2024年の米大統領選の共和党候補、世論調査では中間選挙後もトランプ氏首位
(米国)
米州課
2022年11月24日
米国の11月8日の中間選挙以降に相次いで発表された2024年大統領選挙の共和党予備選見通しに関する世論調査によると、ドナルド・トランプ前大統領が依然として首位を保っている。
調査会社モーニング・コンサルトと政治専門誌「ポリティコ」は11月23日、2024年大統領選挙の共和党予備選などに関する世論調査結果(注1)を発表した。それによると、もし今日2024年大統領選の共和党予備選が行われるとしたら誰に投票するかという問いに、トランプ氏が45%と首位で、2位はフロリダ州知事のロン・デサンティス氏(30%)だった。3位以下はマイク・ペンス前副大統領(7%)、テッド・クルーズ上院議員(テキサス州、3%)などが続いた。
ボストンのエマーソン大学が中間選挙後に実施した世論調査(注2)でも、共和党予備選で誰に投票するかという設問で、トランプ氏(55%)が首位となり、デサンティス氏(25%)、ペンス氏(8%)、リズ・チェイニー連邦下院議員(ウィスコンシン州、4%)、クルーズ氏(3%)が続いた。
ハーバード大学アメリカ政治研究センターとハリス・インサイト・アンド・アナリティクスが11月18日に発表した世論調査(注3)でも、共和党予備選に関する設問でトランプ氏が46%と首位、デサンティス氏(28%)、ペンス氏(7%)、クルーズ氏(3%)などが続いた。ただし、同センターの中間選挙前の10月の調査結果と比較すると、トランプ氏は9ポイント低下し、デサンティス氏は11ポイント上昇した。
期待集めるデサンティス氏
コネチカット州のキニピアク大学が11月22日に発表した2024年大統領選などに関する世論調査結果(注4)では、トランプ氏が大統領選に立候補することを「悪い」とする割合は57%と「良い」(34%)を大きく上回った。また、共和党予備選でトランプ氏、デサンティス氏のいずれが勝利することを期待するかという問いには、デサンティス氏が43%とトランプ氏(29%)を14ポイント上回った。
トランプ氏は2024年大統領選への立候補を表明したが()、デサンティス氏は意向を明らかにしていない。
ピュー・リサーチ・センターの調査では、共和党支持者の間でトランプ氏への肯定的見方が低下していることもあり(関連ブラック ジャック トランプ)、デサンティス氏の動向も注目される。
(注1)実施時期は11月18~20日、対象者は全米の登録有権者2,018人。
(注2)実施時期は11月18~19日、対象者は全米の登録有権者1,380人。
(注3)実施時期は11月16~17日、対象者は全米の登録有権者2,212人。
(注4)実施時期は11月16~20日、対象者は全米の成人1,589人(登録有権者1,402人を含む)。
(松岡智恵子)
(米国)
ビジネス短信 505745d6c1c7141d