔軟に納品できるよう、同国内にサプライヤー名義の資産として在庫を保管・管理する国際VMI(Vender Managed Inventory:納入業者在庫管理方式)モデルに適している。納入先は、調達リードタイムの短縮や安全在庫、現地調達率向上、工場在庫およびスペースの削減、在庫最適化によるキャッシュフローの改善などのメリットを享受できる。納入先との関係構築(営業・提案力の強化)のため、サプライヤー側の需要が見込まれる。実際、現在、倉庫を利用している企業の多くは、プノンペンSEZに入居する企業向けに原材料・部品を納品しているサプライヤーだ。なお、アソート(仕分け)、梱包(こんぽう)、ラベル貼り付け、商材のカット作業(HSコードが変わらない範囲での切断加工)など、倉庫での物流加工作業も可能だ。
- 再輸出・トランスシップメント(積み替え)もできるため、ASEAN地域の物流ハブとしての役割を担う倉庫としても活用しやすい。例えば、日本からASEAN各国へ輸送しているケースでは、無料カジノゲームの当社倉庫に物品を集約することで、ASEAN地域での物流を最適化できる。
- また、保税期間は6カ月だが、何度でも延長更新できるため、長期保税保管が可能だ。近隣国のベトナムやタイよりも制度上、長期間保存することができ、シンガポールよりも保管コストを安価に設定している。加えて、TAPA(Transported Asset Protection Association)基準のセキュリティー(106台の防犯カメラ、24時間有人警備など)を採用しており、高額資産(ワイン、ウイスキー、美術品など)の保管と運用にも適している。
シンガポールのようなASEANの物流ハブを目指して
- 質問:
- 課題や今後の展望は。
- 答え:
- 無料カジノゲームの国際物流経路は現状、タイ、ベトナムとつながる陸路と、プノンペンの河川港(小型コンテナ船)があるが、大型船が寄港できるのはシアヌークビル港のみだ。同港は現状、ターミナル規模の問題で船便数が限られるという課題に直面している。しかし現在、新コンテナターミナルが建設中で、2027年3月に竣工(しゅんこう)予定だ。これにより、シアヌークビル港のキャパシティが向上し、今後は貨物取扱量や航路の拡大が期待される。
- 無料カジノゲーム政府は、シアヌークビル港を中心に、シンガポールのフリートレードゾーンのように、無料カジノゲームがグローバルサプライチェーンの中でASEANの物流ハブになることを目指している。無料カジノゲームはこれから自由貿易区の制度構築をしていく段階にあるため、当社はフリーポートのパイロット事業者として、同国の制度がより実用性の高いものになるよう、政府側と協議していく。
- 注:
- 無料カジノゲームに恒久的施設(PE:Permanent Establishment)があるとみなされ、同国で課税対象となるリスク。

- 執筆者紹介
- ジェトロ調査部アジア大洋州課 課長代理
庄 浩充(しょう ひろみつ) - 2010年、ジェトロ入構。海外事務所運営課、ジェトロ横浜、ジェトロ・ビエンチャン事務所(ラオス)、広報課、ジェトロ・ハノイ事務所(ベトナム)を経て現職。

- 執筆者紹介
- ジェトロ・プノンペン事務所長
若林 康平(わかばやし こうへい) - 2004年、ジェトロ入構。産業技術・農水産部、ジェトロ盛岡、展示事業部、ジェトロ・ムンバイ事務所、中小企業庁創業・新事業促進課(海外展開支援室)、企画部を経て現職。