モデルナ、カナダに1,200万回分の新型コロナ・オミクロン株対応2価ワクチンを供給
(カナダ)
トロント発
2022年08月25日
米国製薬大手モデルナ(本社:米国マサチューセッツ州ケンブリッジ)は8月22日、カナダ政府に新型コロナウイルス・オミクロン株対応2価ワクチン(注)1,200万回分を供給すると発表した。
同社によると、カナダ政府は、450万回分のオミクロン株対応2価ワクチンを追加購入するほか、150万回分の納入予定時期を2023年から2022年に前倒しするという。さらに、調達契約済みの新型コロナワクチン(スパイクバックス、mRNA-1273)600万回分を、オミクロン株対応2価ワクチンへ変更することに合意したことも明らかにした。この合意は、カナダ保健省によるオミクロン株対応2価ワクチン候補の薬事承認を条件としており、2022年内に納入される予定という。
同社のステファン・バンセル最高経営責任者(CEO)は「当社のmRNA技術と次世代2価ワクチンである新型コロナプラットフォームに対する、カナダ政府の信頼に感謝する。今回のパンデミックを通じて見てきたように、カナダ政府はこの冬に備え、国民をオミクロンから守るために重要な措置を取り続けている」と述べた。
同社は、7月29日に米国政府と同ワクチンを6,600万回分供給することで合意し、欧州委員会とも8月9日に同ワクチンの1,500万回分の追加供給で合意している(関連オンライン カジノ ブラック)。
カナダでは、モデルナが6月30日、ファイザーが7月25日にカナダ保健省へ2価ワクチンの承認申請を行っており、承認は間近とみられている。当地公共放送のCBCは8月22日、カナダ保健省広報担当官の話として、モデルナの2価ワクチンに関する決定が向こう2週間以内に行われる見込みだと報じている(CBCニュース8月22日)。
モデルナの新型コロナウイルス・オミクロン株対応2価ワクチンについては、英国政府が8月15日に、世界で初めて承認している(関連ブラック ジャック トランプ)。
(注)現行ワクチンとオミクロン株対応のワクチンを合わせたワクチン。
(飯田洋子)
(カナダ)
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