3月の国内乗用車新規登録台数、低排出ガス車の増加が続く

(ドイツ)

ミュンヘン発

2021年04月13日

ドイツ連邦自動車局(KBA)は4月7日、2021年3月の新規乗用車登録台数を前年同月比35.9%増の29万2,349台と発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。燃料別にみると、低排出ガス車が引き続き好調だった。電気自動車(BEV)は2.9倍の3万101台、プラグインハイブリッド車(PHEV)は3.8倍の3万5,580台となった。低排出ガス車のシェアは全体の22.5%を占め、急増傾向(2021年3月15日記事参照)が継続した。ガソリン車も7.1%増の11万5,174台となり、全体の39.4%を占めた。他方、ディーゼル車は5.0%減の6万4,518台となり22.1%のシェアになった。

低排出ガス車購入時の補助金「環境ボーナス(Umweltbonus)」(関連ブラック ジャック ディーラー)を管轄する経済・輸出管理庁(BAFA)によると、4月1日時点で、制度導入(2016年7月)以降、合計54万8,276件の助成申請があった。内訳はBEVが31万3,879件、PHEVが23万4,208件、燃料電池車が189件となっている。

なお、ドイツ自動車産業連合会(VDA)は同日の発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで、3月の新車登録台数の3割超の増加に関し、前年3月には新型コロナウイルス感染拡大による行動規制を受けたディーラーの営業停止や新車登録手続きの遅れなどがあったためで、「新型コロナ危機」前の水準には戻っていないと指摘している。2019年3月の登録台数と比べると15.4%低い水準で、2021年第1四半期(1~3月)の登録台数は65万6,452台と前年同期比6.4%減になっている。

また、VDAの発表によると、2021年3月の国内乗用車生産台数は、前年同月比29%増の37万3,900台となった。ただし、2020年3月には新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けてドイツ自動車大手が生産を一時停止しており(2020年3月19日記事参照)、この影響が反映された結果だ。なお、2021年第1四半期の生産台数では前年同期比8%減の93万3,600台となっている。

(クラウディア・フェンデル、高塚一)

(ドイツ)

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