ライフサイエンス
政府の取り組み

カジノ 無料 ゲームAIの利活用

2021年、政府の成長戦略において、カジノ 無料 ゲーム・介護・ヘルスケア分野におけるICT等の技術革新導入を促進する方針が打ち立てられて以降16、政府は、ライフサイエンス分野におけるデータ利活用基盤の構築、AI活用を推進しています。

データ利活用基盤の構築に関しては、2023年に改正された次世代カジノ 無料 ゲーム基盤法により大きな進展を見ることができます(図表3)。2023年以降、匿名情報よりも情報量が多い「仮名加工カジノ 無料 ゲーム情報」を薬事承認の際に利活用できるほか、加工カジノ 無料 ゲーム情報とNDB(レセプト情報・特定健診等情報データベース)の連結解析が可能となるため、民間企業のカジノ 無料 ゲーム情報活用が拡大することが見込まれます。2023年9月時点で30の事業において民間企業・アカデミアへの電子カルテ・DPC(包括評価制度)調査・レセプトのデータが提供されています17

今後もNDBサンプルデータの公開、データアクセスの容易化(オンライン上でのリモートアクセス申請)、カジノ 無料 ゲーム・介護データ等解析基盤(HIC)の機能拡大等、NDBの利活用の促進に向けてさらなる環境の整備が実施される予定です18

図表3「改正次世代カジノ 無料 ゲーム基盤法(2023)の概要」

(1)仮名加工カジノ 無料 ゲーム情報の利活用に係る仕組みの創設 カジノ 無料 ゲーム情報のニーズ、社会的便益の観点から、新たに「仮名加工カジノ 無料 ゲーム情報」の作成・提供が可能となる。仮名加工カジノ 無料 ゲーム情報では、改変・削除されていないカジノ 無料 ゲームデータ(特異な検査値や病名)を得ることができる。個人情報保護の観点から、仮名加工カジノ 無料 ゲーム情報の提供は国が認定した利活用者に限定される。
(2)NDB等の公的データベースとの連結 匿名加工情報(特異な検査値や病名が改変されたデータ)とNDB(レセプトや特定検診等情報に基づく診療内容、投薬内容、検査値)等の公的データベースを連結可能な状態で提供することが可能となる。カジノ 無料 ゲーム情報を活用した研究の可能性を拡大させることを目的としている。
(3)カジノ 無料 ゲーム情報の利活用推進に関する施策への協力 カジノ 無料 ゲーム情報取り扱い事業者に対して、認定事業者へのカジノ 無料 ゲーム情報提供を通じて、国の施策への協力を努めることを規定している(2023年現在、カジノ 無料 ゲーム情報取り扱い事業者は113件に上る)。

AIの活用に関しては、AI開発を進めるべき重点分野として、政府は6つの領域を選定し、日本のカジノ 無料 ゲーム技術の強みを発揮しながら保健カジノ 無料 ゲーム分野の課題を解決することを目指しています(図表4)20。ビッグデータの活用やAI開発用クラウド環境の基盤整備を含む、AI開発を促進する施策が各領域で実施されています。

その他、政府の健康カジノ 無料 ゲーム戦略においても、データ・AIの利活用に関連するプロジェクト(「カジノ 無料 ゲーム機器・ヘルスケアプロジェクト」、「ゲノム・データ基盤プロジェクト」)が進められており、2024年度においても予算が要求されています21

図表4「健康・カジノ 無料 ゲーム・介護・福祉分野におけるAI開発促進のための工程表」

保健カジノ 無料 ゲーム分野の6つの重点領域におけるAI活用に向けた工程表
領域 これまでの取組 2023年度以降の取組
1.ゲノムカジノ 無料 ゲーム
  • がん領域・難病領域における解析
  • 解析データをカジノ 無料 ゲーム現場へ還元するシステムの構築
  • 全ゲノム解析等のデータおよび臨床情報の利活用基盤構築
  • 創薬や診断技術の研究開発の促進
2.画像診断支援
  • 画像DB(データベース)構築
  • AIを活用した画像診断支援プログラムの開発
  • DBの維持
  • 精神・神経・筋疾患領域のAI技術開発研究の支援
  • プログラムカジノ 無料 ゲーム機器等の開発に係る臨床研究の推進
3.診断・治療支援
  • カジノ 無料 ゲーム安全に係るデータ解析
  • 頻度の高い疾患におけるAIを活用した診断・治療の支援
  • 比較的稀な疾患におけるAIを活用した診断・治療支援
  • 精神・神経・筋疾患領域のAI技術開発研究の支援
  • プログラムカジノ 無料 ゲーム機器等の開発に係る臨床研究の推進
4.医薬品開発
  • 創薬ターゲット探索のためのDB構築
  • 企業の薬効データを含むDB構築
  • 診断情報、オミックスデータ収集に基づくAIプラットフォーム構築
  • 予測AIによるプロトタイプ構築の推進(テスト後、創薬への応用を開始)
5.介護・認知症
  • AIを活用したケアプランの実用化
  • 認知症対応システムの開発
  • 介護ロボット活用に向けた拠点設置
  • AIによるケアプラン作成のプロセスを可視化
  • AIを活用したケアプランの活用方法を検証
  • 介護ロボット活用のための拠点の増設・充実化
6.手術支援
  • 手術データの統合収集・蓄積
  • 研究で得られた手術手技の評価手法やアルゴリズムの活用
  • 開発対象である外科領域の拡大

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2022年より、政府は緊急承認制度の実施やSaMD(プログラム医療機器)の早期承認に向けた審査の簡略化の検討等に取り組んでおり、カジノ 無料 ゲーム販売・流通にかかる時間の大幅な削減が期待されます。

2022年度の薬事法改正に伴い、海外でまだ流通していないものも含む全ての医薬品を対象に、有効性が「推定」できれば承認をする緊急承認制度が創設されました(図表5)23

国内での治験が未実施のワクチンや大規模な検証試験を行っていない治療薬なども、安全性が確認できれば承認されるようになるため、国内における医薬品の開発・流通が進む見通しです。

図表5「特例承認・緊急承認の概要」

項目 通常承認 特例承認 緊急承認
対象 全ての医薬品等 海外で流通している医薬品等
(緊急時に健康被害の拡大を防止するため、当該医薬品等の使用以外に適当な方法がない場合)
全ての医薬品等
(緊急時に健康被害の拡大を防止するため、当該医薬品等 の使用以外に適当な方法がない場合)
有効性(治療薬) 確認:検証的な臨床試験(第3相試験)を実施する。 推定:探索的な臨床試験(後期第2相試験)で有効性が認められれば承認可能である。
有効性(ワクチン) 確認:人種差・地域差等がないことの確認のために国内治験を実施する。 推定:海外での大規模な検証的臨床試験の結果のみでも承認可能である。

特例承認・緊急承認に係る品目は2022年までに8件です。その内、特例承認の7件はコロナウイルス関連のワクチン・抗体薬であり、全て外資系企業によるものです。緊急承認の1件は、新型コロナウイルス関連の薬品であり、申請の9カ月後に製造販売が承認されています(図表6)25

一方、2023年に、閣議決定された規制改革実施計画では、SaMD早期承認の導入に向けて取り組んでいます。薬事承認の審査期間を短縮する、カジノ 無料 ゲーム現場で集めた診療データを治験の代わりとして申請できるようにする等の施策が検討されており26、開発・販売にかかる時間的・金銭的負担が軽減されることが期待されます。

2023年3月末時点におけるSaMDの承認件数は累計211件27ですが、早期承認の導入により、件数のさらなる増加が予想されます。

図表6「2022年に特例承認・緊急承認された薬品の詳細」

区分 企業名(本社国名) モダリティ 審査日数
特例 ファイザー(米国) ワクチン 35、69、72、83
低分子薬 27
アストラゼネカ(英国) 抗体薬 82
モデルナ(アメリカ) ワクチン 33
緊急 塩野義製薬(日本) 低分子薬 270

(3)新薬創出の推進

政府は、革新的新薬や新たなモダリティの創出を促進しており、投資環境向上や新薬創出・適応外薬解消等促進加算といった取組を実施しています。

2021年に発表された医薬品産業ビジョンでは、革新的創薬に関して、投資環境を向上させるための公的支援および外部資金投入や共同開発、創薬研究支援を促進していく方針が打ち出されました29。2024年度には、カジノ 無料 ゲーム現場のニーズにこたえる医薬品の実用化に向けて予算が要求されており、次世代がんカジノ 無料 ゲーム、小児・希少疾患、新興・再興感染症といった分野を中心に、医薬品研究・開発が進められています30

加えて、効率的・効果的な革新的新薬の創出に向けて、後発品のない新薬の薬価引き下げを猶予する新創出・適応外薬解消等促進加算制度が2023年に改定されました。この制度では、イノベーションに配慮し、新薬創出・適応外薬解消等促進加算(新薬創出等加算)の加算額を臨時・特例で増額し、従前の薬価と遜色ない水準とする対応が行われます31。この制度は外資系企業にとってインセンティブであると共に、日本への研究開発投資を活発化させる上での重要な判断材料となっています。本制度の対象成分を有する上位企業として、ノバルティスファーマ(スイス)、サノフィ(フランス)、ヤンセンファーマ(ベルギー)、ファイザー(米国)等多くの外資系企業が名を連ねています(図表7)。

図表7「新薬創出・適応外薬解消等促進加算の対象成分数 上位10社(2023年度3月時点)」

順位 企業名(本社国名) 成分数 品目数
1 ノバルティスファーマ(スイス) 25 44
2 武田薬品工業(日本) 19 33
2 ヤンセンファーマ(ベルギー) 19 28
2 サノフィ(フランス) 19 26
5 ファイザー(米国) 15 24
6 MSD(米国) 13 21
6 中外製薬(日本) 13 21
8 第一三共(日本) 12 32
9 ノーベルファーマ(日本) 11 13
10 アストラゼネカ(英国) 10 16

(4)創薬ベンチャー企業の支援

革新的創薬に向けて、イノベーションを創出するエコシステムの構築を、製薬企業・アカデミア・ベンチャー企業の協業によって促進する試みが行われています。新薬の大半が創薬ベンチャーにより開発されていることや、新型コロナウイルスのワクチン開発に創薬ベンチャーが成功したこともあり、経済産業省と日本カジノ 無料 ゲーム研究開発機構(AMED)が中心となり、創薬ベンチャー企業への支援に注力しています33

例えば、2022年から開始された創薬ベンチャーエコシステム強化事業は、創薬ベンチャーが実施する医薬品の実用化開発へAMEDが補助金を交付する制度です。本制度では、国が認定したベンチャーキャピタル(認定VC)による出資が支援要件となっています。F-Prime Capital Partners (米国)、Newton Biocapital Partners(ベルギー)、Eight Roads Capital Advisors Hong Kong Limited(香港)等、既に複数の外資系企業が認定VCとして採択されており、外資系企業を巻き込んだ、グローバルな医薬品開発の促進が期待されます34

この事業の他にも、政府はベンチャー企業の後押しを進めており、バイオベンチャーと投資家の対話促進、医薬品・カジノ 無料 ゲーム機器等ヘルスケア分野のベンチャー企業を支援する相談窓口の連携強化等の取組を推し進めています35


(5)地域における外資系企業進出支援

国の取組に加えて、地域でも積極的な取り組みが見られます。

地域主導で、ライフサイエンス・カジノ 無料 ゲーム関連産業等での独自の産業の特色を生かし、関連する産業や人材を集積した科学技術・イノベーション拠点の形成が進んでおり36、同拠点では、ライフサイエンス分野における外資系企業の誘致が行われています。

とりわけ、オープンイノベーション都市かわさきと神戸カジノ 無料 ゲーム産業都市は、外資系企業の誘致を積極的に促進しており、製薬・バイオテック・創薬・カジノ 無料 ゲーム等に関連する複数の外資系企業が進出しています。神戸カジノ 無料 ゲーム産業都市に進出している一般社団法人バイオロジクス研究・トレーニングセンターは、サーモフィッシャーサイエンティフィック インコーポレイテッド社(米国)と業務提携を結んでおり、CAR-T細胞の開発・製造に関する人材育成プログラムを開発しています37

科学技術・イノベーション拠点に並び、バイオ産業やライフサイエンスのスタートアップを強化するグローバル拠点の形成も進んでいます。

グローバルバイオコミュニティは、世界最先端のバイオエコノミー社会を実現するために策定されたバイオ戦略の一環として政府により推進されており、研究開発から事業化までに多様な主体が関わる戦略的なバリューチェーンを構築することを目指しています。同グローバル拠点は、バイオ関連市場の拡大に向けて、国内外から人材・投資を呼び込み、各市場領域における製品・サービスを供給することが期待されています。2022年には、関東圏ではGreater Tokyo Biocommunity(GTB)が、関西圏ではバイオコミュニティ関西(BiocK)がそれぞれグローバルバイオコミュニティに選定されました38。GTBの民間投資額が約33億米ドル*(5,000億円)(2021年~2023年)に到達していること39や、BiocKの連携機関として国内外の研究所・企業・政府省庁等が約100件登録されていること40からも、これらの拠点に対する関心の高さをうかがうことができます。

さらに、内閣府に選定されたスタートアップエコシステムの拠点の内、3つのグローバル拠点(スタートアップ・エコシステム東京コンソーシアム、Central Japan Startup Ecosystem Consortium、大阪・京都・ひょうご神戸コンソーシアム)では、ライフサイエンス・ヘルスケアに関連した取組が行われています。これらの地区では、スタートアップエコシステム構築に向けて、優れた外国企業の誘致を支援しています41


  1. *

    日銀換算レート1ドル150.07円で計算(2024年3月1日時点)


脚注
  1. 内閣府「成長戦略フォローアップ」(pp.93-97)
  2. 内閣府 健康・カジノ 無料 ゲーム戦略推進事務局「改正次世代カジノ 無料 ゲーム基盤法について」(pp.2,4-8,10)
  3. 前掲注16(pp.93-97)
  4. 前掲注17(pp.2,4-8,10)
  5. 厚生労働省「俯瞰図に基づくAI開発促進のための工程表フォローアップ」(p.2)
  6. 内閣府「令和6年度 カジノ 無料 ゲーム分野の研究開発関連予算のポイント」(p.1)
  7. 前掲注20
  8. 厚生労働省「緊急承認制度が施行されました リーフレット」
  9. 前掲注23
  10. 医薬産業政策研究所「日本で承認された新医薬品とその審査期間-2022年承認実績と経年動向調査-」
  11. 内閣府「規制改革実施計画」(pp.78-80)
  12. 医薬品カジノ 無料 ゲーム機器総合機構(PMDA)「カジノ 無料 ゲーム機器にかかるPMDAの取組」(p.10)
  13. 前掲注25
  14. 厚生労働省「医薬品産業ビジョン2021-カジノ 無料 ゲームと経済の発展を両立させ、安全安心な暮らしを実現する医薬品産業政策へ-」(pp.1-2)
  15. 内閣府「令和6年度 カジノ 無料 ゲーム分野の研究開発関連予算のポイント」、「令和6年度予算における統合プロジェクトの概要」(pp.2-3)
  16. 厚生労働省「令和5年度薬価改定の骨子」(pp.1-3)
  17. 厚生労働省「新薬創出・適応外薬解消等促進加算の対象品目を有する会社」(p.1)
  18. 厚生労働省「革新的創薬に向けた足下の取組について」
  19. 日本カジノ 無料 ゲーム研究開発機構「創薬ベンチャーエコシステム強化事業 基本情報」
  20. 経済産業省「健康・カジノ 無料 ゲーム新産業創出に向けた『アクションプラン 2021』」(p.13-15)
  21. 文部科学省「令和5年版科学技術・イノベーション白書第1部 第2章地域の大規模な科学技術・イノベーション拠点」
  22. バイオロジクス研究・トレーニングセンター「プレスリリース サーモフィッシャーサイエンティフィックとの業務提携について」
  23. 内閣府「グローバルバイオコミュニティの形成に係る選定結果の決定について」
  24. Greater Tokyo Biocommunity 「GTBリソース」
  25. BiocK「BiocKについて 連携機関」
  26. 内閣府 科学技術・イノベーション推進事務局「スタートアップ・エコシステム拠点都市について」(p.2)

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