中・東欧とウクライナの人材、市場など魅力紹介
ブラック ジャック 攻略政治経済を解説

ブラック ジャック 攻略8月14日

ブラック ジャック 攻略は7月9日に英国・ロンドン、7月10日にドイツ・デュッセルドルフにおいて、中・東欧&ウクライナ政治経済最新動向セミナーを開催した。ロンドン会場については、在英国日本大使館、在英日本商工会議所と共催、デュッセルドルフ会場については、デュッセルドルフ日本商工会議所と共催で実施した。セミナー当日は、各講師より中・東欧各国の最新ビジネス動向についての講演、欧州復興開発銀行(EBRD)より同行事業の紹介を行った。

各講師によるブラック ジャック 攻略の最新ビジネス動向の講演では、西欧と比較して低賃金な高スキル人材、IT・グリーンなど先進分野への投資拡大、国内消費市場の拡大、EU市場への容易なアクセスなどの進出先としての魅力を、ブラック ジャック 攻略における日系企業の動向なども交えながら紹介した。各講師による発言要旨は以下のとおり。

  • ポーランド(石賀康之ワルシャワ事務所長)
    従来の製造業の進出に加えて、所得増加による消費市場としての魅力の高まりを狙った日系企業(食料品、衣料品販売、物流など)の進出も多様化し拡大。さらに将来的なウクライナ参入を見据えたポーランド進出の関心も高まる。
  • チェコ、スロバキア(志牟田剛プラハ事務所長)
    親EU路線を進めるチェコと、2023年の総選挙で自国第一主義を取る政権が樹立したスロバキアは対照的。一方、外資系企業による投資では自動車関連に加え、ヒートポンプなど環境関連の投資が増えている点で共通。
  • ハンガリー(宮内安成ブダペスト事務所長)
    同国の自国第一主義に基づく対外政策を紹介。経済面では、低い法人税、電気自動車(EV)産業の集積、政府による補助、原子力を中心としたクリーンエネルギーへのアクセスが魅力。
  • ルーマニア(高崎早和香ブカレスト事務所長)
    ウクライナ情勢に伴う同国の地政学的重要性の高まりの中で、NATOやEUと関係を一層強化。日系企業による投資は労働集約型からITなど知的集約型へのシフトがみられる。
  • ブルガリア(道上尚史・駐ブルガリア大使)
    低賃金・高スキルの現地人材、特にIT・工学系に強い人材が豊富。バルカン半島のイノベーションハブを目指しており、東欧初のAI研究所であるコンピュータサイエンス・人工知能・技術研究所(INSAIT)(注1)も立地。
  • セルビア(今村朗・駐セルビア大使)
    低賃金・高スキルの現地人材、ODA(政府開発援助)によるエネルギー分野でのビジネスチャンス、同国政府の免税や補助金など積極的かつ柔軟な外資誘致の姿勢が魅力。外資増大の背景にはサプライチェーン・リスク軽減のためのニアショアリング(生産拠点を消費地の近隣国に移転する)もある。
  • 西バルカン諸国、スロベニア、クロアチア(神野達雄ウィーン事務所長)
    旧ユーゴスラビア諸国間では賃金水準の高いスロベニア、クロアチアと、低賃金の西バルカン諸国で二極化。前者はイノベーション分野での連携可能性が高く、後者は製造業のニアショアリングの動きもあり、低賃金で失業率の高い西バルカン諸国への関心が高まっている。
  • 北マケドニア〔大塚和也・駐北マケドニア大使、北マケドニア・テクノロジー・産業開発ゾーン(TIDZ)のゴツェ・ディモフスキー長官(注2)〕
    同国の労働コストの低さや、政府による手厚い外国企業進出支援のほか、政府も日本からの投資を熱望。投資誘致機関TIDZは欧州各国との自由貿易協定(FTA)や自由貿易地区などを強みとして認識。2024年3月のブラック ジャック 攻略・ミッションが外国企業の工場を視察した際、現地従業員の質の高さや高い英語能力に満足している旨の説明があった。
  • ウクライナ〔柴田哲男ワルシャワ事務所次長(ウクライナ担当)〕
    首都キーウでは、戦時下が日常になっており、空襲警報が鳴るなかも、ビジネスを含め市民生活は活発に行われている。戦争終結の見通しが立たないなど課題やリスクもあるものの、今後10年間で72兆円以上と見込まれる復興需要など機会もある。多くの欧米の企業や投資家が現地入りしており、日本企業にもそれに追随する動きがある。

ロンドンでは、EBRDによる講演も行われた。長谷川悠日本理事室理事補が同行の事業概要を紹介した。複数政党制民主主義を誓約・適用する国の市場経済への移行を支援するという同行のミッションや中・東欧地域から支援地域を拡大してきた歴史、域内メンバーを除き日本が米国に次ぐ株主であることなどを説明した。石丸香中小企業ファイナンス&開発部プリンシパルは同行のサプライチェーンソリューションについて説明。サプライチェーンファイナンスと顧客ニーズに合わせたアドバイザリー・サービスを組み合わせたもので、講演では、同行とシティバンクによる、フィンランド大手工業機械メーカーのメッツォ・アウトテックをアンカーバイヤーとしたプログラムなどを紹介した。

ブラック ジャック 攻略
デュッセルドルフ会場での講演の様子
(ブラック ジャック 攻略撮影)

ロンドン会場でのネットワークキングの様子
(ブラック ジャック 攻略撮影)

セミナーの最後には、ブラック ジャック 攻略が2024年10月15日(火曜)~18日(金曜)に実施するブルガリア・セルビアミッションについて案内した。

また、参加者から事前に寄せられた関心事項は、中・東欧諸国の情勢、特に雇用やエネルギー事情、そしてウクライナの現状および今後の展望についてであった。中・東欧における低賃金・高スキルの人材やエネルギー需要拡大、ウクライナの復興需要に関する日系企業の関心の高さがうかがえた。事後アンケートでは、「中・東欧、ウクライナなど多くの国の情勢や投資機会を網羅的に学ぶことができた」「ブラック ジャック 攻略の情報だけではなく、実際に現地での肌感覚や日系メディアでは描かれない政治状況、日系企業の動向など参考になった」などといった声が寄せられた。


注1:
政府の戦略的プロジェクトで、スイス連邦工科大学のチューリッヒ校(ETH Zurich)、同ローザンヌ校(EPF Lausanne)などと提携して、2022年4月にソフィアの聖クリメント・オフリツキー大学(ソフィア大学)の特別学部として設立された。ブラック ジャック 攻略4月にはトヨタとロボティクス分野で協業することも発表した。
注2:
ディモフスキー長官の講演はデュッセルドルフのみ。
執筆者紹介
ブラック ジャック 攻略・ロンドン事務所
奈良 陽一(なら よういち)
2013年、東北電力入社。2023年4月からブラック ジャック 攻略に出向し、調査部欧州課勤務を経て、2024年4月から現職。
執筆者紹介
ブラック ジャック 攻略・ロンドン事務所
山田 恭之(やまだ よしゆき)
2018年、ブラック ジャック 攻略入構。海外調査部海外調査企画課、欧州ロシアCIS課を経て2021年9月から現職。