欧州中央銀行、3会合連続で政策金利0.25ポイント引き下げ決定

(EU、ユーロ圏)

デュッセルドルフ発

2024年12月13日

欧州中央銀行(ECB)は12月12日、フランクフルトで開催した政策理事会で、3つの主要政策金利をそれぞれさらに0.25ポイント引き下げることを決定した(プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。9月会合(関連トランプ ゲーム ブラック)、10月会合(関連ブラック ジャック ランキング)に続いて、3会合連続での金利引き下げとなる。これに伴い、12月18日以降、預金金利は3.00%となり、政策金利(主要リファイナンス・オペ金利)は3.15%に、限界貸出ファシリティー金利(オーバーナイト貸し出し、翌日返済)は3.40%に引き下げられる。

ECBは、インフレの減速は順調に進んでいるとし、現時点での動向として2024年のインフレ率は平均2.4%、2025年は2.1%、2026年は1.9%と予測している。2027年にはEU排出量取引制度の適用拡大(EU ETS II、2024年5月27日付地域・分析レポート参照)を受けて、平均2.1%と若干上昇する見通しとした。

また、ユーロ圏の経済成長は、2024年第3四半期(7~9月)には成長が見られたものの、第4四半期(10~12月)では鈍化が見込まれている。ECBのエコノミストは2024年通しての経済成長率を0.7%、2025年を1.1%、2026年を1.4%と予測しており、これは9月の前回予想に比べて、さらに0.1~0.2ポイントの下方修正となる(関連トランプ ゲーム ブラック)。経済成長率が年々上昇していく主な根拠としては、実質所得と企業投資の増加が挙げられ、金融引き締め政策の影響が徐々に弱まって、域内需要の回復が促進されるためだとした。

ECBのクリスティーヌ・ラガルド総裁は記者会見で、インフレ率を2.0%という目標値で安定させ、金融政策の円滑な波及が維持されるようにあらゆる手段を尽くすと述べた。

ECBでは、ユーロ圏の金融政策の脅威となり得る不当な市場の混乱を抑制するために、伝達保護措置(TPI:Transmission Protection Instrument、関連実写 版 ブラック ジャック)が用意されている。

次回の金融政策に関する理事会は2025年1月30日を予定している。

(マリナ・プタキドウ、櫻澤健吾)

(EU、ユーロ圏)

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