保健省、6月第3週の新型コロナ警戒信号の色を発表、16州がオレンジに
(メキシコ)
メキシコ発
2020年06月15日
メキシコ保健省は6月12日、6月15~21日の週に適用される各州の新型コロナウイルス感染警戒信号(関連カジノ ブラック ジャック、6月2日記事、6月8日記事参照)を発表した。信号の色は全国32州のうち、16州がオレンジ、16州が赤となった。進出日系企業が多い州では、首都メキシコ市とケレタロ州、メキシコ州、バハカリフォルニア州が赤、グアナファト州とアグアスカリエンテス州、ヌエボレオン州、サンルイスポトシ州、ハリスコ州、サカテカス州、タマウリパス州、チワワ州がオレンジとなっている(詳細は添付資料を参照)。
連邦政府は当初、病床利用率と入院増加傾向、感染増加傾向、感染確定率の4つの判断基準のうち、1つでも赤になれば赤信号とする方針だったため、10日の段階で各州政府に、タマウリパス州以外の色は赤と提示した。しかし、その後の州政府との話し合いの中で、同じ州内でも感染が高い地域と低い地域が存在する州があるため、州政府の判断で「不可欠な活動」以外の活動再開を柔軟に認めるためにも、オレンジ以下の色を設定する必要性が認識された。そこで、保健省は4つの指標の総合評価に対するウエイトを設定し、ウエイトに応じた各指標のポイントを合計し、合計ポイント(最大4.0ポイント)に応じて色を定めることとした。各指標のウエイトは病床利用率が最も高く50%(0.5~2.0ポイント)、入院増加傾向と感染増加傾向が20%(0.2~0.8ポイント)ずつ、感染確定率が10%(0.1~0.4ポイント)。合計ポイントと信号の色との関係は以下のとおり。
- 赤:2.6~4.0ポイント
- オレンジ:1.6~2.5ポイント
- 黄:1.1~1.5ポイント
- 緑:1.0ポイント(4指標全てが緑でなければ1.0ポイントにはならない)
オレンジ以下の場合、州政府の指針に留意
警戒信号がオレンジ以下の場合、「不可欠な活動」以外の活動も認められるが、収容人数や稼働率などの制限が設定される。具体的な規制については、州政府の指針に従う必要がある。また、既に連邦とは異なる独自の信号システムを導入している州(関連ブラック ジャック、6月12日記事参照)もあるほか、チワワ州やプエブラ州、ミチョアカン州などでは、同じ州内でも地域や市町村によって異なる規制を設ける計画の州もあるため、注意が必要だ。
(中畑貴雄)
(メキシコ)
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