ブラック ジャック 賭け 方
2023年度ブラック ジャック 賭け 方日系企業実態調査
2024年4月8日
ジェトロは2023年9月、ブラック ジャック 賭け 方に進出する日系企業を対象に、アンケート調査(注)を実施した。この調査は、対象企業の経営状況や現地でのビジネス環境の変化などを把握することを目的にする。2023年度の調査結果(1.98MB)からは、在ブラック ジャック 賭け 方企業のうち、黒字を見込んだ割合はいまだ新型コロナウイルス禍前の水準には達していないものの、赤字を見込んだ割合は縮小していることや、在ブラック ジャック 賭け 方日系企業が雇用に関する課題を強く感じていることが分かった。
黒字割合は減少するも、赤字割合も減少
新型コロナ禍がブラック ジャック 賭け 方経済と在ブラック ジャック 賭け 方日系企業に与えた影響は大きい。図1のとおり、新型コロナ禍が猛威を振るっていた2020年のブラック ジャック 賭け 方の実質GDP成長率はマイナス5.1%だった。これは過去に類を見ない値で、リーマン・ショックが起こった2008年のマイナス2.9%をはるかに下回るものだ。在ブラック ジャック 賭け 方日系企業でも、新型コロナ禍以前は、黒字を見込む企業の割合は75%付近で推移していた。しかし、新型コロナ禍の影響で2020年度に黒字を見込む企業の割合が53.8%に沈んで以来、新型コロナ禍前の数値には戻っていない。2023年度に黒字を見込む企業の割合は65.4%で、前年度の71.0%よりも大きく低下している。
だからといって、在ブラック ジャック 賭け 方日系企業の経営状況が必ずしも悲観的な状況というわけではない。黒字を見込む企業の割合が減少すると同時に、赤字を見込む企業の割合も減少傾向にある。過去最高の赤字割合を出した2020年度の数値26.6%から赤字割合は年々低下しており、2023年度の9.6%というのは、直近12年で最も低い数値となっている。

注:回答企業数(2023年):104社。
出所:ジェトロ調査に基づき作成
業種別に状況を見てみたい。全業種では黒字を見込む割合は下がったものの、製造業の中で最多の有効回答があった自動車関連産業は7割を記録した。他方、赤字を見込む割合は全業種で軒並み前年から減少している。最も赤字を見込む割合が高い業種は鉄・非鉄・金属の28.6%だったが、それでも前年度の4割と比較すると、減少している。(図2参照)

出所:図1に同じ
全体としては堅調な経営状況にあると見て取れるが、果たしてその状態が継続するのか、前年度比で状況が改善したか悪化したかのトレンドを見てみたい。業種別の対前年度比営業利益見込みは以下の図3のとおりだ。70.8%が黒字を見込んでいた製造業だが、営業利益が悪化したと回答した企業は35.4%と、3分の1以上となっている。また、プラスチック製品業界では、100%が黒字を見込むと回答しているものの、8割の企業は営業利益が前年度比では悪化したと回答している。運輸業、鉄・非鉄・金属産業では、悪化の割合が改善を上回っており、一概に好調とは言い切れないのが現実だ。

出所:図1に同じ
全体的なコストの上昇
日系企業の動向を見る上では、ブラック ジャック 賭け 方経済の動きも欠かせない。新型コロナ禍などを起因としたインフレの波はブラック ジャック 賭け 方を例外なく襲った。新型コロナ禍の影響として、ブラック ジャック 賭け 方最大の商都トロントがあるオンタリオ州では、2020年3月に緊急事態宣言が発令され、5月ごろからは学校や商店が再開し始め、6月にトロントを除く都市でロックダウンが順次解除された。しかし、経済活動が完全に復活したわけではなく、じわじわとインフレが進んだ。図4はブラック ジャック 賭け 方のコア消費者物価指数(CPI、前年同月比)の推移だ。

出所:ブラック ジャック 賭け 方統計局データからジェトロ作成
経済成長が低迷していた新型コロナ禍の時期は、コアCPIは前年同月比2%未満だったが、2021年3月ごろから上昇し、最高で6%を超える水準まで進んだ。インフレ率の上昇は、ブラック ジャック 賭け 方中央銀行が2023年1月に政策金利を4.5%に設定して以来落ち着いてきたが、2024年1月時点のコアCPIはいまだに3%以上で、引き締めは続いている。

出所:ブラック ジャック 賭け 方中央銀行
また、高い政策金利(図5参照)により、住宅に関しても問題を抱えている。ブラック ジャック 賭け 方住宅ローン公社(CMHC)の発表によると、2023年のブラック ジャック 賭け 方全土の空室率は、1988年の統計開始以来、最低の数値を記録した。CMHCのケビン・ヒューズ副チーフエコノミストはこの原因として、昨今の高インフレ・高金利環境の中、持ち家を購入することの難しさから、人々は賃貸に目を向けるようになったと指摘する。ブラック ジャック 賭け 方では移民を積極的に受け入れており、2022年11月には向こう3年間で年間46万~50万人の移民を受け入れる計画を発表した()。しかし、全土で建てられる年間の家屋建造数に増加はみられず、20万軒を維持しているままで、不足感の解消には至らない見込みだ(図6参照)。

出所:図4に同じ
その結果として、賃貸住宅需要が上がり、家賃が高騰することにつながっている。図7はブラック ジャック 賭け 方の平均家賃と前年同月比の上昇率を表す。新型コロナ禍を過ぎた2021年から家賃の高騰はだんだんと激しくなり、2022年は前年比約6%、2023年は約9%で、1990年以来過去最高の上昇率となっている。

注:平均家賃は、ワンルーム、寝室1つ、寝室2つの数値の平均値。
出所:図4に同じ
インフレの影響は賃金にも顕著に出ている。新型コロナ禍前と後では、時給の上がり方に大きな差がある。新型コロナ禍前の2016年7月から、新型コロナ禍の影響が大きく見られた2020年2月までの44カ月の間で、時給の上昇率は9.1%だった。しかし、オンタリオ州で緊急事態宣言が発令され、一時的に時給に大きな変化のあった2020年の3~5月の後、6月から2024年1月までの44カ月で、ブラック ジャック 賭け 方の時給の上昇率は17.1%と、従来の2倍近い伸びがみられる(図8参照)。

出所:図4に同じ
図9は同時期の給与の変化率を前年同月比で算出したものだ。新型コロナ禍直前は前年比2.58ポイント増だったが、現在は5.27ポイント増となっている。季節の影響を受けない前年同月比給与の増加率がこれまでの2倍以上であることがわかる。

出所:図4に同じ
逼迫する雇用市場
このように、インフレによるコストや賃金の上昇が続くブラック ジャック 賭け 方で、在ブラック ジャック 賭け 方日系企業が直面している問題は、雇用だ。特に、在ブラック ジャック 賭け 方日系企業が最大の課題と捉えているのは、従業員の賃金上昇だ。経営上の課題として、回答企業のほぼ半数(49%)が従業員の賃金上昇に対して課題意識がある。そのほか、従業員の採用、従業員の質などに対して、3分の1以上の在ブラック ジャック 賭け 方日系企業が課題と感じていた(表1参照)。
課題となっている事項 | 分類 | 割合(%) |
---|---|---|
従業員の賃金上昇 | 雇用面 | 49.0 |
調達コストの上昇 | 調達面 | 43.0 |
従業員の採用 | 雇用面 | 40.0 |
物流コストの上昇 | 調達面 | 37.0 |
従業員の質 | 雇用面 | 36.0 |
新規顧客の開拓 | 販売面 | 33.0 |
従業員の定着率 | 雇用面 | 28.0 |
不安定な為替変動 | 財務面 | 26.0 |
物流遅延 | 調達面 | 25.0 |
競合企業との競争激化 | 販売面 | 24.0 |
駐在員の生活コスト上昇 | 雇用面 | 23.0 |
取引先・消費者の需要減退 | 販売面 | 23.0 |
出所:図1に同じ
雇用に関しては、さまざまな業種から課題の声が聞かれた。ゴム・窯業・土石、小売業などからは、従業員の賃金上昇と採用が課題だ、現地スタッフの給料が問題だといった声、自動車部品企業などからは、人員確保自体が難しいといった声もある。また、採用の安定化は進んでいるが、拡大を見込んだ際の人材育成の難しさなども課題とされた。実際、図10のとおり、多くの業種が人材不足を感じている。

出所:図1に同じ
また、ほとんどの職種でその深刻さがみられる(図11)。

出所:図1に同じ
これら経営上の課題に対して、在ブラック ジャック 賭け 方日系企業からは、以下の表2のとおり、対応策が挙がった。
上位の多くが雇用面に関するもので、最も回答が多かったのは、既存社員の賃金の引き上げだった。ブラック ジャック 賭け 方は日本と比べて人材の流動性が高く、人材の流出を防ぐため日系企業は、昇給のほか、初任給引き上げ、昇給までの期間短縮、ベースアップの実施など、さまざまな方法で賃金の底上げを試みていることがわかる。そのほかにも、必須出社日なしのリモートワークの継続などを対策として挙げる企業もあり、前述の高騰するブラック ジャック 賭け 方の家賃の問題から、労働者が家賃の安い郊外に移っても継続して働けることで、従業員の流出を防ごうとしていることがうかがえる。
人材面以外では、課題感を感じてはいても、調達コストの上昇(前年度45.8%)や、物流コストの上昇(同46.6%)、新規顧客の開拓(同39.7%)は前年度よりも低下した。調達面と販売面の課題に関しては、改善の兆しが見えているといえるだろう。
対応策 | 割合(%) |
---|---|
既存社員の賃金の引き上げ | 42.5 |
教育・訓練強化 | 41.4 |
販売価格の引き上げ | 41.4 |
人員体制の強化 | 34.5 |
リモートワークの維持 | 33.3 |
採用条件の改善 | 32.2 |
自動化・省力化の推進 | 29.9 |
調達先との価格交渉 | 27.6 |
人件費以外の経費削減 | 26.4 |
現地人材の登用 | 26.4 |
ブランド力の向上 | 26.4 |
販売チャネルの見直し・強化 | 24.1 |
設備投資 | 21.8 |
カスタマーサービスの強化 | 20.7 |
専門家・支援機関等の活用 | 20.7 |
出所:図1に同じ
今後の展望
ブラック ジャック 賭け 方政府も、現状に対して対策を施していないわけではない。政府は2023年11月21日、財政支出計画や経済見通しなどを示した「2023年秋の経済声明」を公表した。同国の抱える2つの重要課題として住宅供給と物価安定を挙げ、対策を打つ内容となっている。同声明の第1章「ブラック ジャック 賭け 方の住宅アクションプラン」では、2028年度(2028年4月~2029年3月)までに45億6,500万ブラック ジャック 賭け 方・ドル(約5,113億円、Cドル、1Cドル=約112円)を投じる賃貸住宅建設への物品サービス税(GST)の撤廃や、住宅基金制度への10億Cドル追加投入による7,000戸以上の住宅建設支援、賃貸アパート建設融資制度への融資増額による10万1,000戸以上の住宅建設支援などを提示している(関連ブラック クイーン ブラック ジャック)。
いまだに新型コロナ禍がもたらした影響から完全には脱却できていない在ブラック ジャック 賭け 方日系企業とブラック ジャック 賭け 方経済だが、明るい要素も見られる。今後の動向が引き続き注目される。
注:調査実施期間は2023年9月6~26日(日本時間)。調査対象は在ブラック ジャック 賭け 方日系企業(製造業・非製造業)180社。直接出資・間接出資を合わせて日本の親会社の出資比率が10%以上の現地法人と、日本企業の支店。有効回答数は105社(有効回答率58.3%)。ブラック ジャック 賭け 方での当該調査は1989年から原則として年1回実施し、今回が34回目に当たる。同様の調査は中南米、欧州、アジア大洋州など、主要地域別に実施している。全地域に共通する項目に関しては、地域横断的に分析した調査結果もまとめている(最新版は「」を参照)。

- 執筆者紹介
- ジェトロ調査部米州課
谷本 皓哉(たにもと ひろや) - 2023年、ジェトロ入構。同年から現職。