伊藤忠商事、米テキサス州の新設風力発電所に出資へ

(米国、日本)

ヒューストン発

2023年02月16日

伊藤忠商事は215日、北米大手投資ファンドのフェンゲート・アセットマネジメント(本社:トロント、ヒューストン)との間で、フェンゲートが米国テキサス州で建設中の総発電容量160メガワット(MW)のプレイリー・スイッチ風力発電所に出資することで合意したと発表した。

このプロジェクトは、米国屈指の好風況地帯のテキサス州ヒューストン近郊で開発を進め、米国大手IT企業メタ・プラットフォームズと長期のコーポレート売電契約を締結し、単機容量3.4MWの米国ゼネラル・エレクトリック(GE)製風力発電機48基で構成する計160MWの風力発電所から、再生可能エネルギーを供給するとしている。2023年末の商業運転開始を予定しており、テキサス州での電力販売業務は、伊藤忠商事の子会社Tyr エナジーとNAESが共同で行うという。

伊藤忠商事は、これまでに北米でTyrを通じて6件の風力発電所に参画、30カ所以上の発電所の運営や開発に携わってきた。また、太陽光発電所を中心に約2ギガワット(GW)の再生可能エネルギーを開発中でもあり、北米での再生可能エネルギービジネスの拡大を目指していく方針だ。

伊藤忠商事は米国で脱炭素化の取り組みを進めており、202212月には米国の燃料電池メーカーのアップスタート・パワーと資本・業務提携したと発表した(2022年12月21日記事参照)。20231月には米国レイヴェンと、全日本空輸(ANA)、日本航空(JAL)向けに持続可能な航空燃料供給で合意したと発表した(2023年1月19日記事参照)。

(沖本憲司)

(米国、日本)

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