中国の2017年対外カジノ ブラック ジャック(6)香港向けフローカジノ ブラック ジャックは6年ぶりに減少
2018年12月27日
中国商務部などが発表した2017年度の「中国対外直接カジノ ブラック ジャック統計公報」(以下、「公報」)によると、2017年の中国から香港への対外直接カジノ ブラック ジャック額(フロー)は、20.2%減の911億5,300万ドルと、2011年以来6年ぶりに減少に転じた(図参照)。
2017年の中国の対外直接カジノ ブラック ジャック総額に占める香港の構成比は57.6%(前年比0.6ポイント減)と、国・地域別で最大だった。構成比は2年連続で低下したものの、依然として2位(2016年:米国の8.7%、2017年:ASEANの8.9%)以下を大きく引き離し、首位を維持した。
2017年の対香港の直接カジノ ブラック ジャック額が減少した要因について、香港カジノ ブラック ジャック推廣署(InvestHK:香港のカジノ ブラック ジャック誘致機関)の担当者はジェトロ香港事務所が実施したインタビューに対し、「対外カジノ ブラック ジャックの合理化および最適化の推進を目的とした、中国政府による対外カジノ ブラック ジャックへの規制強化の流れが香港への直接カジノ ブラック ジャックの動向にも影響した模様」との見方を示した。
2017年の中国企業による対香港直接カジノ ブラック ジャック(フロー)を業種別にみると、1位がリース・ビジネスサービス業(金額:407億6,750万ドル、構成比:44.7%)(注)、2位が金融業(188億6,426万ドル、20.7%)、3位が卸・小売業(94億6,649万ドル、10.4%)だった(表1参照)。このうち、1位のリース・ビジネスサービス業への直接カジノ ブラック ジャック額は前年比で16.0%減、2位の金融業は19.4%増となった。中国企業による対外直接カジノ ブラック ジャック総額の業種別でも、リース・ビジネスサービス業へのカジノ ブラック ジャック額は17.5%減、金融業へのカジノ ブラック ジャック額は25.9%増と、対外直接カジノ ブラック ジャック総額の約6割を占める香港への対外カジノ ブラック ジャックと同様の傾向を示している。
業種 | 2016年 | 2017年) | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
金額 | 構成比 | 前年比 | 金額 | 構成比 | 前年比 | |
リース・ビジネスサービス業 | 48,506 | 42.5 | 35.9 | 40,768 | 44.7 | △ 16.0 |
金融業 | 15,806 | 13.8 | △ 3.9 | 18,864 | 20.7 | 19.4 |
卸・小売業 | 14,931 | 13.1 | 4.3 | 9,466 | 10.4 | △ 36.6 |
製造業 | 10,697 | 9.4 | 85.0 | 6,348 | 7.0 | △ 40.7 |
不動産業 | 9,244 | 8.1 | 68.4 | 4,666 | 5.1 | △ 49.5 |
交通運輸および倉庫・郵便業 | 1,453 | 1.3 | △ 8.5 | 3,363 | 3.7 | 131.5 |
採鉱業 | -3,023 | -2.6 | △ 247.0 | 1,327 | 1.5 | △ 143.9 |
合計(その他を含む) | 114,233 | 100.0 | 27.2 | 91,153 | 100.0 | △ 20.2 |
- 出所:
- 2016~17年度中国対外直接カジノ ブラック ジャック統計公報を基にジェトロ作成
直接カジノ ブラック ジャック残高は1兆ドルに迫る
中国企業による対香港向け直接カジノ ブラック ジャック残高(ストック)は2017年末時点で9,812億6,600万ドルと1兆ドル台に迫り、全体の54.2%を占めている。業種別にみると、1位がリース・ビジネスサービス業(金額:4,901億2,500万ドル、構成比:49.9%)、2位が卸・小売業(1,372億1,000万ドル、14.0%)、3位が金融業(1,231億6,700万ドル、12.6%)となった(表2参照)。香港に設立された中国企業の現地法人数は、2017年末時点で1万2,000社を超えた。
業種 | 2016年 | 2017年 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
金額 | 構成比 | 前年比 | 金額 | 構成比 | 前年比 | |
リース・ビジネスサービス業 | 372,493 | 47.7 | 18.8 | 490,125 | 49.9 | 31.6 |
卸・小売業 | 105,046 | 13.5 | 16.5 | 137,210 | 14.0 | 30.6 |
金融業 | 103,934 | 13.3 | 15.7 | 123,167 | 12.6 | 18.5 |
採鉱業 | 47,806 | 6.1 | △ 7.2 | 53,591 | 5.5 | 12.1 |
製造業 | 39,095 | 5.0 | 56.2 | 43,609 | 4.4 | 11.5 |
交通運輸および倉庫・郵便業 | 29,795 | 3.8 | 2.5 | 38,485 | 3.9 | 29.2 |
不動産業 | 27,453 | 3.5 | 34.7 | 35,879 | 3.7 | 30.7 |
合計(その他を含む) | 780,745 | 100.0 | 18.9 | 981,266 | 100.0 | 25.7 |
- 出所:
- 2016~17年度中国対外直接カジノ ブラック ジャック統計公報を基にジェトロ作成
M&A件数、2017年は大幅減に
中国企業によるカジノ ブラック ジャック企業に対するM&Aの動向をみると、2017年は前年比76.2%減の39件(28億8,000万ドル)と大幅に減少した(2016年は30.2%増の164件、M&A金額153億7,400万ドル)。
一方で、中国企業が香港に設立した会社を介した第三国への再カジノ ブラック ジャックが、2017年も引き続き活発に行われている。例えば、不動産大手の万科企業の全額出資子会社である万科地産(香港)は2017年7月、中銀集団カジノ ブラック ジャックなどと共同で、シンガポールの物流施設会社グローバル・ロジスティック・プロパティーズ(GLP)の全株式を取得した(取得金額:159億シンガポール・ドル)。
また、パソコン大手のレノボ・グループ(聯想集団)の親会社である聯想控股は2017年9月、同社全額出資のカジノ ブラック ジャック子会社を通じて、ルクセンブルクの大手銀行バンク・インターナショナル・ア・ルクセンブルク(BIL)の株式90%を取得すると発表した(取得金額:14億8,000万ユーロ)。
さらに、証券大手の中国銀河証券は、同社全額出資のカジノ ブラック ジャック子会社である中国銀河国際金融を通じて、マレーシアの金融大手CIMBグループ傘下のCIMB セキュリティーズ・インターナショナルの株式50%を取得すると発表した(2017年6月、取得金額:約1億6,700万シンガポール・ドル)。
InvestHK、中国企業の対香港カジノ ブラック ジャックを積極的に支援
InvestHKは、香港へのカジノ ブラック ジャック誘致活動を積極的に展開している政府機関である。同機関が2017年に支援した計400件以上のカジノ ブラック ジャック案件のうち、約2割の86件が中国企業の案件であった。加えてInvestHKは、中国において香港へのカジノ ブラック ジャック誘致のイベントを積極的に開催している。2017年には、北京市をはじめ計5都市で中国政府が推進する「一帯一路」構想関連の香港の活用を呼び掛けるセミナーを開催したほか、遼寧省瀋陽市と山東省済南市でも香港へのカジノ ブラック ジャックを呼び掛けるセミナーを開催した。
InvestHKが2017年に中国企業の香港への投資を支援した案件として、スマートロボの開発・製造を行う上海智臻智能網絡科技が、2017年1月に香港子会社を設立した事例が挙げられる。同社は、香港、マカオおよび台湾をはじめとしたカジノ ブラック ジャックでの事業を展開するに当たり、香港の子会社を研究開発および販売活動の拠点と位置付け、香港の大学と連携してスマートロボの共同開発を行っている。
- 注:
- 「公報」によれば、『リース・ビジネスサービス業へのカジノ ブラック ジャックは主に「持ち株会社へのカジノ ブラック ジャック」で構成される』と記載されている。
- 執筆者紹介
-
ジェトロ・カジノ ブラック ジャック事務所 経済調査・企業支援部長
吉田 和仁(よしだ かずひと) - 金融庁勤務を経て、2016年7月より現職。