需要高まる観光業向けに、自動車1,000台輸入へ
(スリランカ)
コロンボ発
2024年04月05日
スリランカ政府は4月1日、観光客の輸送を目的とした定員6〜15人のバン750台〔電気自動車(EV)とハイブリッド車〕、定員6〜45人のバス250台(小型バスと定員30〜45人の大型バス)の輸入を認める閣議決定を行った。輸送手段の老朽化が観光客の不満につながるという懸念を払拭し、観光業の強化を図ることが狙いだ。
スリランカでは、2020年3月から外貨不足により自動車の輸入制限を課していた(関連ブラック ジャック トランプ)が、2023年8月には消費者向けの乗用車やバイクを除く商用車に限り、輸入規制を緩和していた(関連ブラック ジャック トランプ)。
スリランカ観光開発庁によると、2024年1月から3月の外国人観光客数は前年同期比89.4%増の63万5,784人だった。国別では、インド(9万6,279人)、ロシア(9万1,205人)、英国(5万8,819人)の順で、日本からの観光客は17位の7,234人となっている。観光客が増加した要因としては、日本を含む7カ国からの観光ビザ無料化措置(2023年11月30日記事参照)や、インドからモルディブへ行っていた観光客がスリランカに流れたこと()などが挙げられる。
ハリン・フェルナンド観光・土地相は4月1日、7カ国からの観光ビザ無料化措置を同月30日まで延長するとX(旧Twitter)で発表したが、4日時点で移民局などスリランカ政府機関から正式な文書は示されていない。
(大井裕貴)
(スリランカ)
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