VWグループ、半導体不足も電動車の販売好調

(ドイツ、世界)

ミュンヘン発

2021年11月02日

ドイツ自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)グループが10月28日、ダイムラー、BMWに続いて(関連カード ゲーム ブラック ジャック)、2021年第1四半期から第3四半期まで(1~9月)の乗用車販売台数を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。前年同期比5.9%増の675万6,065台だった(注)。

第1~第3四半期の乗用車販売台数をブラック ジャック ゲーム ルールみると、欧州・その他地域が前年同期比10.5%増の296万5,796台で、うちドイツは0.4%増の74万9,144台だった(添付資料表1参照)。アジア大洋州は2.6%減の277万812台で、うち中国は4.1%減の254万7,322台だった。VWによると、半導体不足の影響(2021年3月15日記事参照)を受け、第3四半期(7~9月)は販売台数が大きく減少し、前年同期比24.4%減となった。特に中国市場が影響を受けたという。第1~第3四半期をブランド別にみると、VW乗用車が前年同期比3.3%増の379万4,770台、アウディが13.5%増の134万7,637台だった一方、シュコダは2.9%減の70万735台だった(添付資料表2参照)。

第1~第3四半期のバッテリー式電気自動車(BEV)の販売は、前年同期比2.4倍の29万3,100台だった(商用車を含む)。国・地域別では、欧州が2.2倍の20万9,800台で全体の71.6%を占めた。中国市場は4万7,200台と全体の16.1%にとどまるものの、第3四半期だけで2万8,900台売れるなど、足元では伸びているという。ブランド別では、VW乗用車が全体の57.3%を占める16万7,800台だった。売れ筋は、VW「ID.4」(7万2,700台)、「ID.3」(5万2,700台)、アウディ「e-tron」(3万6,100台)など。プラグインハイブリッド車(PHEV)の販売も好調で、2021年第3四半期までの販売台数は、前年同期比2.3倍の24万6,000台だった。

VWグループは2021年通年の販売台数について、新型コロナウイルス感染拡大による影響が抑制されてきている一方で、半導体不足による納車遅れが悪化するとの前提の下、2020年と同程度になると予測している。

(注)販売台数には商用車および中国の合弁会社分を含む。

(クラウディア・フェンデル、高塚一)

(ドイツ、世界)

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