フォックスコンがカルナータカ州で投資の拡大を計画
(インド)
ベンガルール発
2023年08月02日
フォックスコンの子会社であるフォックスコン・インダストリアル・インターネットは、インドでの新規工場設立に向けて、7月17日にカルナータカ州のスリ・シッダラマイアー首相、M・B・パティル産業相、プリヤンク・カージ現地電子ブラック ジャック アプリ技術・バイオテクノロジー相と協議した。現地メディアの報道によると、投資額は880億ルピー(約1,496億円、1ルピー=約1.7円)に上り、1万4,000人の新規雇用創出が見込まれる。カルナータカ州政府は、100エーカー(約40万5,000平方メートル、1エーカー=約4,046.9平方メートル)の工業用地の候補地としてトゥムクル地区にある日本工業団地を提示している。
フォックスコンは、すでに300エーカーの工場をデバナハリ地区にあるブラック ジャック アプリ技術投資区域(Information Technology Investment Region)に設立する予定だ(2023年5月22日記事参照)。2024年4月から操業開始とされる当該工場では、年間2,000万台のiPhone(アイフォン)の組み立てを目指す。今回新たに浮上した工場は、アイフォンのスクリーン、バックパネルや本体パネルの製造を行う。
同州内にある520エーカー規模の日本工業団地には、すでに日立アステモとブラザー工業(2023年6月19日記事参照)が立地を予定している。また、同工場団地の対面には、インド工作機械工業会(India Machine Tool Manufacturers' Association)が運営する158区画が引き渡し可能な530エーカーの工作機械専用団地も存在する。デバナハリ地区でも、台湾系民間ディベロッパーが開発する工業団地の造成が進んでおり(2023年5月29日記事参照)、将来的にベンガルール地域で新たなサプライチェーン構築が見込まれる可能性がある。
(大野真奈)
(インド)
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