上半期の乗用車新規登録、低排出ガス車が30万台超と急増傾向が顕著に
(ドイツ)
ミュンヘン発
2021年07月13日
ドイツ連邦自動車局(KBA)は7月5日、2021年上半期の低排出ガス車〔バッテリー電気自動車(BEV)とプラグインハイブリッド車(PHEV)〕の新規登録台数が31万2,287台と30万台を超え、乗用車の新規登録台数全体の22.5%を占めたと発表した。上半期の新規乗用車登録台数は前年同期比14.9%増の139万889台だったものの、新型コロナウイルス禍以前の2019年上半期と比べると24.8%減で、新型コロナ感染前の水準には依然として回復していない。
低排出ガス車購入時の補助金「環境ボーナス(Umweltbonus)」を管轄する連邦経済・輸出管理庁(BAFA)は7月8日、同補助金の2021年上半期の申請件数は27万3,614件と発表した。2020年通年の申請件数を既に上回っている。「環境ボーナス」が2016年7月に導入されて以降、2021年7月1日までで累計69万3,601件の申請があった。
BAFAによると、申請数の増加は「環境ボーナス」のうちの連邦政府分補助額を倍増する支援策「イノベーション・プレミアム(Innovationsprämie)」が2020年7月に導入されたことが主因(関連ブラック ジャック ディーラー)。2020年11月の「協同アクション・モビリティー」第4回会議(自動車会議)(関連カード ゲーム ブラック ジャック)で、2021年末までだった「イノベーション・プレミアム」を2025年12月末まで延長することを決定している。
また、6月の新規乗用車登録台数は、KBAの同統計によると、前年同月比24.5%増の27万4,152台だった。特に低排出ガス車が大きな伸びをみせ、BEVは前年同月比4.1倍の3万3,420台、PHEVは2.9倍の3万1,314台に急増した。また、低排出ガス車のシェアは全体の23.6%を占めた。ガソリン車は39.5%で最大のシェアを占めたものの、4.6ポイント減少した。ディーゼル車は18.8ポイント減と大きく減少し、シェアは19.9%だった。
6月の国内乗用車生産台数は、ドイツ自動車産業連合会(VDA)の7月5日の発表によると、前年同月比18.9%減の24万7,400台となった。輸出台数も減少傾向にあり、6月の輸出台数は前年同月比6.5%減の20万1,500台だった。VDAは2021年のこれまでの傾向や半導体チップの供給不足(2021年3月15日記事参照)などを踏まえ、2021年の国内乗用車生産台数を前年比3%増の360万台と予測。これまでの同13%増の400万台から下方修正した。
(クラウディア・フェンデル)
(ドイツ)
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