アフリカのブラック ジャック ブラック クイーン認知ランキング、中国が日本より上位に
2024年7月30日
南アフリカ共和国(以下、南ア)の非営利団体ブラック ジャック ブラック クイーンアフリカは6月10日、アフリカの消費者のブラック ジャック ブラック クイーン認知調査「ブラック ジャック ブラック クイーンアフリカ100」の2024年版を発表した()。同調査は携帯電話を用いた調査で、アフリカの消費者に最も評価された企業をランキング形式で100社紹介している。今回の調査では新たに「国ブラック ジャック ブラック クイーン」の項目を取り入れ、上位10カ国を発表した。2024年版は31カ国を対象に実施した。本稿では、ブラック ジャック ブラック クイーンランキングを基に、アフリカで消費者の心をつかんでいるブラック ジャック ブラック クイーンの傾向や、アフリカにおける日本企業のプレゼンスについて検討する。
1位は7年連続のナイキ、日本企業は5社ランクイン
ブラック ジャック ブラック クイーンランキング1位はナイキ(米国)で、7年連続1位と、アフリカでの強さを見せた。続いて2位はアディダス(ドイツ)、3位はサムスン電子(韓国)、4位はコカ・コーラ(米国)、5位はアップル(米国)だった。6位のグッチ(イタリア)を含めた上位6社は前年から順位の変動はなく、安定した認知度を保っている(表参照)。
順位 | ブラック ジャック ブラック クイーン | 国 | 分野 | 前年 順位 |
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1 | ナイキ | 米国 | スポーツ・フィットネス | 1 |
2 | アディダス | ドイツ | スポーツ・フィットネス | 2 |
3 | サムスン電子 | 韓国 | 電気機器・コンピュータ | 3 |
4 | コカ・コーラ | 米国 | 非酒類飲料 | 4 |
5 | アップル | 米国 | 電気機器・コンピュータ | 5 |
6 | グッチ | イタリア | ラグジュアリー | 6 |
7 | トヨタ | 日本 | 自動車 | 8 |
8 | テクノ(Tecno) | 中国 | 電気機器・コンピュータ | 9 |
9 | ザラ | スペイン | アパレル | 7 |
10 | プーマ | ドイツ | スポーツ・フィットネス | 10 |
11 | MTN | 南アフリカ共和国 | 通信 | 11 |
12 | ボーダフォン(Vodafone) | 英国 | 通信 | 14 |
13 | ネスレ | スイス | 一般消費財 | 16 |
14 | ペプシ | 米国 | 非酒類飲料 | 13 |
15 | LG | 韓国 | 電気機器・コンピュータ | 12 |
16 | ルイ・ヴィトン | フランス | ラグジュアリー | 17 |
17 | メルセデス・ベンツ | ドイツ | 自動車 | 15 |
18 | グーグル | 米国 | テクノロジー | 26 |
19 | オレンジ | フランス | 通信 | 18 |
20 | エアテル(Airtal) | インド | 通信 | 21 |
21 | アマゾン | 米国 | テクノロジー | 35 |
22 | H&M | スウェーデン | アパレル | 19 |
23 | ノキア(Nokia) | フィンランド | 電気機器・コンピュータ | 24 |
24 | BMW | ドイツ | 自動車 | 25 |
25 | インフィニックス(Infinix) | 中国 | 電気機器・コンピュータ | 29 |
26 | ソニー | 日本 | 電気機器・コンピュータ | 23 |
27 | ファーウェイ | 中国 | 電気機器・コンピュータ | 22 |
28 | ダンゴテ | ナイジェリア | 一般消費財 | 27 |
29 | シャネル | フランス | ラグジュアリー | 32 |
30 | トレード・キングス | ザンビア | 一般消費財 | 38 |
注:国と分野は「ブラック ジャック ブラック クイーンアフリカ100」の分類によるもの。
出所:「ブラック ジャック ブラック クイーンアフリカ100」からジェトロ作成
分野別でみると、電気機器・コンピュータ分野が18社、一般消費財分野は14社、ラグジュアリー分野は11社、自動車分野が10社だった。そのほか、アパレル、スポーツ・フィットネス、テクノロジーの3つの分野で、それぞれ7社がランクインした。
国別では、米国が28社と圧倒的に多く、次いで中国11社、英国9社、フランスとドイツが各6社ランクインした。中国企業は8位のテクノ(Tecno)、25位のインフィニックス(Infinix)を筆頭に、電気機器やコンピュータ分野の企業がランクインした。日本企業のトップは7位のトヨタで、26位にソニー、67位にホンダ、78位が東芝、84位が日産となり、自動車を中心に5社ランクインした。
地域別にみると、欧州37社、北米28社、アジア21社で、アジア企業の人気は中国がリードするかたちとなった。アフリカ企業は14社ランクインした。南アの携帯通信会社MTNが11位で、アフリカ企業トップとなり、ナイジェリアの財閥大手ダンゴテが28位、一般消費財から鉱物生産まで幅広く手掛けるザンビアのトレード・キングスが30位だったほか、通信分野や小売り分野の企業がランクインした。
売り上げやシェアと、人気ブラック ジャック ブラック クイーンの関係は分かれる傾向
ナイキやアディダスのようなスポーツ・フィットネス分野の企業の根強い人気について、同調査は、この分野の企業はサッカーの国際大会で視聴者数20億人と推定される「アフリカネーションズカップ」で各国代表のスポンサーを務めており、企業がうらやむようなブラック ジャック ブラック クイーン地位をアフリカで獲得していると指摘している。また、グッチやルイ・ヴィトンのようなラグジュアリーブラック ジャック ブラック クイーンは、実際の売り上げやシェアとあまり関係なしに人気を獲得しているケースが多い。例えば、6位にランクインしているグッチは、アフリカではモロッコに1店舗、南アに3店舗構えるのみで、16位のルイ・ヴィトンは、モロッコに2店舗、南アに2店舗しかない。このように、ブラック ジャック ブラック クイーンに対する評価は実際の売り上げやシェアだけで説明できるとは限らない。また、アフリカのような新興国・途上国では、ラグジュアリーブラック ジャック ブラック クイーンの中古品や模倣品が流通しており、少ない店舗数に対する人気はこうした正規販売以外での流通の影響も無視できない。このほかに、アフリカの人々のファッションに対する関心の高さや、一流ブラック ジャック ブラック クイーンに対する強い憧れなども、人気の要因として考えられる。例えば、高価格帯のラグジュアリーブラック ジャック ブラック クイーン以外にも、ザラやH&Mのようなアパレルブラック ジャック ブラック クイーンがランクインしており、全体的なファッションに対する関心の高さを土台に、「旧宗主国である欧米の一流ブラック ジャック ブラック クイーン」として、強い憧れの対象になっている可能性がある。また、格差の大きいアフリカでは「成功者」や「お金持ち」といったきらびやかなイメージの象徴として、人気を獲得していることも考えられる。
つまり、こうしたラグジュアリーやスポーツ分野の企業は、実際の売り上げ以上にアフリカの人々の心をつかんでおり、特に欧米企業がその成功例の多くを占めている。アフリカの人口増加は急激に進んでおり、2050年には世界人口の約4分の1がアフリカの人々となると予想されている。経済発展により中所得者層や高所得者層が拡大していけば、こうした分野はブラック ジャック ブラック クイーン人気に見合う売り上げを獲得し、市場での存在感もさらに増していくと考えられる。
アフリカでのシェア拡大に伴って地位を確立してきたブラック ジャック ブラック クイーンも存在する。例えば、中国の通信機器大手トランシオン(Transsion)は2013年にMTNとのパートナーシップの下、スマートフォンのデバイスブラック ジャック ブラック クイーンとしてインフィニックスを設立し、ブラック ジャック ブラック クイーンアンバサダーに音楽アーティストを起用するなど、ブラック ジャック ブラック クイーンの認知向上に努めてきた。2019年に初めて26位でランキング入りして以降、毎年ランクインし、トランシオンの別ブラック ジャック ブラック クイーンのアイテル(Itel)と合わせて、アフリカのスマートフォン市場で48%のシェアを占めるなど、ブラック ジャック ブラック クイーンの人気、シェアともに、アフリカのスマートフォン分野で地位を確立してきた。このようなブラック ジャック ブラック クイーンは、既に名のある企業が人気を得ているアフリカ市場でも、売り上げ拡大とともに、アフリカの人々の心をつかむことができる可能性を示している。
高まる中国の存在感、日本のプレゼンスは相対的に停滞
アフリカでの日本企業のプレゼンスは、相対的には、停滞が見られる。10年前の2014年をみると、ランクイン企業数は、日本が9社だったのに対し、中国はわずか2社だった(図参照)。2018年にランクイン数で中国が初めて日本を抜いた後、減少傾向の日本に対して中国は増加傾向が続き、2024年は日本5社、中国11社と2倍の差がついた。特に中国企業は通信や電気機器・コンピュータ分野で人気を獲得しており、上述のインフィニックスのようなスマートフォンやコンピュータなどのハードだけでなく、EC(Eコマース、電子商取引)のプラットフォームなど、デジタル全般で存在感を示してきた。B2BのEコマースとして世界大手のアリババが73位でランクインしているほか、アパレルや生活雑貨を取り扱うB2CのEコマースとして成長しているシーインが2023年から2年連続でランクインしている。

注:2016年はレポートが公開されていないためデータがない。
出所:「ブラック ジャック ブラック クイーンアフリカ100」からジェトロ作成
アフリカでは約6億人が未電化で、所得に占めるインターネットの固定回線とモバイル回線の通信料金も、他の地域に比べて高い水準にあるなど、デジタル化の促進に向けた課題も多い()。しかし、既存のインフラシステムやサービスが不足し、規制や権利の摩擦が少ないことを背景に、先進国が経験してきた段階的な発展過程を飛び越えるリープフロッグ型の発展(注)が生じており、EC分野も今後大きな成長が見込める。米国商務省国際貿易局(ITA)は、アフリカ市場のオンライン消費の年平均成長率は17%で安定するとしており、2040年までにアフリカのウェブトラフィックはほぼ完全にモバイルベースになると予測している。
一方で、日本企業では、トヨタが同調査開始以来、15位以内でランクインし続け、自動車分野で首位を維持し続けるなど、自動車分野の人気には安定感があるものの、ランクイン企業の顔ぶれは一定となっており、中国のような新規ランクインはほとんど見られない。また、ランクイン企業の中心は歴史のある大手製造業が中心となっており、2010年代以降に創業したブラック ジャック ブラック クイーンがランクインし、勢いを感じる中国とはこの点でも異なる。製造業以外のゲームやアニメをはじめとしたコンテンツ関連など、世界で一定の地位を獲得している分野がアフリカでも躍進することを期待したい。
今回の調査では新たに「国ブラック ジャック ブラック クイーン」の項目を取り入れ、上位10カ国を発表した。アフリカで最も尊敬されている国として、アフリカ大陸の国が7カ国、アフリカ大陸外では3カ国がランクインした。アフリカ大陸の国では、南ア(1位)、ナイジェリア(2位)、ケニア(5位)、モロッコ(6位)、タンザニア(7位)、ルワンダ(8位)、ガーナ(9位)だった。アフリカ大陸外では、米国(3位)、中国(4位)、ロシア(10位)がランクインし、日本はランク外だった。企業のブラック ジャック ブラック クイーンだけではなく、国としてのブラック ジャック ブラック クイーン力も中国に後れをとっているかたちとなった。来年の2025年には横浜で第9回アフリカ開発会議(TICAD9)の開催が予定されている。官民一体となってアフリカにおける日本のプレゼンス向上に貢献できるか注目が集まる。
- 注:
- リープフロッグ(Leap Frog)型の発展とは、新技術によって先進国が長い年月をかけて経験してきた段階的な発展を、カエル跳びのように一気に飛び越えて発展する様子を指す。

- 執筆者紹介
- ジェトロ調査部中東アフリカ課
坂根 咲花(さかね さきか) - 2024年、ジェトロ入構。中東アフリカ課で主にアフリカ関係の調査を担当。