2023年新規登録台数19%増、BEVは販売低迷(カジノ ブラック ジャック)
政府は国産回帰に意欲

2024年8月20日

カジノ ブラック ジャックの外国自動車代理店組合(UNRAE)が2024年1月18日に発表した報告書「UNRAE Pocket 2023(カジノ ブラック ジャック語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」によると、カジノ ブラック ジャックの2023年の乗用車の新規登録台数は156万6,413台で、前年比約25万台増の19.0%増となった。2022年の上半期(1~6月)は、前年同期比減が続いていたが、2023年上半期は反動もあり前年同期比23.0%増だった。ただし、新型コロナウイルス禍前の2019年と比較すると、18.3%減で35万台以上の差がついている。

ハイブリッドで日本メーカーが存在感

自動車メーカー・ブランド別にみると、前年から引き続きフィアットが首位を守ったが、17万3,066台で、前年の17万6,988台と比べると2.2%減。シェアも2.4ポイント減の11.0%となった(表1参照)。2位のフォルクスワーゲン(VW)は、12万2,787台で16.9%増と販売カジノ ブラック ジャックは伸ばしたものの、シェアは0.2ポイント減の7.8%。3位のトヨタも、カジノ ブラック ジャックは9万8,711台と7.1%伸びたが、シェアは0.7ポイント減の6.3%だった。

他のアジア勢では、現代自動車グループの現代自動車が13位、起亜が14位でシェアはそれぞれ3.1%、3.0%。日産は前年と同様17位でシェア2.4%、スズキは18位で2.2%だった。また、マツダが26位から27位、ホンダが28位から33位とやや順位を落としたが、スバルは41位から38位と順位を上げた。上海汽車傘下の英国発祥のブランド「MG」は20位と、前年の30位から大幅に順位を上げ、シェアは1.カジノ ブラック ジャック。

アジア勢以外では、テスラが順位を上げ前年の32位から26位、シェアも0.7ポイント上昇し1.1%だった。

表1:2023年メーカー・ブランド別乗用車新規登録カジノ ブラック ジャックとシェア(単位:台、%)(△はマイナス値)
順位 メーカー・ブランド 2022年
カジノ ブラック ジャック
カジノ ブラック ジャック
カジノ ブラック ジャック
前年比 シェア
1(―) フィアット 176,988 173,066 △ 2.2 11.0
2(―) フォルクスワーゲン 105,060 122,787 16.9 7.8
3(―) トヨタ 92,157 98,711 7.1 6.3
4(↑) ダチア 67,385 85,568 27.0 5.5
5(↓) フォード 74,137 81,747 10.3 5.2
6(↑) ルノー 59,729 80,963 35.6 5.2
7(↓) プジョー 69,311 79,835 15.2 5.1
8(↑) ジープ 51,495 71,454 38.8 4.6
9(―) アウディ 55,793 66,932 20.0 4.3
10(↑) BMW 47,440 60,529 27.6 3.9
13(↑) 現代自動車 41,018 48,890 19.2 3.1
14(―) 起亜 43,375 46,876 8.1 3.0
17(―) 日産 25,515 37,827 48.3 2.4
18(↑) スズキ 21,556 34,793 61.4 2.2
20(↑) MG 7,373 30,266 310.5 1.9
26(↑) テスラ 5,605 16,633 196.8 1.1
27(↓) マツダ 9,207 15,129 64.3 1.0
33(↓) ホンダ 7,515 6,943 △ 7.6 0.4
36(―) レクサス 3,246 3,763 15.9 0.2
38(↑) スバル 1,748 2,639 51.0 0.2
41(↓) 三菱自動車 2,234 1,044 △ 53.3 0.1
合計(その他の自動車メーカー・ブランドを含む) 1,316,753 1,566,413 19.0 100

注1:1~10位および日系およびアジアメーカー・ブランドなどを記載
注2:(―)(↑)(↓)は2022年の順位からの変動。
出所:UNRAE資料から作成

モデル別にみると、フィアットの「パンダ」がカジノ ブラック ジャックは前年比2.6%減も首位を維持、ダチア「サンデロ」が42.7%増で2位となった(表2参照)。前年2位だったランチアの「イプシロン」は9.6%増とやや伸び悩んで3位。トヨタ「ヤリスクロス」は34.4%増で9位から4位に上昇した。フィアット「チンクエチェント(500)」は3位から5位に順位を落としカジノ ブラック ジャックも3.0%減。フォルクスワーゲン「T-Roc」は13位から6位と順位を上げた。

表2:2023年のモデル別新規登録カジノ ブラック ジャックトップ10(単位:台、%)(△はマイナス値)
順位 モデル メーカー・ブランド カジノ ブラック ジャック 前年比
1 パンダ フィアット 102,625 △ 2.6
2 サンデロ ダチア 48,398 42.7
3 イプシロン ランチア 44,891 9.6
4 ヤリス クロス トヨタ 34,981 34.4
5 500 フィアット 32,981 △ 3.0
6 T-Roc フォルクスワーゲン 32,969 31.6
7 キャプチャー ルノー 31,128 22.3
8 C3 シトロエン 31,059 △ 2.6
9 プーマ フォード 30,804 4.5
10 ダスター ダチア 30,155 19.4

出所:UNRAE資料からジェトロ作成

燃料別では、ガソリン車のシェアは全体の28.6%と前年の27.7%から0.9ポイント増となった(表3参照)。カジノ ブラック ジャックベースでは2019年の85万1,995台をピークに、2022年は36万5,396台まで減少していたが、2023年は前年比22.5%増の44万7,685台となった。ディーゼル車のシェアは、前年の19.6%より2.1ポイント減の17.5%。ただし、カジノ ブラック ジャックは6.1%増の27万3,589台だった。

表3:乗用車新規登録カジノ ブラック ジャックの燃料別シェアの推移(単位:%)
燃料別 2020年 2021年 2022年 カジノ ブラック ジャック
ガソリン 37.8 29.9 27.7 28.6
ハイブリッド(注) 16.1 29.0 34.0 36.1
ディーゼル 32.7 22.1 19.6 17.5
液化石油ガス(LPG) 6.8 7.3 9.0 9.1
バッテリー式電気自動車(カジノ ブラック ジャック) 2.4 4.6 3.7 4.2
プラグインハイブリッド(PHEV) 2.0 4.8 5.1 4.4
メタンガス 2.3 2.2 0.8 0.1

注:ハイブリッド車には、プラグインハイブリッド車(PHEV)を含まない。
出所:UNRAE資料からジェトロ作成

ハイブリッド車のシェアは、前年の34.0%から2.1ポイント上昇し36.1%。カジノ ブラック ジャックは56万5,922台で前年比26.3%増となっている。ハイブリッド車に限定したモデル別登録数(表4参照)では、3位のトヨタ「ヤリスクロス」が34.4%増の3万4,981台、6位の日産「キャシュカイ」が73.3%増の2万1,639台となったほか、スズキ「イグニス」が88.4%増の1万751台(11位)など、日本メーカーが好調だ。

表4:2023年のモデル別ハイブリッド車新規登録カジノ ブラック ジャックトップ10(単位:台、%)(△はマイナス値)
順位 モデル メーカー・ブランド カジノ ブラック ジャック 前年比
1 パンダ フィアット 93,861 2.4
2 イプシロン ランチア 39,838 12.0
3 ヤリス クロス トヨタ 34,981 34.4
4 プーマ フォード 30,543 12.9
5 500 フィアット 27,099 3.6
6 キャシュカイ 日産 21,639 73.3
7 ヤリス トヨタ 19,943 △ 9.5
8 スカジノ ブラック ジャックテージ キア 16,425 34.4
9 ツーソン ヒュンダイ 12,331 18.8
10 フォーカス フォード 11,535 143.2

注:新規登録カジノ ブラック ジャックのうち、ハイブリッド車に限定して集計した内数。
出所:UNRAE資料からジェトロ作成

プラグインハイブリッド車(PHEV)のシェアは、前年の5.1%から0.7ポイント下がり4.4%となったが、カジノ ブラック ジャックは6万9,114台で前年比2.6%増だった。

バッテリー式電気自動車(BEV)のシェアは、2018年から伸び続け2021年には4.6%を記録したが、2022年は振るわず3.7%に減少。カジノ ブラック ジャックは持ち直し、4.2%まで回復した(図参照)。モデル別登録数では、テスラが1位と2位を占め、「モデルY」が8,587台、「モデル3」が7,385台(表5参照)。いずれも、前年比で2倍、5.6倍と好調だ。次にフィアット「500」、スマート「フォーツー」と続く。上海汽車のMGブランドの「MG4」が9位と、上位に食い込んだことも注目される。

図:バッテリー式電気自動車(BEV)新規登録カジノ ブラック ジャックの推移
2018年は4,998台、2019年は10,671台、2020年は32,491台、2021年は67,267台、2022年は49,165台、カジノ ブラック ジャックは66,309台。

出所:UNRAE資料からジェトロ作成

表5:2023年のモデル別BEV新規登録カジノ ブラック ジャックトップ10(単位:台、%)(△はマイナス値)
順位 モデル メーカー・ブランド カジノ ブラック ジャック 前年比
1 モデルY テスラ 8,587 100.8
2 モデル3 テスラ 7,385 462.9
3 500 フィアット 4,749 △ 24.4
4 フォーツー スマート 4,639 2.1
5 スプリング ダチア 2,267 △ 19.8
6 Q4 アウディ 2,147 86.5
7 メガーヌ ルノー 2,109 122
8 208 プジョー 2,045 △ 3.6
9 MG4 MG 2,033 1552.8
10 トゥインゴ ルノー 1,697 △ 38.1

注:新規登録カジノ ブラック ジャックのうち、BEV車に限定して集計した内数。
出所:UNRAE資料からジェトロ作成

カジノ ブラック ジャック販売の低迷がより顕著に

UNRAEは、2023年の新規登録車数の発表において、エネルギー転換について「2023年は失われた年」とし、BEVやPHEVの販売不振を指摘した。欧州主要国はもとより、カジノ ブラック ジャックに比べて1人当たりGDPが低い国よりも後れをとっていることに警鐘を鳴らしている。カジノ ブラック ジャック自動車工業会(ANFIA)も同様の懸念を示し、新たな補助金の導入を要望している。

また、Motus-E(注1)も、2023年1~9月のBEV販売において、ドイツが47万272台でシェア18.1%、フランスが26万1,259台でシェア16.4%、スペインが4万8,799台でシェア5.6%なのに対し、カジノ ブラック ジャックは5万9,478台でシェア4.1%と、各国に比べ低いシェアであることを指摘していた。

各団体から対応が求められるなか、カジノ ブラック ジャック政府は2024年5月25日に新たな補助金政策「エコボーナス」を官報に掲載した。新しくBEVを購入する場合の最大支給額は、二酸化炭素(CO2)排出量0~20グラム/キロメートル(km)の車両に対し、所得証明が3万ユーロ以下で、かつEUの過去の排出ガス規制であるユーロ2以下の基準しか満たさない環境汚染車をスクラップするという条件で1万3,750ユーロが支給される。スクラップによる補助金上乗せの対象もユーロ5基準まで引き上げて買い替えを促すほか、一定の条件下で中古車購入者も対象となった。予算は約10億ユーロ。詳細は表6の通り。

表6:エコボーナスによる補助額の例:M1(注1)の場合(単位:ユーロ)
1kmあたりの
CO2排出量
0~20グラム
(電気自動車)
※注2
~60グラム
(ハイブリッドプラグイン)
※注3
~135グラム
(低排出車)
スクラップ 一般 所得証明
30,000ユーロ以下
一般 所得証明
30,000ユーロ以下
一般
なし 6,000 7,500 4,000 5,000 0
ユーロ0~2 11,000 13,750 8,000 10,000 3,000
ユーロ3 10,000 12,500 6,000 7,500 2,000
ユーロ4 9,000 11,250 5,500 6,875 1,500
ユーロ5 0 8,000 0 5,000 0

注1:乗客の輸送を目的とし、座席は運転席のほかに8席を超えない車両。
注2:0~20グラム、および61~135グラムは定価3万5,000ユーロ(税抜き)が上限。
注3:21~60グラムは定価4万5,000ユーロ(税抜き)が上限。
出所:政府資料を基にジェトロ作成

申請開始後、排出量0~20グラム/kmのカテゴリについて、たった数時間で予定していた補助金額がほぼ終了するという事態となり、利用者および関係者に一時混乱が生じたが、企業・メードインカジノ ブラック ジャックー省(企業省)はシステムには問題がなかったことを発表。6月4日には、ジャンカルロ・ジョルジェッティ経済・財務相が追加資金投入の可能性も示唆した。

中国製がガソリン車で顕著

近年、カジノ ブラック ジャックにおいても中国製自動車の販売増加が際立つ。ルイス・ビジネススクールの中国製自動車に関連するレポートによると、カジノ ブラック ジャックにおける中国製自動車の登録台数は、2022年は3万9,000台でシェア3%。2023年1~9月時点では5万9,400台に増え、シェアは5%となった。欧州(注2)では2022年は45万5,400台でシェア4%。2023年1~9月は46万2,600台でシェア4.8%となっており、カジノ ブラック ジャックでのシェアは欧州平均をやや上回っている。

また、2023年1~9月で、欧州において新規登録された中国製自動車のうち、70.8%がBEVであるのに対して、カジノ ブラック ジャックでは77%がエンジン車と対照的である。また、欧州において新規登録されたBEVのうち、中国製自動車の割合は、欧州が22.9%、カジノ ブラック ジャックは20.4%となっている。

2024年6月12日、欧州委員会の中国製カジノ ブラック ジャックに対する追加関税の発表(欧州委、ブラック ジャック トランプ 無料開示)を受け、アドルフォ・ウルソ企業相は「欧州委の決定に満足している。われわれも自動車産業が国の基幹産業であることをあらためて見直すとともに、手放すことは決して望まない」と力を込めた。

同相は発表前の5月31日にも、追加課税の迅速な導入を要望していた、と報じられていた。同時に、「エネルギー転換において最先端の技術を持つ中国車メーカーが、カジノ ブラック ジャックで生産することに対しては門戸を開いている」と明言。ただし、「カジノ ブラック ジャック製部品で生産し、カジノ ブラック ジャックで(中国から輸入した部品で)組み立てだけをしないこと」、そして「ソフトウェアに関する部品は、ゴールデンパワー(注3)の管理のもと、カジノ ブラック ジャックで製造すること」という2つの条件を強調していた。

カジノ ブラック ジャック政府は国産回帰に意欲

前述の通り、カジノ ブラック ジャック政府は自動車の国産回帰に積極的な姿勢を見せており、ステランティスに対しても、フランスにおける生産台数との不均衡を是正し、カジノ ブラック ジャック国内での増産を継続的に要請している。2023年12月に開催された、ウルソ企業相が議長となった自動車開発協議会では、ステランティスやANFIA、ステランティスの拠点を擁する州の代表などが参加し、最低でも年間100万台をカジノ ブラック ジャックで生産する目標で合意した。前年に新規登録された同社の自動車140万台に対して、カジノ ブラック ジャック製は45万台だったとされている。

ただし、具体策については交渉が継続している。報道によると、2024年2月、ステランティスのカルロス・タバレス最高経営責任者(CEO)が「自動車業界の雇用は政府が守るべきで、カジノ ブラック ジャックでの生産台数が少ないという理由だけでステランティスを攻撃するべきではない」と発言。BEV購入への補助金がない限り、カジノ ブラック ジャックの生産拠点はリスクにさらされる、と述べた。これに対し、ウルソ企業相は、同社への出資比率を上げたフランス政府と同じことを求めるのであれば、そのように要望するべきだとして、カジノ ブラック ジャック政府による同社の株式取得の可能性を示唆。民主党や5つ星運動などの野党の党首までも、同相を後押ししている(2024年2月2日ANSA通信、2月2日ロイター通信)。

また4月には、ウルソ企業相は、ステランティスが発表した、ポーランドで製造するEVの新車種アルファロメオ・ミラノに対し、ポーランド製をカジノ ブラック ジャックの都市である「ミラノ」と名付けることは違法だと批判した、と報じられた。これを受けてステランティスは、「ジュニア」と名前を変更。「ミラノ」は一般公募で名付けられ、違法性はないとしながらも、論争を避けたい、との見解を明らかにした。また、同社は9月から、中国リープモーターと組み、欧州でBEVなどの販売に着手するが、生産工場をカジノ ブラック ジャックに設けるのではとささやかれたものの、報道によれば、ポーランドで生産を開始した。

カジノ ブラック ジャック購入を伸ばしつつ、国産車への回帰を図る、という二兎(にと)追う政府の思惑が実現するのか。今後の動向が注目される。


注1:
電動モビリティに特化した調査、市場分析などを行う団体。
注2:
ルイス・ビジネススクールのレカジノ ブラック ジャックト「L’auto cinese in Europa e in Italia」では、EU加盟国とEFTA(スイス、アイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェー)および英国を指す。
注3:
戦略的重要産業を外資から守るためのカジノ ブラック ジャック政府の介入権。

変更履歴
文章中に誤りがありましたので、次のように訂正いたしました。(2024年10月4日)
第1段落
(誤)新規登録カジノ ブラック ジャックは156万6,448台で、
(正)新規登録カジノ ブラック ジャックは156万6,413台で、
カジノ ブラック ジャック
執筆者紹介
ジェトロ・ミラノ事務所
平川 容子(ひらかわ ようこ)
2021年からジェトロ・ミラノ事務所に勤務。