カナダ中銀、政策金利を4.5%に引き下げ、2会合連続の利下げに
(カナダ)
トロント発
2024年07月25日
カナダ中央銀行(中銀)は7月24日、政策金利を0.25ポイント引き下げ、4.5%とすることを発表した。今回の引き下げは、前回に続き2会合連続(関連ブラック ジャック 攻略)。また同日、経済見通しを示す金融政策報告書も併せて発表した。
声明ではカナダ経済について、人口増加率が年率約3%と高く、経済成長率を上回っている結果、経済全体としては依然として供給超過の状態とした。
消費者物価指数(CPI)は、5月に2.9%上昇(関連ブラック ジャック 勝率)となったものの、6月に2.7%上昇(関連ブラック ジャック ルール)となるなど上昇率が緩和し、コアインフレ指標も鈍化したことから、歴史的な平均水準に近付いていると指摘。
今後の政策金利については、継続する供給超過がインフレ圧力を低下させている一方、住宅関連費用やその他一部のサービスなど経済の重要な部分における価格上昇がインフレ率を押し上げていることから「インフレに対するこれらの相反する力を注意深く見極めている」と言及した。
発表を受けて同日、モントリオール銀行(BMO)のチーフエコノミスト兼マネージング・ディレクターのダグラス・ポーター氏は、次回も利下げが行われる可能性が大いにあるとし、「2024年末までに政策金利を4%まで引き下げるとみている」と予想した(BMOエコノミックファクツ7月24日)。
同様に、CIBCキャピタルマーケッツのマネージング・ディレクター兼チーフエコノミストのエイバリー・シェンフェルド氏、アンドリュー・グランサム氏も、「(実質GDP)成長率の低下とインフレの継続的な緩和により、9月と10月に2回の追加利下げが実施され、年末の政策金利は4.0%となる可能性が高い」と予想した(CIBCエコノミック・フラッシュ7月24日)。
次回の政策金利発表は9月4日に予定されている。
(斎藤健史)
(カナダ)
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