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「Patibio(パティビオ)」は1989年に設立されたオーガニックパン専門店で、現在約180店のオーガニック専門店のほか、学校の食堂などにも卸している。パリ市内では設立当時から、毎週日曜日にラスパイユ通りで開かれる有機専門マルシェでも販売を行っている。

設立当時は、フランス公認有機ラベル「ABマーク」が出来る前からあった、有機栽培プライベートレーベル「Unitrab」を取得して販売していた。

パンは約30種類。全粒粉、半粒粉、ライ麦をはじめ、古代麦の“プティエポートル(ヒトツブコムギ)”や“カムート”を使用して作られた生地に、ドライフルーツや木の実、麻の実、種子を加えたものもある。ブリオッシュやヴィエノワズリーも10種類ほどそろっている。

地産地消の傾向にあり、大部分の粉はフランス産で、パリ近郊(イル・ド・フランス)で作られた製品を使用するようにしている。一般的な小麦粉(薄力粉)を使っているのはバゲットのみで、その他は主に胚芽がより多い半粒粉から全粒粉を使っている。これらの粉に天然酵母、無精製の海塩、ろ過した水を加え生地を作る。ブリオッシュや小麦以外の穀物を使ったパンにも、天然酵母を使っている。

小麦以外の穀物を使ったパンは、グルテンを含む食品を避ける生活を好む人や近年の健康志向に対応して5年前から開発しており、現在5種類を販売。主原料は米粉で、そば粉や大豆粉、栗粉なども加え、味や食感に変化をつけている。

同社の顧客の大部分はオーガニック食材を求めるフランス在住者だが、マルシェでは外国人も多いという。マルシェ責任者のローラン・ディアナ氏は「数年前から若い年齢層の顧客が増えている。よりよく食べようという意識が若者の間でも高まっているのではないか」と話している。

Patibio(パティビオ)
Marché biologique Raspail
Boulevard Raspail, 75006 Paris
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営業時間:毎週日曜8時~15時