湖北省で低空経済の近距離航空便が運航開始

(中国)

武漢発

2024年10月30日

中国湖北省で10月15日、省内の武漢市漢南空港と十堰市、同空港と荊州市を結ぶ低空短距離旅客便の運航が始まった。湖北楚天通用航空が運航を担い、フランスのダエアが米国で製造する10人乗り小型機「コディアック100」を使用する。

運航スケジュールは、漢南空港~十堰市が週2便、火曜日と木曜日に運航し、往路・復路ともに所要時間は2時間半だ。往路は漢南空港を午前10時に出発、午後0時30分に十堰武当山空港に到着する。復路は午後2時に十堰武当山空港を出発し、午後4時30分に漢南空港に到着する。漢南空港~荊州市は週1便、水曜日に運航し、所要時間はわずか1時間だ。往路は午後0時30分に漢南空港を出発、午後1時30分に荊州沙市空港に到着する。復路は午後3時に荊州沙市空港を出発、午後4時に漢南空港に到着する。

料金は、漢南空港~十堰市が399元(約8,400円、1元=約21円)、漢南空港~荊州市が299元だが、10月15日から11月15日までは一律99元で販売している。10月14日に漢南空港~十堰市の航空券の販売を開始したが、最初の1カ月間で往復航空券108枚が完売した。今後、漢南空港と湖北省内の宜昌市、襄陽市、荊門市、湖南省の張家界市、江西省の井岡山市などへの短距離路線も開設する予定だ。

湖北楚天通用航空の陳登攀副総経理は「今回の運航では、飛行高度6,000メートルの民間航空機とは異なり、3,000メートル以下を飛ぶため、乗客は空からの景色を十分に楽しむことができる」と語った。

湖北省では8月6日、「低空経済の質の高い発展の加速に関する行動プラン(2024~2027年)」を発表し、2027年までに低空経済の産業規模の1,000億元突破を目指すとしている(関連ブラック ジャック オンライン)。

このほか、中国各地で低空経済に関する航路開設などが進んでおり、8月には上海浦東国際空港と江蘇省昆山市を結ぶヘリコプター旅客サービスも始まっている(関連ブラック クイーン ブラック)。

(高橋大輔)

(中国)

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