総選挙控え、ブラックジャック勝ち方2025/2026年度予算案発表

(オーストラリア)

シドニー発

2025年04月14日

オーストラリアブラックジャック勝ち方財務省は3月25日、2025/ブラックジャック勝ち方(2025年7月1日~2026年6月30日)の予算案外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを発表した。同年度の歳入は前年度比4.5%増の7,354億オーストラリア・ドル(約65兆4,506億円、豪ドル、1豪ドル=約89円)、歳出は6.3%増の7,775億豪ドルを計上した。財政収支は421億豪ドルの赤字を見込んでいる。ブラックジャック勝ち方の予算案の発表は、例年は新年度が始まる2カ月前の5月に発表されるが、同月3日に連邦議会総選挙を控えているため、新年度予算案の発表を前倒しした。

財務省は予算案の柱として、(1)生活費高騰対策の継続、(2)メディケア(公的医療制度)の充実、(3)住宅購入・賃貸に対する支援策、(4)教育への投資(5)サイクロン被害の復興支援(注1)(6)国内経済の強化といった6つの分野の施策を発表した。新型コロナウイルス禍時から継続するインフレによる生活費や住宅価格、家賃の高騰などの課題をいち早く解決するための施策を重点的に盛り込んだ。

具体的には、生活費高騰対策として、所得税減税の実施(注2)、世帯や小規模企業を対象にした電力料金の払い戻し策の2025年末までの延長(18億豪ドル、関連ブラック ジャック ディーラー)などを発表した。住宅供給については、ブラックジャック勝ち方は2024年7月1日から5年間で120万戸の住宅建設という目標を掲げている(連邦政府、賃貸ブラック ジャック)。この目標を達成するため、頭金の支払いを減額するなどの住宅購入支援プログラム「Help to Buy」制度の拡充(8億豪ドル)や、一時滞在者や外国企業など外国人(注3)による中古住宅の購入禁止(2025年4月1日から2027年3月31日までの2年間)などを発表した。また、建設業界の人手不足を解消するため、新たな住宅建設の職人見習い制度を導入し、7月1日から金銭的なインセンティブを支給する(4年間で6億2,690万豪ドル)。

エネルギー関係では、脱炭素化と国内の新産業を育成するイニシアチブ「フューチャー・メード・イン・オーストラリア」の下で関連施策を発表したが、ほとんどが既に発表されている支援策だった。主なものとして、水素や重要鉱物に生産税制優遇措置(、137億豪ドル)や、クリーンエネルギー金融公社(CEFC)への追加資金提供()、グリーンアルミ生産の支援策()、「フューチャー・メード・イン・オーストラリアイノベーション基金」を通じたクリーンエネルギー技術(5億豪ドル)、低炭素液体燃料(2億5,000万豪ドル)への支援などを盛り込んだ。

ブラックジャック勝ち方は予算案発表に伴い、今後の経済見通しも発表した。実質GDP成長率は前年度に1.4%だったが、2024/2025年度に1.5%、2025/2026年度に2.25%、2027/2028年度に2.5%へ上昇する見通しだ。

(注1)2025年3月上旬に発生したサイクロン「アルフレッド」の影響で、クイーンズランド州南東部からニューサウスウェールズ州北東部にかけて、豪雨や洪水、大規模な停電の被害などが発生した。

(注2)年収が1万8,201豪ドルから4万5,000豪ドルの世帯に対して、現在の所得税率16%から、ブラックジャック勝ち方7月から15%、2027年6月から14%に段階的に減税を行う。

(注3)例外措置として、住宅供給を大幅に増やす事業への投資や、オーストラリア永住者、ニュージーランド国民、太平洋オーストラリア労働移動スキーム(PALM)で島しょ国からオーストラリアへ移住した外国人は除く。

(青島春枝)

(オーストラリア)

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