カードゲームブラックジャック
山東省進出日系カードゲームブラックジャックビジネス環境アンケート

2025年3月14日

中国山東省は、世界有数の進出日系企業拠点数(2023年10月時点1,481社、外務省調査)を誇り、日本には衣料品や食品、玩具やゲーム、スポーツ用品など、消費者にとって身近な商品を供給している。新型コロナウイルス禍を経て、日系企業は新たなビジネス環境に合わせ、中国での内販カードゲームブラックジャック・強化などに取り組んでいる。ジェトロ青島事務所は2025年1月9日、同省青島市政府と共同で、ビジネス環境の改善について協議する青島市日系企業円卓会議()を開催し、「山東省進出日系カードゲームブラックジャックへのビジネス環境に係るアンケート(青島編)」調査結果を発表した。同調査は青島日本人会の会員カードゲームブラックジャック262社(有効回答60社)に対して、2024年10月29日~11月15日に実施し、取りまとめたものだ。同調査は2023年11月に第1回を実施し、今回が2回目となる。本稿では、ジェトロの調査結果と日系カードゲームブラックジャックが抱える課題について報告する。

新型コロナ禍による経営悪化から回復、安定化しつつも、上昇軌道に乗れず

同調査によると、2024年の事業見込みでは、当初の「計画通り」との回答が前年比8.3ポイント上昇の68.3%、「カードゲームブラックジャック」が0.6ポイント上昇の8.3%、「縮小」が10.6ポイント縮小の21.7%だった。新型コロナ禍による経営悪化から回復、安定化しつつあるものの、上昇軌道にはまだ乗れていないとみられる。

業種別では、非製造業で「計画通り」と回答した企業は80.0%で、前年度調査より21.2ポイント上昇した。「縮小」は13.3%で、前年比22.0ポイント縮小と大幅に改善した。対して、製造業は「計画通り」が同4.6ポイント縮小の56.7%だったものの、「計画通り」「カードゲームブラックジャック」「縮小」の割合は概して6:1:3と、前年度とほぼ変わらない結果となった(図1参照)。消費者の消費行動や、企業活動を支える賃料など固定費目関連の産業を含むサービス業は元に戻りつつあるが、新たな需要に応える生産活動のカードゲームブラックジャックには至っていないと思われる。

図1:2024年および2023年の事業見通し

2024年
「計画通り」が68.3%、「カードゲームブラックジャック」が8.3%、「縮小」が21.7%、「その他(前年増益、予算未達)」が1.7%となった。製造業では「計画通り」が56.7%、「カードゲームブラックジャック」が10.0%、「縮小」が30.0%、「その他(前年増益、予算未達)」が3.3%となった。非製造業では「計画通り」が80.0%、「カードゲームブラックジャック」が6.7%、「縮小」が13.3%、「その他(前年増益、予算未達)」が0%となった。
2023年
「計画通り」が60.0%、「カードゲームブラックジャック」が7.7%、「縮小」が32.3%となった。製造業では「計画通り」が61.3%、「カードゲームブラックジャック」が9.7%、「縮小」が29.0%となった。非製造業では「計画通り」が58.8%、「カードゲームブラックジャック」が5.9%、「縮小」が35.3%となった。

出所:「山東省進出日系カードゲームブラックジャックへのビジネス環境に係るアンケート(青島編)」

「中期事業展望」は現状維持が多数、経済の先行き見極める守りの姿勢

2025年以降の中期事業展望についても、2023年度調査と同じ質問をした。結果は「現状維持」が前年比24.8ポイントカードゲームブラックジャックの61.7%、「カードゲームブラックジャック」が8.3ポイント縮小の31.7%、「縮小」が4.2ポイント縮小の5.0%だった。新型コロナ禍収束直後の期待や不安が修正され、「現状維持」に経営判断が傾いたことが垣間見られる。

業種別では、非製造業で「現状維持」が32.1ポイント上昇の73.3%、「カードゲームブラックジャック」が8.6ポイント下落の26.7%だった。製造業では「現状維持」が17.7ポイント上昇の50.0%、「カードゲームブラックジャック」が8.5ポイント下落の36.7%、「縮小」が0.3ポイント上昇の10.0%だった(図2参照)。一見すると、製造業の方が非製造業よりも事業が「カードゲームブラックジャック」するとの展望が10ポイント高く、より改善すると判断しているようにも見える。しかし、製造業の方が事業の「縮小」を視野に入れている比率が高く、事業の改善・見直しにいまだ取り組んでいる状況と言えるだろう。

図2:2025年以降の中期事業展望

2024年
「現状維持」が61.7%、「カードゲームブラックジャック」が31.7%、「縮小」が5.0%、「まだ分からない」が1.7%となった。製造業では「現状維持」が50.0%、「カードゲームブラックジャック」が36.7%、「縮小」が10.0%、「まだ分からない」が3.3%となった。非製造業では「現状維持」が73.3%、「カードゲームブラックジャック」が26.7%となった。
2023年
「現状維持」が36.9%、「カードゲームブラックジャック」が40.0%、「縮小」が9.2%、「移転・撤退」が3.1%、「まだ分からない」が10.8%となった。製造業では「現状維持」が32.3%、「カードゲームブラックジャック」が45.2%、「縮小」が9.7%、「移転・撤退」が3.2%、「まだ分からない」が9.7%となった。非製造業では「現状維持」が41.2%、「カードゲームブラックジャック」が35.3%、「縮小」が8.8%、「移転・撤退」が2.9%、「まだ分からない」が11.8%となった。

出所:「山東省進出日系カードゲームブラックジャックへのビジネス環境に係るアンケート(青島編)」

また、中国事業について、今後どのような改善・見直しに取り組むのか、複数回答で質問したところ、前年度に続いて「中国市場/中国企業向け営業のカードゲームブラックジャック・強化」(63.3%、以下、2024年度の回答比率、注)が1位、「新規商品の現地での自主開発」(40.0%)が2位だった。前年度3位だった「日本人駐在員の縮小、現地職員への切り替え」(23.3%)や、同5位だった「事業のさらなる多様化」(18.3%)が順位を下げていることから、事業の見直しはある程度進んだものの、経済の先行きを見極めようとする姿勢がうかがえる(図3参照)。

図3:今後の中国事業での改善・見直し
「中国市場/中国企業向け営業のカードゲームブラックジャック・強化」が2024年度は63.3%、2023年度は67.7%、「新規商品の現地での自主開発」が2024年度は40.0%、2023年度は35.4%、「部品や材料などの調達先のさらなる多様化」が2024年度は28.3%、2024年度は29.2%、「第三国市場/第三国企業向け営業のカードゲームブラックジャック・強化」が2024年度は25.0%、2023年度は23.1%、「現地調達率のさらなる引き上げ」が2024年度は23.3%、2023年度は26.2%、「日本人駐在員の縮小、現地職員への切り替え」が2024年度は23.3%、2023年度は32.3%、「工場の自動化、倉庫の自動化」が2024年度は20.0%、2023年度は21.5%、「環境対策強化(工場のグリーン化等)」が2024年度は20.0%、2023年度は23.1%、「事業のさらなる多様化」が2024年度は18.3%、2023年度は26.2%、「現時点では想定事項はない」が2024年度は5.0%、2023年度は7.7%、「在庫水準の引き上げ」が2024年度は1.7%、2023年度は1.5%、「その他(駐在員の他エリア兼任、債券回収)」が2024年度は3.3%、2023年度は1.5%となった。

出所:「山東省進出日系カードゲームブラックジャックへのビジネス環境に係るアンケート(青島編)」

ビジネス環境への総合満足度では、「非常に満足」(1.7%)と「満足」(66.7%)の合計が前年比14.6ポイント上昇の68.4%だった。対して、「不満足」は31.7%だった。

豪雨時の排水能力強化などに関する改善要望が増加

青島市政府や地元政府への要望、フォローアップを希望する事項を複数回答で質問したところ、前年の要望事項23項目のうち、「日本との間の定期直行便の新設・増便」(40.0%、以下、2024年度の回答比率)や、「外国人の中国駐在にかかる就労許可、査証・居留証取得にかかる迅速化・柔軟な対応」(25.0%)など18項目で、改善要望を求める割合が前年より縮小した。改善要望を求める回答比率が高い上位項目のうち、前年比で上昇した項目としては、「豪雨時の排水能力の強化」(36.7%)、「交通マナーが悪い(路上駐車の横行への対応が不足)」(35.0%)、「青島日本人学校の安全確保」(31.7%)、「アライバルビザの柔軟な活用、簡易な活用」(30.0%)が挙げられる(図4参照)。

図4:当局への改善要望
「身分証明証の利便性(常時携帯、高速鉄道乗降時、病院受診時、等での不便)」が2024年度は41.7%、2023年度は52.3%、「日本との間の定期直行便の新設・増便」が2024年度は40.0%、2023年度は73.8%、「豪雨時の排水能力の強化」が2024年度は36.7%、2023年度は18.5%、「交通マナーが悪い(路上駐車の横行への対応が不足)」が2024年度は35.0%、2023年度は27.7%、「青島日本人学校の安全確保」が2024年度は31.7%、2023年度は21.5%、「アライバルビザの柔軟な活用、簡易な活用」が2024年度は30.0%、2023年度は24.6%、「外国人の中国駐在にかかる就労許可、査証・居留証取得にかかる迅速化・柔軟な対応」が2024年度は25.0%、2023年度は55.4%、「人件費上昇に対する支援(減税、補助金など)」が2024年度は25.0%、2023年度は24.0%、「新規法令・通達情報の円滑な入手」が2024年度は18.3%、2023年度は30.8%、「工場立入検査・緊急措置の際の合理性(環境・安全・消防)」が2024年度は18.3%、2023年度は28.2%、「効果的なビジネスチャンス発掘機会の提供」が2024年度は18.3%、2023年度は26.2%、「山東省の産業助成政策(補助金など)の説明会開催または説明情報の発信」が2024年度は15.0%、2023年度は23.1%、「ワーカー確保に対する支援(人材が確保できない)」が2024年度は13.3%、2023年度は27.7%、「医療サービスにおける外国人対応体制」が2024年度は11.7%、2023年度は13.8%、「電力使用制限時の前広な通知、柔軟な運用、早期抑制、再発防止」が2024年度は8.3%、2023年度は18.5%、「日本文化を理解した新規人材(帰郷予定留学生)の早期確保支援」が2024年度は8.3%、2023年度は15.4%、「展示会出展への支援(大規模展示会出展時の継続補助)」が2024年度は8.3%、2024年度は12.3%、「工場運営、生活維持のための電力などエネルギーの安定供給」が2024年度は6.7%、2023年度は6.2%、「移転・立ち退き要請に際する配慮(猶予、補償金、斡旋等)/再開発計画のゆとりある提示」が2024年度は5.0%、2023年度は18.5%、「カーボンピークアウト政策の生産活動への影響」が2024年度は5.0%、2023年度は13.8%、「多様性のある企業誘致施策の展開」が2024年度は5.0%、2023年度は12.3%、「交通インフラの一層の拡充(高速鉄道路線拡充)」が2024年度は5.0%、2023年度は7.7%、「空港での取扱い貨物の範囲カードゲームブラックジャック」が2024年度は3.3%、2023年度は12.3%となった。

出所:「山東省進出日系カードゲームブラックジャックへのビジネス環境に係るアンケート(青島編)」

カードゲームブラックジャック運営に関する改善・要望項目では、「豪雨時の排水能力の強化」(36.7%)や、「人件費上昇に対する支援(減税、補助金など)」(25.0%)、「工場立入検査・緊急措置の際の合理性(環境・安全・消防)」(18.3%)で改善を求める割合が高い。青島市内のエリア別では、城陽区(38.3%)、黄島区(26.7%)、即墨区(21.7%)で改善を求める割合が2割を超えた(表参照)。

表:カードゲームブラックジャック運営に関する改善・要望項目(-は値なし)
エリア 豪雨時の排水能力の強化 人件費上昇に対する支援(減税、補助金など) 工場立入検査・緊急措置の際の合理性(環境・安全・消防) ワーカー確保に対する支援(人材が確保できない) 電力使用制限時の前広な通知、柔軟な運用、早期抑制、再発防止 工場運営、生活維持のための電力などエネルギーの安定供給 移転・立ち退き要請に際する配慮(猶予、補償金、斡旋等)/再開発計画のゆとりある提示 カーボンピークアウト政策の生産活動への影響
城陽区 16.7 6.7 5.0 1.7 1.7 3.3 3.3 38.3
黄島区 6.7 6.7 1.7 3.3 1.7 1.7 5.0 26.7
即墨区 5.0 5.0 3.3 3.3 3.3 1.7 21.7
平度市 3.3 5.0 1.7 3.3 13.3
市南区 6.7 1.7 1.7 10.0
胶州市 1.7 1.7 1.7 1.7 6.7
労山区 1.7 1.7
36.7 25.0 18.3 13.3 8.3 6.7 5.0 5.0

出所:「山東省進出日系カードゲームブラックジャックへのビジネス環境に係るアンケート(青島編)」

なお、アンケート調査に加えて、ジェトロ青島事務所は青島日本人会と共同で、青島市政府に対して24項目の個別要望事項を提起し、青島市政府担当者から直接回答を得た。詳細は「2025年1月9日 青島市政府と進出日系カードゲームブラックジャックとの意見交換会PDFファイル(1.38MB)」を確認してほしい。


注:
ジェトロが毎年実施している進出日系カードゲームブラックジャック実態調査(中国編)で、山東省の進出日系カードゲームブラックジャックの現地売上高に占める平均輸出比率は、2019年の55.0%から2024年には41.8%まで縮小している。
カードゲームブラックジャック
執筆者紹介
ジェトロ・青島事務所長
皆川 幸夫(みながわ ゆきお)
1992年、ジェトロ入構。ジェトロ・北京事務所、海外開発協会(出向)、海外展開支援部主幹、日本台湾交流協会(出向)などを経て、2024年8月から現職。