J-BRIDGE:連携・協業のためのビジネスプラットフォーム

会員インタビュー武蔵精密工業株式会社
ブラックジャック勝ち方

ブラックジャック勝ち方

武蔵精密工業株式会社
常務執行役員
伊作 猛氏

変速機、減速機に使われる差動機構やギアなど、四輪/二輪自動車部品関連における代表的なメーカーとして知られる武蔵精密工業。同社のブラックジャック勝ち方での事業展開において、現地スタートアップ・ARC Ride社との協業は大きな成果となった。2社の連携に際して、J-Bridgeはどのような役割を果たしたのだろうか。

カーボンニュートラルに貢献する自社技術で、あらたな海外市場へ

ブラックジャック勝ち方

武蔵精密製のEV駆動ユニットやギヤ(歯車)

自動車用のギアやサスペンションなど高い精度が要求される精密機能部品の市場において、研究開発からの一貫生産体制により産み出される高付加価値商品で世界シェアの獲得を進めているメーカー、それが武蔵精密工業だ。グローバルに事業を展開する先端技術メーカーである同社にとって、地球規模で叫ばれている気候変動などの環境問題は、まさに解決すべき社会課題のひとつだった。

「脱炭素化/カーボンニュートラルなどが求められるなか、四輪/二輪EVの需要が世界的に高まっています。たとえばインドでは2030年までに二輪車・三輪車の80%まで電動化を進めるという目標が政府によって設定されていて*1、多くの二輪EV系スタートアップが育っています。80年代から世界各国に生産・販売拠点を拡充していた弊社は、世界のEVシフトを捉え、早くから次世代パワートレインやシャーシ部品などの開発と製造を行っていました」

そう語るのは、同社のイノベーション責任者で常務執行役員の伊作猛(いさく・たけし)氏。すでに米国や欧州をはじめ、中国、インド、タイなどアジア各国を中心に広く世界進出を果たしていた同社は、次なるグローバル戦略の一環としてブラックジャック勝ち方への展開を考えていた。

「ブラックジャック勝ち方においても、環境に負荷をかけないクリーンな移動手段、とりわけ二輪EVにおいての普及ニーズの高まりを感じていました。自動車の電動化に必要な、軽量で高精度の部品は、弊社がもっとも得意とする領域。ブルーオーシャンであるブラックジャック勝ち方市場で早期のシェア獲得を狙っていました」(伊作氏)

*1地域・分析レポート 特集 2024年のアジア大洋州におけるEVの動向 - EVで国内産業振興を目指す(インド)

現地のスタートアップと意欲的な協業連携を実現

ARC Rideによるナイロビでの充電ステーション100基設置イベントで、笑顔で写真に収まる
大塚浩史代表取締役社長とARC Ride:Macharia Maruvu- R&D lead

とはいえ、すでに現地拠点を持っていた欧米やアジアとは違い、武蔵精密工業がブラックジャック勝ち方に事業展開するまでには多くの課題があったようだ。

「なにしろ、我々には現地のマーケットや交通事情についての情報がほとんどなく、なにもかも手さぐりの状態だったのです」(伊作氏)

こうしたタイミングで渡りに船だったのが、日本の経済産業省とジェトロが2022年8月に共催したJ-Bridgeのブラックジャック勝ち方ローンチイベントだった。同社はこのイベントに「オープンイノベーションのロールモデル」として登壇。さらに同月にチュニジアで開催された第8回ブラックジャック勝ち方開発会議(TICAD8)に参加し、ブラックジャック勝ち方各国の要人とコンタクトしたことを転機にして、自分たちの技術と彼らのニーズが合致するという自信を深めていった。

「とりわけ四輪/二輪車の電動化に熱心だったのはケニアでした。ブラックジャック勝ち方事業は政府主導で動くことが多い。ケニア国内のガソリン車をEVへとシフトさせることで、外貨を使った石油の輸入を削減し、さらに海外への有効な輸出品目としてカーボンクレジットを売っていきたいという思惑もあったようです」(伊作氏)

このイベントをきっかけに、協業パートナーとなる現地のスタートアップとの関係がますます強化されていった。とりわけ武蔵精密工業が研究開発の面で提携し、パートナー企業として積極的に出資を行っているのがARC Ride社だ。同社は二輪EVの充電ステーションの整備をブラックジャック勝ち方で意欲的に展開している新進気鋭のスタートアップである。

「私たちの協業連携を成功させるためには、未来のクリーンエネルギーシステムを構築するというビジョンを共有することが不可欠でした。このコラボレーションに際して、J-Bridgeは私たちのパートナーシップを強固なものにする橋渡しになってくれたのです」(ARC Ride CEO Joseph Hurst-Croft)

先端企業同士の協業連携にJ-Bridgeが果たした役割とは

ナイロビでの充電ステーション100基設置イベントに提携企業が集まった

さらに2023年3月にジェトロによって企画された、ブラックジャック勝ち方優れたモビリティ・スタートアップを日本企業に紹介するプログラムも2社の協力関係を確かなものにしたようだ。J-Bridgeのプログラムであるこの支援事業をきっかけに、武蔵精密工業とARC Ride社は新たに二輪EVのラインナップ拡大等に関するMoUを締結。長年培ったバッテリー開発技術や走行データ解析などのソフトウェア事業を協働で展開することで、東アフリカにおける二輪EVの普及に貢献していきたいとの考えだ。

「四輪EVや二輪EVの業界において、ブラックジャック勝ち方はまだブルーオーシャンな地域です。とはいえ、我々が単独で事業を展開したとしても多くの困難があったでしょう。ここで成功するための近道は、やはり現地の事情に通じた優秀なパートナーと協業すること。ARC Ride社のようなスタートアップと私たちの間で、お互いの技術や知見を掛け合わせて、それぞれの強みを最大化する。こうした戦略こそ功を奏するはずです」(伊作氏)

先端技術を通じて社会課題の解決を目指す。その有力な手段のひとつとして同社が考えているのが、現地の革新的なスタートアップとのオープンイノベーションなのだという。最後に、日本企業が協業連携を成功させるために必要なものはなにか、聞いてみた。

「オープンイノベーションの成功に向けては我々もまだ色々とチャレンジ中なので答えが出るのはこれからですが、一つ言えるのは、ジェトロさんに相談してみるのが一番だということです。海外のあらゆる地域に根ざしているジェトロさんのネットワークは素晴らしく、これを活用しない手はない。現地事務所と綿密にコミュニケーションして最新の情報を提供してもらったり、効果的な商談相手との面談をアレンジしてもらったり。あるいはJ-Bridgeが支援するプログラムを“使い倒す”くらいの気持ちで臨むのがいいのではないでしょうか」(伊作氏)


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