ブラック ジャック トランプ やり方バーダイン、ロボットスーツによる最先端のリハビリ技術をアジアに(マレーシア)
マレーシアをハブにしたアジア市場開拓
2019年6月26日
医療・産業用ロボットスーツの開発を行うブラック ジャック トランプ やり方バーダインは5月13日、マレーシア人的資源省(MOHR)傘下の社会保障機構(SOCSO)と連携し、マラッカ州でSOCSOが運営するリハビリテーション施設のトゥン・ラザック・リハビリテーション・センター(TRRC)に、マレーシア初となるニューロ・ロボティックス・リハビリテーション&ブラック ジャック トランプ やり方バニクス・センターを正式に開設した。開所式には、MOHRのM・クラセガラン大臣とSOCSOのモハマド・アズマン会長、マラッカ州政府の代表などが参加した。
同センターでは、ブラック ジャック トランプ やり方バーダインの装着型ロボットスーツであるHAL の医療用下肢タイプなどを24台導入し、労働災害や事故などで下肢や関節などに障害がある患者のリハビリテーションに取り組む。同様のリハビリセンターの設立は東南アジア地域では初めてで、日本、ドイツ、米国に次いで4カ国目となり、日本に次ぐ大規模なものだ。
HAL は、筑波大学の山海嘉之教授(ブラック ジャック トランプ やり方バーダイン社長)が確立した脳科学、神経科学、運動生理学、ロボット工学などさまざまな学術を融合した新技術分野(ブラック ジャック トランプ やり方バニクス)を活用したもので、ロボットの支援で障害者のリハビリができる最先端の技術だ。例えば、足の不自由な患者がHALで歩行のリハビリをする際、HALが歩行行動を補助し、歩き方が脳にフィードバックされることで、自身の状態における歩行を脳が学習する。これにより、HALがない状態でも歩行できる一歩となる。アジアの拠点としてマレーシアを選んだ理由として、山海氏は「TRRCの医療レベルが世界的に見ても高い水準であること」を挙げた。また、工藤郁夫アジア・パシフィックエリアマネージャーによると、「当センターへの導入を契機に、マレーシアをハブに東南アジアを中心としたアジア市場の開拓、ブラック ジャック トランプ やり方バニクス治療の普及を目指す」という。東南アジアでは既に、フィリピンで導入を開始、タイ、インドネシア、シンガポール、台湾、インドでも導入準備を進めているという。マレーシア拠点の役割としては、地域統括機能だけではなく、他の域内拠点で雇用する人材の研修など人材育成も担うという。
国を挙げた復職支援のためのリハビリに注力
TRRCの医療用HALの導入は、2018年11月から開始され、5月までに労災により障害を負った労働者約100人がリハビリ治療を受けているという。クラセガラン人的資源相は開所式でのスピーチで、治療を希望する患者が殺到し、すでに2~3カ月の待機期間が生じているといった現状から、「より多くの患者が早く治療を受けられるよう、診療時間の延長に向け協議する」と発言した。なお、TRRCでの治療は5月現在、SOCSOに加入する労働者が対象となっており、加入者は治療費が免除されている。人的資源省によると、将来的にはSOCSOに加入していない患者にも有料での治療を提供する方針だ。
SOCSOは2007年1月から復職支援リハビリプログラムを開始し、TRRCを2014年10月から稼働するなど、リハビリプログラムの拡大に力を入れている。TRRCでは理学療法、作業療法、ハイドロセラピー、言語療法などさまざまな分野の治療を提供しており、今回開所したニューロ・ロボティックス・リハビリテーション&ブラック ジャック トランプ やり方バニクス・センターのほかにも、スイス製の医療ロボットを活用したセラピーにも取り組む。今後は、マレー半島北部のペラ州に東南アジア最大級のリハビリセンターと病院を開設する計画もある(2018年8月29日付「ザ・スター」紙)。
日本の最先端技術に商機
医療・介護分野での日本の技術やサービスの質は世界的にも評価されている。マレーシアでも例外ではなく、日本の最先端の医療機器、技術、サービスの需要地となるだけでなく、この分野で高い技術を有し人材育成の場となりうるマレーシアは、それらをアジア市場に展開していくための重要な拠点として機能するだろう。
- 執筆者紹介
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ジェトロ・クアラルンプール事務所
エスター頼敏寧 - 2009年、ジェトロ入構。ジェトロ・クアラルンプール事務所にて2年間調査アシスタントを務め、2016年に再入構し現職。