ボレ国際空港の1日の乗降客数が過去最高、NECの顔認証による混雑緩和にも期待
(エチオピア)
アディスアベバ発
2019年08月05日
エチオピア航空によれば、7月17日に首都アディスアベバのボレ国際空港の1日当たり乗降客数が過去最高を記録した。発着便数は310便で、乗降客数は2万9,528人だった。出発が2万1,028人、到着が8,500人で、出発が圧倒的に多い。
乗降客数増加に伴い、空港では地上業務の運営改善が求められる状況にある。ボレ国際空港を拠点とするエチオピア航空の発着時間帯は夜間・早朝に集中しており、現在でも特に午後9時以降は、出発客で空港ターミナル内は大混雑する。6月中旬からは、空港ターミナル前の駐車場への一般車両の乗り入れが禁止されていることもあり、空港敷地外も大混雑している。
拡張中のターミナルは一部供用開始済みで、完成時には年間2,200万人の処理能力を持つ。17日に記録した1日当たりの乗降客数(2万9,528人)が年間を通じて続いても、約1,080万人で、計画能力の約50%となる。
こうした中、NECは7月26日、顔認証システムをスターアライアンス(航空連合の1つ)に導入すると発表した。エチオピア航空もスターアライアンスに加盟しており、ボレ国際空港にこのシステムが導入されれば、預け入れ手荷物や搭乗手続きの迅速化につながると期待される。
エチオピア航空は120都市以上を結ぶ路線網を生かして、乗り継ぎ客を取り込んで成長している(関連ブラック ジャック ルール、参照)。2019年上半期だけでも、イスタンブール(4月1日から週3便)、ニューヨーク(JFK国際空港、6月17日から週3便)、マルセイユ(7月2日から週3便)、ガロエ、ボサソ(いずれもソマリア、7月15日から週3便)、アンマン(7月16日から週3便)への就航を発表している(就航開始日は発表時の予定)。
(関隆夫)
(エチオピア)
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