1月の米雇用者数は35万3,カジノ 無料 ゲーム アプリ、賃金上昇率は4.5%、ヘッドラインに強い数字並ぶ
(米国)
ニューヨーク発
2024年02月06日
米国労働省が2月2日に発表した1月の非農業部門雇用者数は前月から35万3,カジノ 無料 ゲーム アプリと、市場予想の18万7,カジノ 無料 ゲーム アプリを大きく上回った。また、今回の雇用統計では、季節調整のベンチマークの改定があったため、過去の数値も大きく変更されている。この結果、12月の数値は21万6,カジノ 無料 ゲーム アプリから33万3.カジノ 無料 ゲーム アプリに、11月の数値は17万3,カジノ 無料 ゲーム アプリから18万2,カジノ 無料 ゲーム アプリに、10月の数値は10万5,カジノ 無料 ゲーム アプリから16万5,カジノ 無料 ゲーム アプリにそれぞれ上方改定され、前月に公表された数値と比較するとより強い数値となっている。
就業者数は前月から3万1,000人減少し、失業者数は14万4,000人減少した。失業者のうち一時解雇の失業者は前月より4万1,000人減の87万6,000人、恒常的失業者は前月より1万3,カジノ 無料 ゲーム アプリの155万6,000人だった。平均失業期間は20.8週間と、前月より1.5週間減少した。
労働参加率は、生産年齢人口が前月から45万1,カジノ 無料 ゲーム アプリ減の2億6,754万人、労働力人口が前月から17万5,カジノ 無料 ゲーム アプリ減の1億6,727万6,カジノ 無料 ゲーム アプリとなった結果、62.5%と横ばいだった。
以上の要因を踏まえた失業率は前月と変わらず、3.7%となった(添付資料図1、表1参照)。市場予想は3.8%で、これよりも低い数値となった。失業率について年齢別でみると、25歳から54歳のいわゆるゴールデンエイジの失業率は前月から変わらずの3.3%、55歳以上は前月から0.1ポイント上昇して2.9%、16歳から24歳の若年層は前月から大きく低下し、7.3%だった。
1月の雇用者数の前月差35万3,カジノ 無料 ゲーム アプリの内訳をみると、民間部門は31万7,000万人増、うち財部門が2万8,カジノ 無料 ゲーム アプリで、主な業種では、建設業が1万1,カジノ 無料 ゲーム アプリ、製造業が2万3,カジノ 無料 ゲーム アプリだった。サービス部門は28万9,カジノ 無料 ゲーム アプリ、主な業種では、教育・医療サービス業が11万2,カジノ 無料 ゲーム アプリ、対事業所サービスが7万4,カジノ 無料 ゲーム アプリ、小売業を中心とした商業・運輸・倉庫業が6万4,カジノ 無料 ゲーム アプリとなるなど、大半の部門で増加した。政府部門は3万6,カジノ 無料 ゲーム アプリだった。(添付資料図2、表2参照)。
平均時給は34.6ドル(前月34.4ドル)で、前月比0.6%増(前月0.4%増)、前年同月比4.5%増(前月4.3%増)だった。市場予想は前月比0.3%増、前年同月比4.1%増で、いずれも市場予測を上回った。ただし、1月は悪天候によって平均労働時間も大幅に減少しており、この影響を差し引いて考える必要もある。
前年同月比でみて伸びが高かった業種は、金融業(5.3%)、建設業(5.2%)、製造業(5.0%)など、伸びが低かった業種は、情報通信業(3.1%)、教育・医療サービス(3.7%)と、前月と同様の構成だった。
今回の雇用統計には、テクニカルな要因も寄与している可能性があるが、市場予想を大きく上回る結果となった。特に雇用者数については、前年末に見られていた業種別のばらつきも大幅に減少し、大半の業種で増加している。そのほかにも、平均失業期間の減少や比較的高水準だった若年失業率の大幅な低下なども含め、強い数字が随所に見られた。
賃金については、労働時間の減少が大きく寄与しているとはいえ、これを差し引いても上昇率の低下は足踏みしたように見える。インフレ率(2024年1月18日記事参照)を上回る賃金上昇率の継続は実質賃金を増加させ、消費を下支えすることになりそうだ。他方、こうした賃金上昇率の低下が足踏みすることは、インフレ目標達成の足かせにもなり得る。このため、今回の雇用統計を受け、ノースエンド・プライベート・ウェルスのマネジングパートナーのアレックス・マクグラス氏は「これで3月利下げにはっきりと別れを告げることができるだろう。利下げは高い確率で5月になりそうだ」と述べる(ブルームバーグ2月2日)など、先日の連邦公開市場委員会(FOMC)後のジェローム・パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見での発言(2024年2月1日記事参照)と併せ、市場関係者の3月利下げ期待は大きく後退したもようだ。
(加藤翔一)
(米国)
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