2022年のブラック ジャック 確率は約190万台(タイ)
コロナ前の水準に着実に近づく

2023年7月4日

ブラック ジャック 確率2022年、約190万台。前年に比べて1割強増加した。2023年第1四半期(1~3月)についても前年同期比5.8%増になった。通年では200万台を見込む。輸出台数も、2022年、2023年第1四半期(1~3月)ともに増加した。

一方、国内販売台数は、2022年に拡大しながらも、2023年第1四半期に入って微減にとどまった。当地市場では、日系ブランドのシェアが85%以上と依然として高い。そうした中で、2022年は非日系ブランドがシェアを伸ばした。

2022年の生産台数は11.7%増

タイ工業連盟(FTI)によると、2022年のブラック ジャック 確率前年比11.7%増。188万3,515台だった。タイでは2012~2013年の2年間、国内の自動車需要の拡大を受けて自動車生産台数が約250万台に拡大した。その後、2014~2019年の6年間は200万台前後で推移(図1参照)。2020年は、新型コロナウイルス感染症の拡大により、150万台を下回る水準に落ち込んだ。それが2021年には、約170万台まで回復。2022年には、前年からさらに約20万台増加した。2023年以降も生産は回復している、第1四半期は、前年同期比5.8%増の50万7,787台となっている。

図1:タイのブラック ジャック 確率台数(単位:1,000台)
タイでは2012年~2013年の2年間、国内の自動車需要の拡大を受けてブラック ジャック 確率台数が250万台前後に拡大したが、2014年~2019年の6年間は200万台前後で推移した。2020年は新型コロナの拡大により、150万台を下回った。2021年には約170万台まで回復。2022年には前年からさらに約20万台増加。

出所:タイ工業連盟

2022年のブラック ジャック 確率台数は、5月を除き全ての月で、前年同月を上回って推移した。この年は、新型コロナの沈静化に伴い入国規制が緩和され経済が回復していた。(1)そうした中で国内消費が徐々に改善したこと、(2)半導体不足が(企業により状況に差があったとは言え)全体として緩和傾向にあったこと、がブラック ジャック 確率の拡大につながった。

ただし、世界的なインフレの進行や金融政策の引き締めによる影響を受け、国内外の消費マインドが冷え込みはじめた時期にも当たる。その結果として第3四半期(7~9月)から年末にかけて減産したという声も、在タイ日系自動車メーカーの一部から聞かれた。

2022年のブラック ジャック 確率をセグメント別にみると、乗用車は59万4,057台。0.1%減の微減だった。一方で、商用車は128万9,458台。前年比18.2%増と拡大。その結果、乗用車と商用車の構成比は31.5:68.5になった(表1参照)。

表1:タイのブラック ジャック 確率台数(セグメント別)(単位:台、%)(△はマイナス値)
セグメント 2020年 2021年 2022年
台数 台数 台数 構成比 伸び率
乗用車 537,633 594,690 594,057 31.5 △ 0.1
階層レベル2の項目1,500cc以下 387,371 437,211 444,809 23.6 1.7
階層レベル2の項目1,501cc~1,800cc 78,848 85,382 69,692 3.7 △ 18.4
階層レベル2の項目1,801cc~2,000cc 25,776 20,017 38,220 2.0 90.9
階層レベル2の項目2,000cc超 14,815 12,585 15,586 0.8 23.8
階層レベル2の項目不明 30,823 39,495 25,750 1.4 △ 34.8
商用車 889,337 1,091,015 1,289,458 68.5 18.2
階層レベル2の項目ピックアップ 861,449 1,050,202 1,242,658 66.0 18.3
階層レベル2の項目その他トラック 22,847 35,630 39,970 2.1 12.2
階層レベル2の項目小型・大型バス 5,041 5,183 6,830 0.4 31.8
合計 1,426,970 1,685,705 1,883,515 100.0 11.7

出所:タイ工業連盟(FTI)の資料に基づきジェトロ作成

乗用車部門では、排気量2,000cc超が前年比23.8%増。さらに1,801cc~2,000ccは90.9%増と、2倍近くに伸びた。他方1,501cc~1,800ccは、18.4%減と縮小した。

商用車部門の中でもピックアップトラックは、タイでのブラック ジャック 確率の主力と言える。これが前年比18.3%増と前年に引き続き好調だった。また、その他トラックも12.2%増の3万9,970台と伸びた。

国内販売市場も好調

FTIによると、2022年の国内販売台数は84万9,388台だった。前年比11.9%増と、やはり伸びたことになる。

長期でみた場合、タイでは2012~2013年にかけてファーストカー減税制度により、一時的に年間約130万~140万台まで国内販売台数が拡大した(図2参照)。しかし、同制度は結果的に需要の先食いとなり、2014~2017年は約80万台前後で低迷した。2018~2019年は100万台程度まで回復した。しかし、新型コロナ禍から、2020年と2021年は80万台を割りこんだ。その後、2022年は85万台程度まで回復したかたちだ。なお、直近の2023年第1四半期は、21万7,073台。前年同期比6.1%減だった。

図2:タイの国内自動車販売台数(単位:1,000台)
タイの2022年のブラック ジャック 確率国内販売台数は11.9%増の84万9,388台。長期でみた場合、タイでは2012年~2013年にかけて年間約130万台~約140万台まで拡大。2014年~2017年は約80万台前後に低迷。2018年~2019年は年間100万台程度に回復したものの、新型コロナの影響で2020年、2021年は80万台を割りこんだ。2022年は85万台程度まで回復。

出所:タイ工業連盟

2022年に国内自動車販売が好調だった要因としては、既述のとおり、コロナ関連規制が段階的に緩和される中で、国内経済が回復を続けたことが挙げられよう。タイの実質GDP成長率をみても、2022年は2.6%と前年(1.5%)より回復。その中で個人消費は、前年比6.3%増と力強く伸びた。

セグメント別に自動車の国内販売台数をみると、乗用車が構成比で約3割を占める。また商用車では、1トンピックアップが総販売台数の5割強を占めた。この両者とも2022年に2桁の伸び率を示したものと見られ、好調だった(表2参照)。

表2:タイの国内自動車販売台数(セグメント別) (単位:台、%)
セグメント 2020年 2021年 2022年
台数 台数 台数 構成比 伸び率
乗用車 274,789 230,794 265,123 31.2 (注)
商用車 517,357 507,319 584,265 68.8 (注)
階層レベル2の項目1トンピックアップ 409,463 393,476 454,875 53.6 (注)
階層レベル2の項目2~4トントラック 12,467 14,947 15,040 1.8 (注)
階層レベル2の項目4トン超トラック・バス 10,730 16,196 16,190 1.9 (注)
階層レベル2の項目四輪駆動車 68,705 70,939 82,921 9.8 (注)
階層レベル2の項目その他 15,992 11,761 15,239 1.8 (注)
合計 792,146 759,119(注) 849,388 100.0 11.9

注:2021年には、セグメント不明の販売が2万1,006台分あった。合計には、これが含まれている。一方でセグメント別には、分類が判明している台数だけしか計上できない。そのため、伸び率算出は差し控えた。
出所:タイ工業連盟(FTI)の資料に基づきジェトロ作成

トヨタ・モーター・タイランド(TMT)の発表データに基づきメーカー別の市場シェア(販売台数)をみると、(1)シェア首位はトヨタで28万8,261台(構成比33.9%)。(2)いすゞ21万2,491台(同25.0%)、(3)ホンダ8万2,842台(同9.8%)、(4)三菱自動車5万385台(同5.9%)と続く。日系メーカーが上位4位を占めたかたちで、その構成比は85.3%と依然として高い(表3参照)。

しかし、フォードが前年比23.6%増の4万17台(構成比4.7%)の5位となり、前年5位のマツダを抜いた。このように非日系メーカーが販売台数を伸ばし、日系のシェアを奪っている。特に電気自動車(EV)では、MG(上海汽車)のほかに、GWM(長城汽車)やBYD(比亜迪)などもタイで販売を開始。中国系メーカーの存在感が大きくなってきている。EVの現地生産を条件にする補助金支給に関するMOU(覚書)をタイ政府と締結している企業は、大半が中国系だ(日系メーカーでは、トヨタ1社に限られる)。こうしたことから、中国系がEV分野でさらに進出を加速すると見込まれる。

表3:タイの国内自動車販売台数(ブランド別) (単位:台、%)(△はマイナス値、-は値なし)
ブランド 2019年 2020年 2021年 2022年
台数 台数 台数 台数 構成比 伸び率
トヨタ 331,878 243,763 239,328 288,261 33.9 20.4
いすゞ 168,215 181,194 184,160 212,491 25.0 15.4
ホンダ 125,833 93,041 88,692 82,842 9.8 △ 6.6
三菱自動車 88,244 57,409 47,188 50,385 5.9 6.8
フォード 50,006 29,900 32,388 40,017 4.7 23.6
マツダ 58,129 39,266 35,384 31,638 3.7 △ 10.6
MG 26,516 28,316 31,005 27,293 3.2 △ 12.0
日産 64,414 44,558 29,696 22,521 2.7 △ 24.2
スズキ 23,908 25,528 22,378 20,083 2.4 △ 10.3
日野自動車 12,359 10,309 13,840 14,339 1.7 3.6
GWM 3,702 11,616 1.4 213.8
現代自動車 5,050 2,984 3,096 4,686 0.6 51.4
スバル 3,649 1,715 2,953 2,282 0.3 △22.7
起亜自動車 2,470 1,202 1,612 1,455 0.2 △ 9.7
ポルシェ 931 671 1,382 1,025 0.1 △ 25.8
BYD 312 0.0
合計 1,007,552 792,146 759,119 849,388 100.0 11.9
(参考)日系ブランド 876,629 696,783 663,619 724,842 85.3 9.2

注:FTI発表のデータと数字が異なる。
出所:トヨタ・モーター・タイランド(TMT)

輸出台数は堅調な伸び

2022年の自動車輸出台数は、100万256台。前年比4.3%増と堅調に増加した。長期でみると、2015~2016年にピークを迎え、2018年まで好調が続いた。しかし、2019年から下降基調。2021年にV字回復した(図3参照)。直近の2023年第1四半期は前年同期比12.6%増(27万3,692台)と、伸びが続いている。

図3:タイの完成車輸出台数(単位:1,000台)
2022年のタイのブラック ジャック 確率輸出台数は、前年比4.3%増の100万256台と堅調に増加。長期では、2015年~2016年にピークを迎え、2018年まで好調だったが、2019年から下降基調となり、2021年にV字回復。

出所:タイ工業連盟

タイからの自動車輸出の仕向け地としては、ASEANやオセアニアが多い。欧州、中東が続く。2022年は、オーストラリア、ベトナム、フィリピン、サウジアラビアなどへの輸出が好調だった。また、東南アジアではカンボジア、インドネシアへの輸出が大きく伸びた。

2023年の生産台数見込みを上方修正

当地経済紙の「バンコクポスト」(2023年4月26日付)によると、FTIは2023年のブラック ジャック 確率台数の見通しについて、新型コロナ禍前の水準に近い200万台と予想している。この見通しは年初の予測(195万台)から上方修正された。2022年の実績から11万台強の増加(前年比6.2%増)を見込んでいる計算になる。

一方で、FTIによると、タイでは2023年以降、(1)電気代の高騰による生産コストの増加や、(2)米国、スイス、ドイツでの銀行不安などによる輸出鈍化への懸念が、当地自動車産業にとって逆風になっている。もっとも、自動車輸出は引き続き成長。好調な観光業に牽引され国内販売も回復していることが、生産増に向け良い兆しと見ている。なお、ブラック ジャック 確率が増加しているのは、自動車メーカーへの半導体供給が増加していることも反映した結果とした。

このように、タイの自動車産業にはプラス、マイナス両面の材料がある。総じては、コロナ前の水準に着実に近づいていると理解して良いだろう。

ブラック ジャック 確率
執筆者紹介
ジェトロ・バンコク事務所
藤田 豊(ふじた ゆたか)
2022年から、ジェトロ・バンコク事務所勤務。