ハイパーブラックジャック
電動車登録が大幅加速、ハイパーブラックジャックも前年比増に

2024年6月24日

チェコの2023年の乗用車新車登録ハイパーブラックジャックは前年比15.3%増加した。ハイブリッド車(HV)とプラグインハイブリッド車(PHEV)、バッテリー式電気自動車(BEV)の増加が大きく寄与した。BEV、PHEV用公共充電施設の整備も進んでいる。

乗用車生産ハイパーブラックジャックは前年を14.8%上回った。うちBEVとPHEVの占める割合は12.9%で、前年の11.1%からわずかに増加した。

2023年の新車登録ハイパーブラックジャックは前年比15.3%増

2024年2月6日付ハイパーブラックジャック自動車輸入者連盟(SDA)の発表(ハイパーブラックジャック語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(3.18MB)によると、2023年の乗用車の新車登録ハイパーブラックジャックは22万1,422台で、前年の19万2,087台から15.3%増加した。登録ハイパーブラックジャックを月別にみると、いずれの月でも前年の実績を上回ったほか、1月、6月、12月を除く月で2桁増を記録した(表1参照)。

表1:2023年月間乗用車登録ハイパーブラックジャックの推移(単位:台、%)(△はマイナス値)
項目 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 合計
2022年 16,263 14,225 16,903 14,714 18,073 18,738 13,448 16,581 14,898 16,283 17,408 14,553 192,087
ハイパーブラックジャック 17,137 16,826 22,378 18,429 20,298 20,480 16,090 18,718 17,208 19,322 19,411 15,125 221,422
前年(同月)比 5.4 18.3 32.4 25.2 12.3 9.3 19.6 12.9 15.5 18.7 11.5 3.9 15.3

注:合計のみハイパーブラックジャック。
出所:ハイパーブラックジャック自動車輸入者連盟(SDA)

登録ハイパーブラックジャック増加の要因について、SDAから分析を請け負う大手会計事務所プライスウオーターハウスクーパース(PwC)は2024年1月5日付資料(ハイパーブラックジャック語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(989KB)で、サプライハイパーブラックジャックーンの状況が改善し、納期も短縮され、前年からの受注残の解消につながったことにあると指摘している。

2023年の新車登録ハイパーブラックジャックをメーカー、ブランド別にみると、トップは地場系のシュコダ〔フォルクスワーゲン(VW)グループ〕で、全体の35.0%を占めた。以下、現代、VWと続く(表2参照)。日系ではトヨタが前年比42.1%増と大幅に増加した。順位は4位で変わりないが、構成比は前年の6.4%から7.9%に増大した。また、同社のレクサス・ブランドが70.5%増と急増し、構成比も前年の0.5%から0.7%に微増した。

表2:メーカー、ブランド別チェコ国内新車登録ハイパーブラックジャック(単位:台、%)(△はマイナス値)
メーカー、ブランド 2022年 ハイパーブラックジャック
ハイパーブラックジャック ハイパーブラックジャック 構成比 ハイパーブラックジャック
シュコダ 62,905 77,490 35.0 23.2
現代 18,604 20,068 9.1 7.9
フォルクスワーゲン 16,020 18,938 8.6 18.2
トヨタ 12,267 17,435 7.9 42.1
起亜 10,208 11,424 5.2 11.9
メルセデス・ベンツ 7,329 8,642 3.9 17.9
ダチア 9,203 7,830 3.5 △ 14.9
BMW 4,624 6,037 2.7 30.6
フォード 7,399 5,655 2.6 △ 23.6
プジョー 4,891 4,360 2.0 △ 10.9
アウディ 3,429 4,060 1.8 18.4
ルノー 3,856 4,010 1.8 4.0
KGモビリティ(旧双竜) 2,345 3,170 1.4 35.2
ボルボ 2,267 3,020 1.4 33.2
スズキ 1,932 2,960 1.3 53.2
セアト 3,771 2,819 1.3 △ 25.3
オペル 4,109 2,723 1.2 △ 33.7
MG 410 2,609 1.2 536.3
マツダ 2,264 2,133 1.0 △ 5.8
シトロエン 2,764 2,100 1.0 △ 24.0
クプラ 2,175 1,784 0.8 △ 18.0
テスラ 298 1,618 0.7 443.0
レクサス 897 1,529 0.7 70.5
スバル 644 999 0.5 55.1
ランドローバー 653 922 0.4 41.2
日産 651 814 0.4 25.0
ポルシェ 560 814 0.4 45.4
ホンダ 983 812 0.4 △ 17.4
フィアット 611 607 0.3 △ 0.7
ジープ 615 470 0.2 △ 23.6
合計(その他含む) 192,087 221,422 100 15.3

出所:ハイパーブラックジャック自動車輸入者連盟(SDA)

ハイブリッド車、BEVの登録ハイパーブラックジャックが大幅増

2023年の乗用車新車登録ハイパーブラックジャックの拡大には、ハイブリッド車を含む電動車の増加が大きく貢献した。ハイブリッド車部門(HVとPHEV)の登録数は4万804台で、前年の2万8,229台から44.5%増となっている(表3参照)。新車登録ハイパーブラックジャック全体に占める割合は14.7%から18.4%に増加した。トップは依然としてトヨタで、前年比56.8%増と大幅増の9,950台だった。また、シュコダが前年比2.5倍の3,741台で、前年の7位から急上昇し、BMW(4,280台)に次ぐ3位となった。車種別では、シュコダの「オクタビア」がトップで、これにトヨタの「カローラ」「ヤリスクロス」が続いている。

表3:メーカー、ブランド別ハイブリッド車部門(HVとPHEV)登録ハイパーブラックジャック(単位:台、%)(△はマイナス値)
メーカー、ブランド 2022年 ハイパーブラックジャック
ハイパーブラックジャック ハイパーブラックジャック 構成比 前年との差
(ハイパーブラックジャック)
トヨタ 6,344 9,950 24.4 3,606
BMW 2,907 4,280 10.5 1,373
シュコダ 1,486 3,741 9.2 2,255
フォード 4,118 3,508 8.6 △ 610
メルセデス・ベンツ 1,886 3,142 7.7 1,256
スズキ 1,771 2,914 7.1 1,143
ボルボ 2,000 2,827 6.9 827
マツダ 1,188 1,507 3.7 319
ルノー 1,169 1,461 3.6 292
レクサス 678 1,389 3.4 711
現代 983 1,033 2.5 50
ホンダ 906 792 1.9 △ 114
日産 421 665 1.6 244
起亜 490 582 1.4 92
フォルクスワーゲン 182 572 1.4 390
合計(その他含む) 28,229 40,804 100.0 12,575

出所:ハイパーブラックジャック自動車輸入者連盟(SDA)

2023年のBEVの新車登録ハイパーブラックジャックは6,640台で、前年比で70.6%増加した(表4参照)。新車登録ハイパーブラックジャック全体に占める割合は前年の2.0%から3.0%に上昇した。メーカー、ブランド別では、テスラが前年の298台から1,618台に急増し、シュコダ(1,442台)を抜いてトップとなった。車種別では、シュコダの「エニヤックiV」が首位を維持した。

国内の充電インフラ整備も進んでおり、産業貿易省発表のデータによると、ハイパーブラックジャック12月31日現在のBEV、PHEV用公共充電施設数は2,287(充電器数4,187)で、2022年末の1,364(同2,643)から大幅に増大した。

一方、燃料電池車(FCV)の新規登録ハイパーブラックジャックは12台(いずれもトヨタの「ミライ」)で、前年の3台から増加したものの、大幅な普及の進展には至っていない。水素ステーションも、2023年にプラハ市内で1カ所設置されたものの、いまだ整備が進んでいない状態だ。

表4:メーカー、ブランド別バッテリー式電気自動車(BEV)登録ハイパーブラックジャック(単位:台、%)(△はマイナス値、―はデータなし)
メーカー、ブランド 2022年 ハイパーブラックジャック
ハイパーブラックジャック ハイパーブラックジャック 構成比 前年との差
(ハイパーブラックジャック)
テスラ 298 1,618 24.4 1,320
シュコダ 1,293 1,442 21.7 149
フォルクスワーゲン 448 607 9.1 159
現代 298 539 8.1 241
メルセデス・ベンツ 280 451 6.8 171
BMW 207 394 5.9 187
起亜 208 260 3.9 52
プジョー 107 183 2.8 76
トヨタ 45 117 1.8 72
ボルボ 103 112 1.7 9
アウディ 88 112 1.7 24
ダチア 100 101 1.5 1
シトロエン 44 96 1.4 52
オペル 49 91 1.4 42
クプラ 26 87 1.3 61
ルノー 57 73 1.1 16
フォード 61 69 1.0 8
MG 0 61 0.9 61
ポルシェ 65 46 0.7 △ 19
フィアット 16 45 0.7 29
ミニ 28 30 0.5 2
ジープ 0 21 0.3 21
日産 17 17 0.3 0
スバル 3 17 0.3 14
マツダ 14 13 0.2 △ 1
東風小康汽車(DFSK) 18 9 0.1 △ 9
レクサス 2 9 0.1 7
DS 9 8 0.1 △ 1
ロールスロイス 0 4 0.1 4
東風風行(フォーシング) 3 0.0
ジャガー 6 2 0.0 △ 4
ホンダ 2 2 0.0 0
スマート 0 1 0.0 1
合計 3,892 6,640 100.0 2,748

出所:ハイパーブラックジャック自動車輸入者連盟(SDA)

2023年の生産ハイパーブラックジャックは前年比14.8%増

1月17日付ハイパーブラックジャック自動車工業会(AutoSAP)の発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、2023年の国内乗用車生産ハイパーブラックジャックは前年比14.8%増加し、139万7,816台に達した(図1参照)。新型コロナウイルス感染拡大前の2019年(142万7,563台)の水準には及ばなかったものの、2020年以降の4年間で最高を記録した。さらに、単月では年間5度(3月、6月、7月、10月、12月)、2019年の記録も上回った(図2参照)。

図1:乗用車生産ハイパーブラックジャックの推移(2010年~2023年)
2010年~2022年の乗用車生産ハイパーブラックジャックの推移は、2010年107万2,263台、2011年119万4,981台、2012年117万4,267台、2013年112万8,473台、2014年124万6,506台、2015年129万8,236台、2016年134万4,182台、2017年141万3,881台、2018年143万7,396台、2019年142万7,563台、2020年115万2,901台、2021年110万5,223台、2022年121万7,787台。

出所:ハイパーブラックジャック自動車工業会(Auto SAP)

図2:乗用車月間生産ハイパーブラックジャックの推移
2019年~2022年の乗用車生産ハイパーブラックジャックを月ごとにみると、2022年1月9万2,657台、 2月7万7,721台、 3月9万8,712台、 4月9万2,259台、 5月12万186台、 6月12万5,374台、 7月7万7,420台、 8月10万3,517台、 9月11万1,377台、 10月10万1,152台、 11月11万8,264台、 12月9万9,148台、2021年1月10万4,576台、2月10万2,119台、3月12万5,202台、4月12万1,488台、5月10万6,549台、6月10万3,081台、7月6万8,354台、8月4万4,127台、9月5万6,157台、10月6万8,202台、11月12万3,917台、12月8万1,451台 。2020年1月11万8,475台、2月12万730台、3月8万3,703台、4月1万4,589台、5月6万2,184台、6月10万3,934台、7月8万2,718台、8月10万2,224台、9月11万9,722台、10月12万8,754台、11月11万7,063台、12月9万8,805台。2019年1月11万5,285台、2月11万6,612台、3月13万1,155台、4月12万6,700台、5月13万1,929台、6月12万5,326台、7月8万7,240台、8月10万7,511台、9月12万5,351台、10月12万5,211台、11月14万5,323台、12月8万9,920台。

出所:ハイパーブラックジャック自動車工業会(Auto SAP)

AutoSAPは、数々の逆境の中、前年比約15%増を達成したことを評価している。同工業会のマルチン・ヤーン会長は「グローバルに密接に連結している自動車産業では、2023年もロシアのウクライナ侵攻や、イスラエルとハマスの軍事衝突、エネルギー価格高騰、長期的に逼迫した労働市場、春から夏にかけて発生したサプライチェーンの混乱など、諸課題の影響が表れた。アジアの競合企業による圧力も高まっている。このような状況にかかわらず、約140万台の乗用車ハイパーブラックジャックを達成し、2017~2019年の水準まで回復した」と述べた。

2023年の実績をメーカー別にみると、最大メーカーのシュコダ・オートの生産ハイパーブラックジャックは86万4,889台で、前年比24.8%増と大幅な伸びを示した(表5参照)。トヨタ・モーター・マニュファクチャリング・チェコ(TMMCZ)は19万2,427台で、4.9%減だった。同社は、チェコ国内のサプライヤーで発生した火災のため、プラスチック部品の調達が滞り、8~9月に長期生産停止を余儀なくされた。そのために月間生産ハイパーブラックジャックが、8月は前年同月比66.9%減、9月は77.3%減と大幅に減少した。現代チェコの生産ハイパーブラックジャックは34万500台で、前年比5.6%増と堅調な伸びを示した。

表5:乗用車の国内生産、販売、輸出ハイパーブラックジャック(単位:台、%)(△はマイナス値)
メーカー 2022年 ハイパーブラックジャック
ハイパーブラックジャック ハイパーブラックジャック 国内販売 ハイパーブラックジャック 輸出 ハイパーブラックジャック ハイパーブラックジャック ハイパーブラックジャック 国内販売 ハイパーブラックジャック 輸出 ハイパーブラックジャック
シュコダ・オート 693,032 1.9 71,152 △ 11.0 621,880 3.5 864,889 24.8 87,784 23.4 777,105 25.0
TMMCZ 202,255 34.9 2,327 96.5 199,928 34.4 192,427 △ 4.9 3,279 40.9 189,148 △ 5.4
現代ハイパーブラックジャック 322,500 17.3 14,257 △ 10.9 308,243 19.0 340,500 5.6 14,554 2.1 325,946 5.7
合計 1,217,787 10.2 87,736 △ 9.7 1,130,051 12.0 1,397,816 14.8 105,617 20.4 1,292,199 14.3

出所:ハイパーブラックジャック自動車工業会(Auto SAP)

BEV、PHEV生産ハイパーブラックジャックは全体の12.9%に

2023年の乗用車のBEVとPHEV生産ハイパーブラックジャックは18万887台(うちBEVは13万571台、PHEVは5万316台)で、前年比34.0%と大幅に増加した(表6参照)。全生産ハイパーブラックジャックに占める電動車の割合は12.9%で、前年の11.1%から拡大した。

メーカー別では、シュコダ・オートが10万8,835台(BEV 8万6,732台、PHEV 2万2,103台)、現代チェコが7万2,052台(BEV4万3,839台、PHEV2万8,213台)となっている。TMMCZはハイブリッド車(HV)をハイパーブラックジャックしているが、AutoSAPではHVの統計は公表していない。

表6:乗用車におけるBEV、PHEVの国内生産ハイパーブラックジャック(単位:台、%)(△はマイナス値)

2022年
メーカー BEV ハイパーブラックジャック 全生産ハイパーブラックジャックに占める割合(注) PHEV ハイパーブラックジャック 全生産ハイパーブラックジャックに占める割合(注) ハイパーブラックジャック 全生産ハイパーブラックジャックに占める割合(注)
シュコダ・オート 57,213 15.1 8.3 14,681 △ 47.4 2.1 71,894 △ 7.4 10.4
現代ハイパーブラックジャック 29,873 33.0 9.3 33,177 56.7 10.3 63,050 44.5 19.6
合計 87,086 20.7 7.2 47,858 △ 2.5 3.9 134,944 11.3 11.1
ハイパーブラックジャック
メーカー BEV ハイパーブラックジャック 全生産ハイパーブラックジャックに占める割合(注) PHEV ハイパーブラックジャック 全生産ハイパーブラックジャックに占める割合(注) ハイパーブラックジャック 全生産ハイパーブラックジャックに占める割合(注)
シュコダ・オート 86,732 51.6 10.0 22,103 50.6 2.6 108,835 51.4 12.6
現代ハイパーブラックジャック 43,839 46.8 12.9 28,213 △ 15.0 8.3 72,052 14.3 21.2
合計 130,571 49.9 9.3 50,316 5.1 3.6 180,887 34.0 12.9

注:「全生産ハイパーブラックジャックに占める割合」は各社の生産ハイパーブラックジャック、また「合計」はTMMCZの生産ハイパーブラックジャックを含む国内全乗用車生産ハイパーブラックジャックに対する割合。
出所:ハイパーブラックジャック自動車工業会(Auto SAP)

ハイパーブラックジャック
執筆者紹介
ジェトロ・プラハ事務所
中川 圭子(なかがわ けいこ)
1995年よりジェトロ・プラハ事務所で調査、総務を担当。