米州知事選、アリゾナで民主党候補がトランプ氏支持候補破り当選確実
(米国)
米州課
2022年11月16日
米国で11月8日の中間選挙と同日に実施された州知事選で、接戦が続いていたアリゾナ州では、民主党候補のケイティ・ホッブス氏(州務長官)が、ドナルド・トランプ前大統領が支持する共和党のケイリ・レーク氏(元テレビキャスター)を抑え、当選確実とした。ホッブス氏の得票率は50.3%で票差は2万票に満たないが、リードを守り切った(CNN東部時間11月15日午後9時時点/日本時間16日午前11時時点、開票率99%)。現職のダグ・デューシー知事は共和党のため、同州では知事が共和党から民主党に入れ替わることになる。
カンザス州やウィスコンシン州などの州知事選でも、民主党候補者が、トランプ氏が支持する候補者を破った(米州知事選続報、ブラック ジャック)。また連邦上院選では、アリゾナ州とネバダ州で現職の民主党候補が、トランプ氏が支持する候補者を破ることにより、民主党の上院多数派を決めた(関連ブラック ジャック ディーラー)。
米国のシンクタンク、ピュー・リサーチ・センターが11月14日に発表した、トランプ氏への見方などに関する調査結果(注)によれば、共和党支持者の間で、トランプ氏への肯定的見方が低下している。保守派の共和党支持者では、トランプ氏を肯定的に見る割合は71%と、前回調査の2021年7月の調査時(78%)より7ポイント低下し、中道・リベラル派の共和党支持者では43%と、前回(49%)から6ポイント低下している。
なお、トランプ氏は11月15日に、フロリダ州の自邸「マール・ア・ラーゴ」で演説し、2024年大統領選挙への立候補を表明した()。
(注)実施時期は10月10~16日。対象者は全米の成人5,098人。
(松岡智恵子)
(米国)
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