上海浦東国際空港~江蘇省昆山市間でヘリコプターの直行便運航

(中国)

上海発

2024年08月16日

中国の蘇州市政府は8月10日、上海浦東国際空港と江蘇省昆山市間をヘリコプターで往復する旅客サービスを8月18日から正式に開始すると発表した。

上海新空ヘリコプターは同日、米国ベル・ヘリコプター社製の4人乗り小型ヘリコプター「ベル505」を使い、試験運航した。最高速度は231キロ、最長航続距離は566キロで、昆山市内のターミナルから上海浦東空港星野基地まで30分で到着した。自動車では1時間半から2時間程度かかる距離だが、時間が大幅に短縮され、着陸後の空港ターミナルまでの送迎を含めても、1時間以内に抑えられる。

片道運賃は1人1,600~1,800元(約3万3,600~3万7,800円、1元=約21円)。この運賃には、昆山市ターミナルから浦東国際空港星野基地までのヘリコプターの費用と、専用車両による空港ターミナルビルまでの送迎サービス費用が含まれる。これは、オンライン配車サービスの高級車利用時の2倍となる価格だ。チケットは、昆山市ターミナルで直接購入するほか、上海新空ヘリコプターのWeChat公式アカウントで注文することも可能だ。

上海新空ヘリコプターの運行責任者の李洋氏は「当社で低空飛行サービスを県級市(注)で展開するのは初となる。観光客は迅速に移動しながら、浦東空港の近くに位置する上海ディズニーランドなどの景色を味わうなど、低空観光を楽しむこともできる」と語った。

同サービスは、中国国務院が8月3日発表した「サービス消費の高い質の発展を促進するための意見」の項目の中に含まれている「低空経済の促進」の一環と考えられる国務院、ブラック ジャック ルール

(注)県級市は中国の行政区画の単位で、「県」と同じ区分にある市を指す。昆山市は蘇州市の県級市となる。

(尹世花)

(中国)

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